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成長をするには正しい方向に向かって努力をする必要があります。それはケアマネにも同じことがいえます。ここではケアマネとして10年働いた私がみえてきた「ケアマネとして成長するため」のポイントを3つご紹介します。

自己覚知を実践する

自己覚知とはその名の通り、自分を知ることです。ケアマネジメントをする上で自分の性格や物の見方を理解しておくことは何よりも大切なことです。

その理由を説明します。例えば困っている方がいるとします。困っていることに対して自分がどう感じるのか知っておくことが必要です。「これは本当に困ることだ!」や「これぐらいで困るのかな?」といった「困る」という基準は人によって違います。「困る」以外にも、「痛い」「怖い」「怒る」などといった感情の基準は違いますので、そういった感情に対して自分がどのような傾向があるかを把握しておきます。

そうすることによって、受け取り方の調整が出来き、利用者の思っている感情に近づけることが出来るのです。例えば「困難に対して軽度に受け止める傾向」が自分にあるとします。その傾向を知っていないと利用者が困難だと思っていることに対しても困難だと思いにくくなり、支援に支障をきたしてしまいます。傾向を知っておくことによって、ある程度自分の中で調整が出来ます。

有名な自己覚知の方法としてはエゴグラムというテストがあります。いくつかの質問に答えるだけで自分がどのような考え方の傾向にあるのか知ることが出来ます。
ケアマネと成長するためにはまずは自己覚知をして、自分自身の考えの傾向を知るようにしましょう。

迅速な対応を心がける

ケアマネは非常に忙しい仕事です。利用者様の対応はもちろんですが、書類整理や連絡調整など様々な仕事がありますので、なかなか自分の思うように仕事が進まないこともあります。

そんな中で私が心がけていることとしては、利用者様などの他者からの要望に迅速に対応することです。忙しいからといって後回しにせずに、その場で出来る限りのことを対応するようにしています。後回しにしてしまいますと忘れる可能性が高く、思わぬクレームに繋がることがありますし、早く対応することによって問題が大きくなる前に予防をすることが出来ます。ケアマネは迅速に物事に対応することが、利用者様や他事業所の職員からも信頼を得るための一つの方法であると考えています。

利用者様はご高齢ですので、状況が変化しやすく、明日も今日と同じかどうかわかりません。私がケアマネとして経験が浅かった頃、車いすの利用者様に「外に外出に行きたいのでヘルパーを手配してもらいたい」と言われたことがあります。新人だった私には、外出だけにヘルパーを手配できるのかどうか答えることができなかったので、確認のために少し時間をもらうことにしました。しかしその数日後、その利用者様は入院をしてしまったのです。

”もし私がもっと早く対応することができれば、入院する前に散歩に連れて行ってあげることができた”と思うと悔いが残ります。この経験から”〇〇がしたい”というなら、最大限早く対応することが良いケアマネの条件だと思っています。

介護保険制度を熟知する

良いケアマネは介護保険制度を詳しく知っていることです。ケアマネは介護保険のプロですので、様々な制度を把握してそれを利用者様に提供していく必要があります。また、介護保険関係の制度以外にも、高齢者の方にまつわる制度はしっかりと知っておくことが必要になります。

まずケアマネとして知っておきたいこととしては「高齢者の方には制度を使用する権利がある」ということです。高齢者の方にとって生活の利益を出しても良いですが、不利益は出してはいけません。例えば、おむつの助成金制度があるとします。ケアマネはその助成金制度を理解して高齢者の方に教える必要があります。もしケアマネがそれを知らず、教えなければ利用者様は不利益を被ってしまいます。

制度は市町村などによっても違いますが、大きなくくりでは全国共通です。制度は年々変わる傾向にありますので、常に最新の制度を把握をするようにしましょう。

私が行っていたこととしては、市町村が高齢者向けに配布している制度のパンフレットを読むことです。高齢者の方でも分かりやすいように詳しく簡単に書いていますので、理解が深まりやすいのでオススメです。

まとめ

ケアマネは組織に所属をしたとしても、仕事としては一人で完結させないといけないことが多いので、スキルアップは必須です。わからないことがあっても自分で調べたり、解決をしていかなければ行けません。

ケアマネとして成長していく為には、日頃からきちんと意識をして成長していく必要がありますので、自己覚知、迅速な対応、制度の熟知するなど、様々な面から成長していくようにしましょう。

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