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介護業界でのステップアップや専門知識を高めたいと考えている方なら、ケアマネを目指す人もいらっしゃるかと思います。ケアマネの仕事内容や流れは分かっても、実際にケアマネとして働く大変さって何だろう?今回はケアマネ歴10年のベテランがケアマネの仕事へのこだわりから大変なこと、辞めたくなるときなど赤裸々に語っていただきました。ケアマネとして働きたい方や、ケアマネの資格取得を考えている方はぜひご覧ください!

ケアマネの仕事の魅力

ケアマネの仕事は、介護保険を利用する方に必要な介護サービスを提案し、利用すると決まればケアプランを作成、その後は月に一回訪問し、現状のサービスに問題が無いかを確認。その他必要な書類作成や、利用者様の介護保険に関する手続きを請け負います。
こんな業務が大原則ではあるのですが、そう簡単にはいかないのがこの仕事

 

実際のところは、生活全般のフォローをしたり、利用者様のご家族の不満やストレスを解消するべく帆走したり、事業所側のクレームに頭を下げたり、反対に利用者様から事業所へのクレームに対応したりなだめたり・・・。本来の業務以外で振り回されることも多く、その辺りが「ケアマネは大変」と言われる所以だと思います。

 

この仕事を決して楽ではありません。しかし、それでもやはり魅力はたくさんあります
ケアマネの仕事の醍醐味は、自分が提案した介護サービスが利用者様にぴったりはまり、生活が良くなることに尽きると思います。家に閉じこもっていて何の楽しみもないという方にデイサービスを紹介し、とても楽しく通ってくれたり、家の中の家事が全くできず生活が成り立っていない人が、ヘルパーの介入によってきちんとした食事や綺麗な部屋で安心して過ごせるようになったり。適切なリハビリで歩行状態がよくなる方もおられます。

そういった時は、この仕事をしていてよかったなと心底思います。

ケアマネの仕事へのこだわり

ケアマネは、介護保険のプロフェッショナルです。利用者様から「この人に聞けば、何でも答えてくれる」と思われないといけないですし、事業所からくる質問にも滞りなく答え、適切な司令塔にならなければいけません。

 

しかしながら、移り変わりの激しい介護保険に対して全て即答できるわけではありません。分からないことももちろんありますし、理解しているつもりでも「これで合っているのか」と不安になることもあります。そういった場合は、見栄を張らずに「時間をください」と素直に伝え、役所に聞くなり他のケアマネに聞くなり、時には調べ直すなどして正しい答えを返答するよう心がけています。

 

介護保険上ではケアマネが作るケアプランは絶対です。そこにミスがあれば、利用者様にも事業所にも迷惑をかけてしまいます。また不明なことや曖昧なことを、自分で勝手に解釈するようなケアマネに、誰が相談する気になるでしょうか。
ケアマネの仕事は信頼が命だと考えています。「この人で良かった」そう思ってもらえるよう、きちんと仕事がしたいものです。

ケアマネをするうえで大切なこと

何年もケアマネの仕事をしてきて、それなりに経験も積み、この仕事で大切なこと、と改めて考えてみると「フットワークの軽さ」、これに尽きると思います。利用者様は、相談したい時にはすぐに話を聞いてほしいし、質問の答えはなるべく早くほしいもの。

 

このあたりのこともですが、物理的に、入院したら様子を見に行く、デイサービスの体験の日は覗いてみる、ヘルパーを問題なく利用できているかサービス中に訪問する、各事業所に書類を配るついでに利用者の様子を聞くなど、面倒がらずに動くことが大切だと思います。

 

電話で事足りることでも、やはり直接顔を見て話を聞くことは大切です。なぜなら、ケアマネに対する不満で多いのは、電話に出ない、訪問が短い、話を聞いてくれないことだからです。ケアマネは仕事柄どうしても飛び回っていることが多く、忙しいのも事実です。

 

しかしながら、利用者様に会いに行くことで喜んでもらえ、信頼関係も生まれます。事業所にしても、顔を見せないケアマネよりは足をへこんでくれるケアマネのほうが信頼できるはずです。

ケアマネとして大変なこと

 

ケアマネの仕事は、基本的には月に一度モニタリング訪問を行い利用票を交付し、必要な時にケアプランを作成し月初に給付管理、というのが一般的な流れです。一見シンプルで簡単そうな印象がありますが、実際はそうではありません。

 

一人暮らしで身寄りがない方や、ケアマネに何でも頼む依存の高い利用者様も中にはいて、そういった方にはお金の管理以外は何でもケアマネがしなくてはならないこともあり、そういった意味では本当に大変な仕事です。

 

「便利屋になってはいけない」とよく言われますが、ではケアマネがしなければ誰がするのかという問題もありますし、医療機関や役所などは何でもケアマネに頼む傾向があるのは否めません。「自分の仕事以外はしません」ときちんと線引きしているケアマネもいますが、そうはいかずに走り回っているケアマネが多いのが現状です。

 

あとはケアマネとして大変なことは、苦情の多い方への対応です。介護保険のルールに納得いただけない方も少なからずいらっしゃるため、説得したり、事業所から苦情を受けたりもします。

ケアマネとしてのやりがいはありますが、やるべきことが多すぎて、本来の仕事に手が回らなくこともあるのがつらいところです。

ケアマネを辞めたくなる時

 

ケアマネの仕事を始めて10年になりますが、年に一度くらい本気で辞めたくなる時があります。一気に何人もの利用者様のケアプランが変更になり、多忙に多忙を極めパニックになることはよくあります。しかしそれでは辞めたいとまでは思わないのですが、もう二度とこんな仕事はやらない!とまで思うのは「利用者のためにならない」ことをしたと思う時です。

 

実は居宅のケアマネは、利用者様の話を聞くよりも利用者様のご家族の話を聞くほうが多い時があります。認知症や要介護度の高い方ほど、そういった傾向があります。そうすると、ケアプラン自体が本人の意向からそれて家族の都合になりがちです。例えば、まだまだ在宅で生活できるにも関わらず、ご家族が根を上げてしまって施設を進めたり、ご本人はデイサービスに行きたいのにお金が勿体ないという理由で行かせてもらえなかったり......。

 

ケアマネとしては、家族の意見を尊重することしかできない時もあり、そういった時は誰のためのケアマネなのかと思い悩み「辞めたい」と思ってしまうのです。

 

 

それでも辞めずにケアマネの仕事を10年間続けてくることができたのは、ケアマネの仕事は奥が深くて面白いから。大変なことや辛いこともありますが、きっと私はこれからもケアマネの仕事を続けていくと思います!

 

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