私は介護の専門学校を卒業し、卒業と同時に資格を取得しました。実習や講義などを経て、介護福祉士を取得しています。
そんな私がなぜ介護福祉士を目指そうとしたのか、つらい実習を頑張れた理由などについてご紹介していきます。介護は今後も伸びる業界です。現在介護の仕事に興味を持っている方や、介護福祉士の資格取得を考えている方は是非参考にしてください。
高齢者と関わるのが好きだった
私は高校の時アルバイトをしていました。高校3年生から介護施設でアルバイトを始めて、その時初めて介護施設というものを見ました。当時の私にとって、介護施設は非常に新鮮だったことを覚えています。
私自身にもおじいちゃんやおばあちゃんはいますが、遠くに住んでいるため、ほとんど関わることがありませんでした。ましてや要介護の高齢者の方と話をすることは一切ありませんでしたが、私はそのアルバイト先では孫のように高齢者の方に可愛がってもらっていました。
振り返ると、その時の体験が私が将来介護福祉士を目指そうとしたきっかけになったのかもしれません。とにかく高齢者の方と関わることがとても楽しく、アルバイトも毎日のように入っていました。まさに天職だと当時は考えていました。本当に楽しかったのです。
進路を考える際、私は大学に行くのか迷っていました。当時介護業界は、介護保険も活気づいており「将来的に必ず伸びる仕事」と言われていました。どうせなら資格を取得して、高齢者の方と関わる仕事をしたいと考えていました。そこで介護業界で早く働くことができる、介護福祉士の専門学校に通うことを決意しました。
現在は介護の専門学校を出ても国家試験を受けなければいけないのですが、当時は卒業と同時に介護福祉士の資格を取得できたのでそういったことも専門学校を決意した理由の一つです。
専門学校の仲間と支えあって乗り越えた実習
介護福祉士の学校は、私が思っていたよりもしんどい課程でした。講義やテスト、実技のテストもそうですが、私が一番しんどいと感じたのは実習です。最初は2週間ほどですが、それが1か月、2か月と合計で3か月ほど実習に行く必要がありました。実習後には、当初100名近くいた生徒は80名ほどに減っていました。
実習は毎日指定された施設に通います。実習先では様々なことを教えてもらいますが、実際に身体介護などはさせてもらえません。私は高校生の時にアルバイトで介護をしていましたので、おむつ交換などはできていたのですが、身体介護をさせてもらえない歯がゆさがありました。
さらに実習で大変だったのは、記録です。実習中に「何を教えてもらい、何を感じたのか」ということを毎日400字詰めの原稿用紙を2、3枚ほど書かなければいけなかったのです。実習後の疲れた帰りの電車の中で文章を考え、自宅に帰って夜遅くまで書いて、また次の日実習に行って…という生活を繰り返していました。それは体力的にも精神的にも辛い日々でした。
それでも実習を頑張れたのは、仲間の存在があったからです。同じ実習先に行く専門学校の生徒がいたので、辛いことや楽しいことなどをよく一緒に語り合いました。そのため辛い実習ではありましたが、仲間とお互いに支えあうことでなんとか乗り越えることができました。その仲間とは、今でも連絡を取り合うほど深い仲になっています。
資格取得で大きく変わった介護観
介護福祉士の資格を取得して一番変わったと思ったことは、介護に対する考え方です。何の資格も持っていなかったアルバイトの時は、介護の仕事で「高齢者の方と楽しく過ごすことができたらいいな」と思っていました。しかし、学校で、介護の歴史や高齢者の方への接し方などを学ぶうちに、介護の本質、目的などを知ることができました。
例えば、介護の基本は自立支援です。自立を支えることが必要です。アルバイトで働いていた頃は、困っている人の手助けだと考えていましたので、今考えると高齢者自身が出来ることでも私がしてしまっていたこともあるかもしれません。
また、介護施設以外にもたくさん介護サービスがあるという点も知ることが出来ましたので、就職先として様々な場所があるという選択肢が増えました。介護施設で働いた経験しかなかったので、デイサービスや訪問介護、ショートステイがあるのは学校に入ってから初めて知りました。
また介護福祉士は国家資格ですので、就職をするときにも非常に有利に働きました。アルバイトの時は無資格未経験だったので、資格があるだけで随分と変わるものだと思いました。
まとめ
私は現在、社会福祉士とケアマネジャーを取得していますが、介護福祉士が最初に取得した資格です。社会福祉士もケアマネジャーも直接介護を提供する職業ではありませんので、介護福祉士を取得して介護の仕事をしていた経験が2つの資格で働く際にも非常に良い経験となっています。
高齢者分野にいる限り、介護福祉士は非常に有効な資格です。介護の求人は非常に多いため、介護福祉士の資格を最初に取得して本当に良かったと考えています。
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