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介護職の仕事は、高齢者や身体が不自由な方の身のまわりのお手伝いが中心ですが、具体的な仕事内容は、働く施設の種類によって、それぞれ特徴があります。自分の今いる職場とは違う施設では、どのような働き方ができるのか気になっている方や、転職先として、様々な介護施設での働き方を知りたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームとは、社会福祉法人・地方公共団体が運営母体の公的な高齢者居住施設をいいます。居室が4人部屋等の多床室が中心で集団ケアを行う従来型の特養と10名程度のユニットを形成し、居室は全て個室で個別ケアを行うユニット型の特養に大きく分けられます。
有料老人ホームに比べ、低料金で利用できるため、多くの施設でたくさんの待機者がいるのが現状です。また要介護度5など介護度が高く、経済的にも自宅での介護が困難な方が優先的に入居されています。

食事や排泄の介助などの介護サービスを中心に提供する特養は、寝たきり状態など常時介護を必要とする要介護者の生活の場であり、一度入所した人の多くはそこで残りの余生を過ごすため、重度の要介護者にとっては「終の棲家」となります。

また、特養には、「従来型」と「ユニット型」があり、この二つでも働き方は大きく異なります。詳しくは【特養転職の方必見!従来型とユニット型(新型)特養の違いとは】をご覧ください!

大規模な施設も多く、様々な職種の方が一緒に働いているのも、特養の特徴です。看護師や機能訓練指導員など、介護職以外の方とも連携を取りながら働きたい!という方にはオススメの施設です。

特養で働くメリット

・日勤帯は看護師がいるので、安心して働くことができる
・退居する方は少なく、入居者様に対して、長期的なケアができる
・時間帯ごとに業務内容が分かれていることが多いため、仕事を覚えやすい
・複数の職員で対応をするため、助け合いながらの介護が可能
・比較的、介護度が高い方が多いので、介護スキルが身につく

特養で働くデメリット

・入居者様は介護度が高い方が多いので、身体的な負担が大きい
・ルーティンワークになりがち
・入居者様の人数が多いため、一人ひとりに合ったケアの提供が難しい
・入居者様と向き合う時間が少ない
・夜勤がある

特別養護老人ホーム(特養)の介護職員のお仕事はコチラ♪

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設とは、介護を必要とする方々の自立支援、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的な管理のもとで、看護・介護といったケアを提供します。それに加え、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、栄養管理のされた食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供されます。

利用者ひとりひとりの状態や目標に合わせたサービスを、医師をはじめとする各分野の専門スタッフが提供し、夜間でも安心できる体制を整えています。利用対象される方は、介護保険法による被保険者で要介護認定を受けた方の中でも、病状が安定していて入院治療の必要がない要介護度1~5の方で、リハビリテーションを必要とされる方が対象となっています。

介護老人保健施設は、常に利用者主体の質の高い介護サービスの提供を心がけ、地域に開かれた施設として、利用者のニーズにきめ細かく応える施設です。そのため、介護予防を含めた教育・啓発活動など幅広い活動を通じ、在宅ケア支援の拠点となる事を目指して、利用者やそのご家族が、快適に自分らしい日常生活を送れるよう支援することも行っています。

一般的に介護老人保健施設は、病院と自宅の中間施設的な位置づけとして考えられていますが、本来の機能を果たせている施設は少なく実際のところは特別養護老人ホームの空き待ちに利用されているケースも多く、特養化している施設が多いのが現状です。

基本的には、理学療法士や機能訓練員が常駐しているので、医療関係やリハビリに携わりたいと考えている方や、在宅復帰のサポートをしたい!という方にはオススメの施設です。

より詳しい仕事内容は【介護老人保健施設(老健)の介護職員の仕事内容とは?】をご覧ください!

老健で働くメリット

・入居者様のリハビリの成果を感じることができ、自信へとつながる
・医師や看護師などの医療機関やリハビリ専門スタッフと連携した仕事ができる
・医療知識を習得することができる
・看取り介護ではなく、機能回復目的の介護であるため、精神的負担は少ない
・24時間、看護師が常駐しているので、安心して働ける

老健で働くデメリット

・在宅復帰や機能回復が目的なので、入居者様の回転が速く、長期的なケアは難しい
・医療機関やリハビリ専門スタッフと比べて、立場が低くなってしまう傾向がある

介護老人保健施設(老健)の介護職員のお仕事はコチラ♪

介護付有料老人ホーム

介護付有料老人ホームは、各都道府県から介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた有料老人ホームをいいます。主に60歳以上の自立高齢者が生活をする住居で民間企業が最も多く参入しており、ホテル並みの接遇でサービスを提供するホームもあります。

介護付有料老人ホームは、日常生活を送るという生活の拠点としての場所ほか、食事介助や入浴、排泄介助などの介護サービスや居室の掃除・選択などの日常生活の支援、健康管理・相談を行います。また介護サービスは24時間体制で施設の介護スタッフが行っており、医療機関との連携により、健康管理や緊急時の対応など必要な処置が提供されています。

詳しい仕事内容は、【介護付き有料老人ホームの介護職員の仕事内容とは?】をご覧ください!

介護付有料老人ホームで働くメリット

・入居者様の介護度が軽く、働く上で身体的な負担が少ない施設も多い
・入居者様とコミュニケーションがとりやすい
・接客の仕事も学ぶことができる
・複数の施設を運営している法人であれば、キャリアアップの道が豊富

介護付有料老人ホームで働くデメリット

・運営法人によって、介護方針や介護方法が様々で、環境に慣れるのに時間がかかる
・入居者様の介護度が低く、重度の身体介護スキルは学べない可能性がある

有料老人ホームの介護職員のお仕事はコチラ♪

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅とは、主に民間事業者などによって運営され、都道府県単位で認可・登録された賃貸住宅であり、主に自立もしくは軽度の要介護状態の高齢者を受けいれています。

一般的な個宅形式のものからキッチンやリビングが共有する共同生活室などの設備が備えられている施設もありますが、1戸当たりの床面積が原則25平米以上(十分な面積の共同生活室がある場合は18平米以上)にすることや施設全体が床の段差がない、廊下幅が78cm以上あるなどバリアフリー構造が義務付けられているほか、常駐の介護スタッフによる見守りや生活相談のサービスを提供することが義務付けられています。

また特定施設入居者生活介護の指定を受けている一部の施設では介護職員による食事・掃除・洗濯のサポート、介護職員や看護師による入浴・食事・排泄などの介護、機能訓練指導員によるリハビリなど介護付有料老人ホームと殆ど同等のサービスを行っています。

サービス付き高齢者向け住宅で働くメリット

・軽度の要介護者や認知症患者を受け入れない施設もあり、体の負担が少なめ
・介護業務ではなく生活援助がメインになる場合もある

サービス付き高齢者向け住宅で働くデメリット

・夜勤がある
・介護の仕事を学びたい人には不向き

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デイサービス

デイサービスは通所介護とも呼ばれ、利用者様を自宅から施設まで送り届け、入浴や食事、日常生活の機能訓練、レクリエーションなどのサービスをし、自宅まで再び送り届ける日帰りの介護サービスのことを指します。

利用者様は、自宅介護を受けている方が多く、そのような方々が、家に引きこもりがちになってしまわないように、日常生活をより活発なものにすることが大きな目的です。そのため、介護職の方の働き方の特徴は、レクリエーションの企画や運営が多いことが挙げられます。また、送迎等の際に、利用者様のご自宅を訪問するので、利用者様のご家族ともコミュニケーションをとる必要があります。

レクリエーション等を考えるのが好きな方や、日勤のみの職場を探している方にはオススメの施設です。

詳しい仕事内容は、【デイサービス(通所介護)の介護職員の仕事内容とは?】をご覧ください!

デイサービスで働くメリット

・基本的に夜勤がなく、日曜や祝日がお休みの事業所が多い
・介護度が低い方が多く身体的負担は少ないため、元々は登録ヘルパーや介護未経験者の方でも働きやすい
・看取り介護ではないため、精神的負担は少ない
・送迎をするので、利用者様のご家族とも話しができ、利用者様のことをよく知ることができる

デイサービスで働くデメリット

・給与がやや低め
・入浴介助が多い傾向がある
・日勤のみの時間固定シフトなので、限られた時間でしか利用者様と関わることができない
・正社員の場合、送迎業務が必須となっているところが多く、運転免許がない人は採用されにくい
・レクリエーションがほぼ確実に入るため、人前で話したりするのが苦手な人には向かない

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訪問介護


訪問介護とは、介護を必要とする高齢者の方の自宅に訪問し、入浴や排泄、食事などの日常生活における介護や洗濯や掃除などの家事を行い、生活を全面的に自宅でサポートをすることを指します。

施設介護とは違い、利用者様のご自宅で、1対1でサービス提供を行うことが、訪問介護員の仕事の大きな特徴で、利用者様ひとりひとりに合わせたサービス提供や、ご家族とのコミュニケーションも重要です。時間の融通がききやすいので、パートスタッフとして働く方が多いのも特徴の一つです。

基本的には単独行動が多くなるため、自分のペースで働きたいという方や、利用者様の生活の場で、ご家族ともコミュニケーションをとりながら働きたいという方にはオススメです。

訪問介護と施設介護の違いを詳しく知りたいという方は、【訪問介護と施設介護の違いとは?メリット・デメリットも解説】をご覧ください!

訪問介護で働くメリット

・1対1の介護ができ、利用者様一人一人に寄り添った介護ができる
・自宅に訪問するので、利用者がリラックスした環境で介護ができる
・日勤帯のみの勤務が可能
・非常勤であれば、短時間からでも働くことができる

訪問介護で働くデメリット

・一人で介護を行うなかでの、責任の重さ、豊富な知識や経験による臨機応変な対応力が求められる
・担当する利用者様の数が多いと、移動が多く、時間に追われてしまうことがある
・給与がやや低い

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グループホーム

グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)は、要介護度1以上で、認知症状があるものの、 自分の身の回りのことは自分で出来るという高齢者が地域社会の中で共同生活を行う場所です。

認知症の方が小規模な生活の場で少人数(5~9人)を単位とした共同住居で、食事の支度や掃除、洗濯などをスタッフと利用者が共同で行い、一日中落ち着いた雰囲気の中で家庭的な生活を送ることで、認知症状の進行を穏やかにし、家庭介護の負担を軽減させることが第一の目的です。

そのためグループホームでは認知症の方にとって生活しやすい環境を整え、生活しているときに生じるつまづきや行動障害を軽減し、心身の状態を穏やかに保っていただくようにケアすることが大切です。また認知症の方に対して過去に体験したことがある役割を与えるなどして、潜在的な力に働きかけをすることもあります。

認知症の方は、集団の中で画一的なケアを受けていると、自己が失われていくような不安を感じてしまうことがあります。そうした不安を感じさせない為に、認知症の方を生活の主体者として、個々の生活を重視することで、残された能力を最大限に活用できるような環境を提供しています。

グループホームで働くメリット

・認知症について学ぶことができる
・職員や入居者の人数が少なく、アットホームな雰囲気がある
・一人ひとりに向き合い、寄り添ったケアをすることができる
・認知症はあるものの、身体は元気な入居者様も多く、基本的には見守り業務になるので、身体的負担は少ない
・外出や室内でのレクリエーション等、入居者様と一緒に楽しむ時間が多い
・夜勤は1ユニットを1人、つまり9名以下を1人体制の為、特養や老健に比べると夜勤の負担が非常に少ない

グループホームで働くデメリット

・看護師がおらず、夜勤は一人で行うこともある
・認知症の方の中には、帰宅願望、介護拒否、暴力や暴言といったような症状を持つ方もいるため、認知症に関する理解が不十分の方は勤務が上手くいかない可能性が高い
・他の入所施設に比べると給与が低い傾向にある
・調理師がいないことが多く、料理をする必要がある

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病院・診療所

病院や診療所では、看護助手として、多くの介護職員の方が活躍されています。主な役割は、看護師の方のお手伝いですが、医療業務は行いません。具体的なお仕事は、移動補助、入浴介助、排泄補助、食事補助など、ある程度は施設介護と同じです。

病院や診療所では、治療や退院を大きな目的としていて、介護職の方の働き方の特徴としては、レクリエーションがないことが挙げられます。また、基本的には、看護師からの指示を受けて仕事をする場合がほとんどで、テキパキと業務を進めていくことが求められる傾向にあります。

未経験や無資格でも働ける仕事なので、看護師や医者、リハビリ職など様々な医療従事者と一緒に働くことで、医療についての知識を身に付けたいという方にはオススメです。

看護助手の詳しい仕事内容は、【看護助手の仕事内容・資格とは】をご覧ください!

病院・診療所で働くメリット

・看護師や医者など豊富な知識を携えている人々の中で働くため、様々な医療知識を得られる
・福利厚生が整っている
・二交替制のため働きやすい
・事務的作業が少ない

病院・診療所で働くデメリット

・医者や看護師などと比べて、立場が低くなってしまう傾向がある
・ルーティンワークになりがち
・利用者様と向き合う時間が少ない
・資格取得のための実務経験に含まれない可能性がある

病院の介護職のお仕事はコチラ♪

まとめ

いかがでしたか?

一言に介護職と言っても、その働き方は施設によって様々です。また同じ種類の施設でも、利用者様の人数や運営する法人の理念等によって、介護職の方に求められるものは異なります。転職をご検討の方は、ぜひ一度、自分の求める働き方を考えて、どの施設があっているのか検討してみてください!

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