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そもそも床ずれとは?

床ずれは、寝たきりの方に多い皮膚のトラブルで、進行すると皮膚が壊死し、穴が開いたり骨が見えたりすることもあります。

 

原因としては、寝たきりによる皮膚の圧迫や、失禁などによる湿潤、全身の栄養状態の悪さなどが挙げられます。
進行すると治るのにも時間がかかりますし、もちろん痛みも辛いですので、介護者は常に床ずれの予防に気を配る必要があります。

 

介護者ができる予防方法をご説明致します。

ポイント1.皮膚の圧迫を防ぐ

床ずれができる方の多くは寝たきりもしくは臥床している時間が長く、自ら体を動かして圧迫部分をずらしたり、血行を良くしたりすることができません。

 

そうすると、圧迫されている皮膚が赤くなってしまいます。床ずれになりかけている場合は、この赤みというのはなかなか引きません。

 

ですから、床ずれ予防で一番大切なことは圧迫を防ぐこと。
特に、骨が飛び出ているところ、腸骨や仙骨、くるぶしやかかとなども床ずれができやすいですので、できるだけまめに体位交換を行い、同じ部位が圧迫されないようにします。

 

また、オムツやシーツ、衣類のしわなどは、一点に圧迫が集中するため、床ずれができやすくなります。しわをしっかり伸ばすことを心がけましょう。

 

車イスのクッションやベッドのマットレスも工夫が必要です。
介護保険では車イス、ベッド用の床ずれ予防の体圧分散用具のレンタルが可能です(要介護2以上、車イスやベッドをレンタルしている場合)。

 

空気を入れて自動的に体圧を分散するエアマットの利用も効果的です。こちらも介護保険でレンタルができます。
最近では、自動で体位交換ができるベッドやエアマットも開発されていますので、人による体位交換が難しかったり、床ずれのできやすい人はぜひ利用を検討してみて下さい。

ポイント2.身体清潔の保持と乾燥を防ぐ

失禁を放置していたり、汗で湿っていても床ずれは進行します。
排泄物が付くことで皮膚に刺激を与えてしまうということもありますし、濡れていることで皮膚がふやけ、床ずれができやすい状態になります。

 

床ずれができやすい状況の方は自分でトイレに行くことができず、オムツ内で失禁されることが多いので、まずはきちんと自分にあったオムツをしわなく装着しましょう。

 

なかなかすぐに交換ができなかったり尿量の多い方に、パッドを何枚も重ねて使用されている介護者も多いのですが、それは圧が集中しますのでやめて下さい。

 

便がゆるい方の場合は、紙おむつの上に一枚布オムツを使用することで、水分だけ上手く布に吸収させ、固形物のみ布オムツに残すというやり方も有効です。

 

床ずれの予防もしくはできてしまった場合は、オムツ交換のたびにせっけんで優しく洗浄します。
その際には強くこすらないように注意しましょう。

 

可能であれば、全身の血行を良くする意味でもできるだけ入浴することが望ましいです。
寝たきりで入浴が大変であればデイサービスや訪問入浴の利用を検討して下さい。

ポイント3.栄養状態の改善

床ずれは、骨が出ているところに特にできやすいので、痩せている人ほどリスクが大きいです。
また、栄養状態が悪いとできてしまった床ずれが治りにくいので、意識して食事やカロリー、栄養を取るようにしましょう。

 

食事だけで充分な栄養を確保することが難しければ、栄養剤や栄養補助食品・飲料を上手く活用して下さい。
栄養補助飲料はお医者さんでも処方してもらえます。いくつかの種類や味があるので、飲みやすいものを出してもらいましょう。

まとめ

床ずれは、できてしまうとなかなか治らず、本人も辛いですし、介護者の手間も膨大なものになります。また、初期の段階から医療従事者の介入が必要になりますので、費用面でも負担が増します。

 

ですから、なにより予防が大切。床ずれができやすい人に関してはまめに全身の皮膚状態の観察を行い、少しでも赤くなっていればそれ以上ひどくならないように対策を練りましょう。

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