91名の「介護職を選んだ理由」から考える介護業界への志望動機

世界に例がないほど高齢化が進行している日本では、介護職員の需要は年々増しています。しかしながら、介護業界は慢性的な人手不足で、人材の確保が急務となっています。世間での介護業界への注目が集まり、ニュースでもよく取り上げられるようになりましたが、介護の仕事の魅力にフォーカスがあたることは多くはありません。

 

介護の仕事の魅力はどこにあるのでしょうか。その答えは、実際に働いている方がよく知っています。クリックジョブ介護では、現役介護職員91名にアンケートを実施しました。現場で働く介護職員達の意見から見えてきた仕事の魅力から、介護業界への志望動機をご紹介します。

介護の仕事を選んだ理由は「資格・経験を活かす」と「やりがい」

 

そもそも介護業界で働く人たちは、なぜ介護の仕事を選んだのでしょうか。アンケートを実施してみると、1番多かった回答は「資格や経験が活かせるから」でした。

 

介護業界では、介護職員のキャリアパスをより明確にするために制度の整備が行われています。保有している資格に応じて手当が支給されることもあり、資格取得を促す取り組みがあります。そのため積極的に資格を取得し、専門的なスキルを身につけ、よりよいキャリアを築ける業界であるといえます。

 

また経験を活かすという面では、自分の親への介護経験や、日々の生活でのノウハウを活かすことができるのも介護の仕事ならでは。 例えばホームヘルパーは、利用者様と相談しながら調理や洗濯などをするため、人生経験が役立つ部分が多いです。こういったことが、高齢者ヘルパーが活躍している要因にもなっています。

 

2番目に多かった介護職を選んだ理由は、「やりがいのある仕事だから 」でした。介護の仕事は、食事・入浴・排泄など人の日常生活を親身になってサポートします。そんな他の職種では味わえないようなやりがいを感じて、働いている方が多いようです。

 

3番目に多かった理由は「人や社会の役に立ちたいから」、4番目は「お年寄りが好きだから」、5番目は「ニーズの高い仕事だから」でした。

 

より具体的に介護の仕事を選んだ理由を調査してみると、祖母の在宅介護をきっかけに自然と介護業界に入った方や、一度他の業種に転職したがやはり介護業界に戻ってきた方もいらっしゃいました。

介護の仕事をしていて良かったと思う時は「感謝された時」

 

介護の仕事をしていて良かったと思う時を聞いてみました。

「利用者様やそのご家族に感謝された時」が1番多かった回答です。時には利用者様に怒られたり、介護を拒否されたり……相手のために仕事をしていても、必ずしも感謝されるわけではありません。

 

だからこそ、介護職員は利用者様に満足してもらえるよう考え行動します。その結果、得られる「ありがとう」と言ってもらえた時には、喜びもひとしお。介護の仕事を選んで良かったと感じることができるのではないでしょうか。実際に介護付き有料老人ホームで働く職員さんも、一仕事するたびに「ありがとう」と言ってもらえるとやりがいを感じると話していました。

 

他にも、施設に入所するのを不安に思っていた利用者様から、「あなたがいれば安心」と言われ、信頼を得ることができた時や、体調を崩しがちだった方から「以前よりも調子が良くなった」と症状の改善が見られた時などに介護の仕事をしていて良かったとの回答もありました。

介護の仕事は魅力とやりがいに溢れている!

人の命にも関わることのある介護の仕事は、責任が重く、精神的にもタフでなければありません。力仕事も多く体力が必要な介護の仕事は、決して楽ではありません。けれども、介護の仕事は人の人生に深く関わり、他の職種にはない「魅力」や「やりがい」があります。

 

介護業界へ入るきっかけは人によって様々ですが、「人の役に立ちたい」という気持ちを志望動機としてアピールすることが大切です。感謝される機会が多い介護業界では、そんな気持ちを十分に満たしてくれるでしょう。

 

介護業界への志望動機20例はコチラをご覧ください。

 

これから日本の高齢化は更に加速します。厚生労働省の発表によると、2025年度には約253万人の介護職員が必要になるとされていますが、現状から約8万人もの介護職員が不足する見込みです。世間にはまだ知られていない、介護の仕事の魅力が数多くあります。

 

クリックジョブ介護では、一人でも多くの方に介護業界の仕事のやりがい、素晴らしさを知ってもらうためにこれからも積極的に情報を発信していきます。

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