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「介護施設での暴言・暴力」と聞くと、ほとんどの方が、「利用者様が介護職員から受けた暴言・暴力」を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、そのようなことはあってはならないことで、発覚すればニュースでも大々的に報道されます。ところが、「介護職員が利用者様から受けた暴言・暴力」に関しては、あまり問題視されていない現状があります。

 

介護業界の離職問題の大きな要因ともなっている「介護現場での利用者様やそのご家族からの暴言・暴力問題」。今回は、介護現場で実際に活躍されている介護職員さんを対象に、職場で受ける暴言・暴力の実態調査を行いました。

調査結果の概要

・介護職員の77%が暴言・暴力を受けた「経験あり」
・暴言・暴力への最も多い対応は「我慢した」
・4人に1人は暴言・暴力を「仕方のないことだ」と考えている
・介護職員の84%が施設側への対応を求めるも、対応が決まっている施設は2割のみ

約8割の介護職員が暴言・暴力を受けた経験あり

まず、「職場で暴言・暴力などの不快な経験はありますか?」という質問に対して、77%の介護職員が「ある」と回答しました。

どのような暴言暴力を経験したのか、具体的なエピソードをご紹介します。

 

・つねられる、叩かれる、蹴られる、噛まれることは日常的な出来事なので慣れてしまって、言われないと不快な経験にもならない。(東京都/40代/女性)
・職員に対して、顔を平手で引っぱたく。(埼玉県/20代/女性)
・殴られる、暴れられるのは痛いですが、介護あるあるだと思う。(広島県/20代/女性)
・叩かれたり、つねられたりは、日常茶飯事。(宮城県/40代/女性)
・バカ、なんだこの野郎などの暴言。(神奈川県/40代/女性)
・腕を掴まれ、つねられるなどある。(兵庫県/50代/女性)

クリックジョブ介護アンケート結果より一部抜粋

このように、多くの介護職員が日常的に職場で遭遇している利用者からの暴言・暴力問題。では、暴言・暴力を受けた場合、介護職員はどのように対応しているのでしょうか。

暴言・暴力への対応、最も多いのは「我慢」

「暴言・暴力にどのような対応をしましたか?」という質問に対して、最も多かった回答は、「我慢した」でした。続いて、「相談した」、「他の職員と対応した」、「距離を置いた・時間を空けた 」でした。

 

介護職員は、利用者に暴言・暴力をやめていただくというよりは「耐える」ことによって、この問題に対応している現状が見えてきました。

 

では、なぜ多くの方が我慢をしているのでしょうか。そこには、「利用者からの暴言・暴力」に対する介護職員の考え方が影響しているようです。

4人に1人が暴言・暴力は「仕方ない」

「暴言・暴力をどのように考えていますか?」という質問に対して、「あってはならないことだと思う」と回答する人が43%に上る一方で、26%は利用者が認知症であることや病気による症状であることを理由に「仕方のないことだと思う」と回答しています。

 

しかし「暴言・暴力などの不快な経験が理由で、介護の仕事を辞めようと考えたことはありますか?」という質問に対しては、過半数の方が「ある」と回答しました。「仕方のないこと」と我慢してしまうあまり、そのストレスが介護職から離れようと考える原因の一つになってしまうこともあるようです。

 

では介護職員は暴言暴力にあった場合、どのように対応をすればいいのでしょうか?ここからは、「どのような対応をしましたか?」という質問に対して、2番目に多かった「相談する」という回答に関して掘り下げていきます。

暴言・暴力の相談相手は「職場の上司・先輩」

「相談した」と回答した人に、誰に相談したかを聞いたところ、多かった回答は「管理職・施設長」や「職場の先輩」でした。以外にも職場の同僚は18%と少ない結果になりました。暴言・暴力の相談は、日頃よく話をする同僚よりも、問題の改善や解決が期待できる自分よりも目上の人に話すことがわかりました。

 

一方で「相談する」と回答しなかった人に、なぜ相談をしなかったのか尋ねたところ、ほとんどの方が「相談しても変わらないと思ったから」と回答しました。
では、実際のところ相談した人は、その結果どうなったのでしょうか?

相談することで解決はしなくてもプラスの効果

「相談した結果どうなりましたか?」という質問に対して、「解決した」と回答した人はわずか1割程度でしたが、約6割の方が「解決しなかったが、気持ちが軽くなった」と回答しました。

 

相談したとしても、必ずしも、暴言・暴力問題の直接的な解決方法になるわけではないのかもしれません。しかし相談をすることによってストレスや精神的な負担を軽減することが分かりました。

施設側の対応を求める声が多数

多くの介護職員が経験している「利用者様からの暴言・暴力問題」。介護職員の勤務先である施設側の対応はどのようになっているのでしょうか。

 

「あなたが勤務している施設では、暴言・暴力への対応方法は決まっていますか?」という質問に対して、「決まっている」と回答したのはわずか20%でごく少数であることが分かりました。

介護職員にとって暴言・暴力は日常的に起きている大きな問題であるにも関わらず、勤務している施設側の対応は、決まっていない、もしくは不明である回答が8割となりました。

 

さらに「暴言・暴力への施設側の対応は必要だと思いますか?」という質問に対しては、84%の介護職員が「必要だと思う」と回答しました。
そのように回答した理由をご紹介します。

・離職に直結してしまうことが多いから。(愛知県/50代/男性)
・誰でも被害者になりうる問題だから。(鹿児島県/50代/男性)
・1人で悩むと行き場がなくなりストレスとなる。(東京都/50代/女性)
・暴言暴力は放っておくとエスカレートする。施設全体で介護職員にス・トレスのかからないような施設運営が必要。(神奈川県/50代/男性)
・相手により対応は変わると思うが、基本のルールは必要だと思う。(神奈川県/50代/女性)

クリックジョブ介護アンケート結果より一部抜粋

多くの介護職員が施設側の対応を必要としているにも関わらず、実際に対応が決まっているところはわずか2割で由々しき事態であると言えます。

 

それでは、施設側はどのような対応をすればよいのでしょうか?

 

・無記名アンケートを行いそれに基づいて会議を行う。(福岡県/40代/女性)
・施設としての対応を考えていく。(埼玉県/20代/女性)
・定期的に全体会議をして、解決法を探る。(東京都/40代/男性)
・相談できる上司が今の施設にはいない。職員同士のコミュニケーションが大事だと思う。(埼玉県/50代/男性)
・職員に負担や受傷を負わせないように、カンファレンスを定期的に行い、改善策を見つける。(兵庫県/40代/女性)
・ミーティング、研修の機会を増やしてほしい。(埼玉県/40代/女性)

クリックジョブ介護アンケート結果より一部抜粋

集まったコメントからは、話し合いの場を設けてほしいとの声が目立ちました。情報共有をすることで利用者への対応をスムーズにしたり、介護職員によって対応のばらつきがでないようしたりするなどの効果が見込めます。また暴言暴力の問題を1人で抱えることがないよう施設に報告をすることで、問題を日の目にさらし改善する方向に進めることができます。

 

暴言暴力は日常的に起きる問題で、介護職員が仕事を辞めるきっかけにもなります。それにも関わらず、介護職員は「仕方のないこと」だと諦めがちで、施設側の対応もほとんどないのが現状です。

 

暴言暴力への有効な解決方法としては、問題に巻き込まれた介護職員が孤立しないように同僚や先輩、上司など介護職員が一丸となって、施設全体でこの問題に取り組むべきです。施設側は組織としてどのように暴言暴力の問題に対応をするのか、日頃から皆で考えていく機会を積極的に設ける必要があると言えそうです。

 

【アンケート実施概要】
対象者:クリックジョブ介護利用者様
期間:2018年3月5日~2018年3月21日
有効回答数:96

 

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