介護職員の悩みのタネ!人間関係を良くするための3つのポイントとは

あなたの職場の人間関係は良好ですか?
介護の職場を辞める理由として「人間関係が悪いから」というのはよく聞きます。実際に、今も人間関係に悩みながら働いている方もいらっしゃるかと思います。私自身も「人間関係が良ければ…」と悩んだことがあります。幸いにも私は、対人関係を良好にすることを心がけていたので、今まで人間関係が理由で転職したことはありません。

そこで今回は、実際に私が実践している人間関係を良くするための3つのコツを紹介します。

介護の方針でもめたら話し合いをする

介護の仕事は一人の利用者様に対して、複数の介護職員が関わります。そのため、介護の方針で意見が対立して人間関係が悪くなってしまうことがよくあります。

例えば、歩行状態が不安定で転倒の恐れのある方がいるとします。
ある介護職員は「転倒してはいけない」と考えて車いすでの移動をお勧めします。しかし、他の介護職員は「歩くことが出来ているから、車いすを使う必要は無い」と考え出来るだけ歩いてもらえるように促していきます。

どちらの意見も間違ってはいません。安全を確保することも必要ですし、今ある機能を生かしていくことも正しいといえます。しかし、実際にはこういったことで職員同士の意見が対立して、不満が溜まり職場の人間関係が悪化してしまうのです。

こういった場合は、出来るだけカンファレンスを実施して話し合いをすることが必要となります。話し合いをして、どのような介護をしていくのか、方針を決めてきます。意見が対立しているからこそ、徹底気に話し合いをして意見を統一することで、お互い気持ちよく仕事が出来るのです。

仕事量の差は双方が歩み寄る

介護の仕事は、複数の介護職員が一緒に行うことが多々あります。例えば、おむつ交換をするにしても、一人で全員分を交換するわけではなく、複数の職員でおむつ交換を行います。

ここでは、実際にあったおむつ交換でのトラブルとその対策についてご紹介します。
おむつ交換をする際、仕事量の差が明確に出てしまいます。早く対応できる職員もいれば、時間がかかってしまう職員もおり、それぞれのスピードがバラバラになってしまいます。そのため、10名の利用者様を2名の職員でおむつ交換をする場合は、5対5にはなかなかならず、3対7やスピードの差が大きい時は2対8になってしまう場合もあります。

すると、交換スピードの速い職員は「私ばかり仕事をしている」と不満をもらし、スピードの遅い職員からは「早く対応すれば良いものではない」という反論が出て、トラブルになったり人間関係が悪化する要因になります。こういったことは非常に多く、おむつ交換以外にも、食事介助や入浴介助についても当てはまります。

では、どのように対応をすれば良いのでしょうか?こういった人間関係を改善させるためには、スピードの遅い職員に対して、効率良く仕事が出来るようなアドバイスをすることが大切です。無駄な動きをしていないか見直し、利用者様に負担なく早く対応出来る方法を伝えるなどの対策をしていきます。スピードが早い職員に対しては、雑に仕事をしていないのか確認をします。
双方がお互いに自分の仕事を見つめなおし、それぞれの良いところを共有することによって仕事量の差での不満を解消していきます。

相手を尊重し手助けをする

介護の仕事は、他の職員に対して尊重する気持ちや、助け合いの気持ちが必要になってきます。間違った行動をしていても、頭ごなしに怒るのではなく「なぜそのような行動をしたのか」理由を聞いてあげることが大切です。なぜなら、理由を聞いた上で注意をした方が相手も納得がしやすいですし、その後の人間関係にもスムーズに働きます。

また、職員が悩みを抱えているのであればそれを助けてあげる気持ちが大切になります。いくら自分が大変だからといって、相手が困っていても手助けをしないと、自分が困っている時に誰も助けてはくれません。他の職員の仕事がスムーズにいくように心がけて仕事をしていると、自然と自分の仕事もスムーズになっていきます。

ここで一つ私の体験をご紹介します。
以前勤務していた老人ホームで、私はある利用者様が苦手でした。その方は男性で暴力や暴言があったのですが、私はそれに上手く対応することができませんでした。しかし、別の職員はその利用者様と良好な関係を築いていたので、その職員の言うことは聞いていました。そのため、私はその職員によく手助けをしてもらっていました。その代わりに、私はその職員の苦手なレクリエーションを積極的に手伝いました。
人によって得意不得意があるからこそ、他の職員が困っていたら助けることが必要なのです。

長年介護の仕事をしてきていますが、私は他の職員には助けてもらってばかりだと思っています。そういう気持ちがあるからこそ、反対に相手が困っていた時には手助けをしていましたし「ありがとう」と言われることも、言うことも多いと思っています。

まとめ

介護の仕事は、人と関わる分どうしても人間関係が悪くなりがちです。人間関係が悪いと仕事を続けていくことが難しく、退職をしまうといった結果に繋がります。しかし、人間関係が悪いことが原因で転職をしてしまうと、結局次の職場でも人間関係で悩むことが多いように感じます。
現在働いているところで、人間関係を良くしていくことを心がけることがその後にも役立っていきます。先ほど紹介した3つのポイントを押さえて、人間関係がスムーズにいくように心がけましょう。

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