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多くの介護施設ではレクリエーション時に、体操や歌、ゲーム、工作や塗り絵、脳トレやクイズなど様々な取り組みをしています。レクは本来楽しいものですが、介護職員さんにとっては「レクを考えるのが大変」、「盛り上げる自信がない」など悩みのタネになっていることも多いのではないでしょうか? そこで今回は、現場で働く職員さんを対象にしたアンケート結果をもとに、レクに必要な要素や苦手克服法をまとめました!

介護職員の約8割の方が「レクに苦手意識がある」と回答

当社が様々な施設の介護職員さんを対象に行ったアンケートによると、「レクに苦手意識はありますか?」という質問に対して、約8割の方が、「ある」または「どちらかというとある」と回答しました。苦手意識が「ない」と回答された方は、わずが7%しかいなかったことからも、多くの方がレクに苦手意識を持っていることがわかります。

 

では次に、どのようなことが、介護職員さんの悩みのタネになっているのか見ていきましょう。

 

レクの悩みで最も多かったのは「マンネリ化」で、次いで「企画を考えるのが大変」、「準備が大変」、「盛り上がらない、参加者が少ない」、「人前に出ることが苦手で緊張してしまう」でした。レクが多い施設では毎日実施するところもあるため、いつも同じようなレクでマンネリ化してしまったという声が多くありました。

成功するレクに必要な4大要素とは

レクリエーションには、利用者様に楽しい時間を過ごしてもらうことだけでなく、身体機能の維持や向上、脳の活性化やコミュニケーションの促進等の効果もあるので、多くの介護施設で実施されています。レクのない施設を探すのはなかなか難しいですし、介護職員さんなら、どうにかして苦手意識を克服したいですよね。

 

そこでここからは、現場で活躍している介護職員さんに聞いた、成功するレクに必要な4大要素をご紹介します。

徹底した事前準備

進行がたどたどしいとどんなに楽しい企画を考えても、盛り上がりに欠けてしまうかもしれません。「人前に出てるのが恥ずかしい」と感じている方は特に、事前準備をしっかりすることで、自信をもって利用者様をリードできるようにしましょう!

 

どのように進行するのか書き出してみる、シュミレーションをする、レクのだいたいの流れを他の職員の方に共有する等、事前準備の仕方は様々あると思いますが、毎回のレクの後にしっかり振り返りをして、次につなげていくことが大切です。

利用者様を飽きさせない企画内容

レクの実施頻度が多い施設の職員さんは特に、「もうネタが尽きてきた...」と感じている方が多いと思います。みなさんの施設では、どのようにレクの内容を考えていますか?

 

アンケートによると、「今までの内容を繰り返している」という回答がとても多かったです。同じ内容のレクばかり実施していると、利用者様はもちろん、実施する介護職員さん達も飽きてしまいますよね。レクの脱マンネリ化に関しては、介護レクのマンネリ対策の記事を参考にしてみてください!

盛り上げるためのコミュニケーション能力

徹底した事前準備を行い、盛り上がる企画内容を考えたら、次に必要な要素は、レク中に盛り上げる力です。ただ、司会進行をする力やコミュニケーション能力は、短時間で習得できるものではありません。

 

「自分の盛り上げる力に自信がないな」と感じている方は、まずは、周りの職員さんが実施していることを真似してみましょう。上手な盛り上げ方をしている職員さんを参考にしたり、先輩から直接アドバイスをもらったりして、経験を積んでいくことが大切です!

自分自身が楽しむこと

「レクがあまり盛り上がらない」と感じている方、まず前提として、ご自身はレクを楽しんでいますか?先程挙げた、司会進行をする力やコミュニケーション能力は、一日で何とかできることではありませんが、「自分自身がレクを楽しむこと」は、今日からでも行えることです。人を楽しませたいと思うなら、まずは自分自身が楽しむことから始めましょう!

先輩達の苦手克服体験談

アンケートの中で、「レクの苦手を克服した方法がありましたら、教えてください。」という質問に、多くの介護職員の方がアドバイスを下さいましたので、その一部をご紹介します。「レクは苦手だな」と感じている方は、ぜひ参考にしてください!

 

『事前準備と終わった後の反省会で次のレクに活かしています!』(埼玉県在住・特別養護老人ホーム勤務)

良かったところと悪かったところを毎回整理することで、コツコツと自分なりのノウハウが溜まり、レクが上達していきますね!

 

 

『利用者様に評判が良いレクをする他の職員の真似をしています。』(岡山県在住・グループホーム勤務)

「良い方の真似をする!」実はこれが一番の、レク上達の近道!周りの職員の方だけでなく、ごぼう先生など、レクで活躍されている方を参考にするのも効果的です。またごぼう先生がみんなの悩みに対してアドバイスを行った記事≪介護レクのプロ≫ごぼう先生がみんなの悩みに答えます!もぜひ参考にしてみてください!

 

『自分が楽しみ、なおかつ、利用者様に話しかけるようにしました。』(神奈川県在住・有料老人ホーム勤務)

やはり「自分自身がレクを楽しむ」ということは必要不可欠ですね。「苦手意識の方が上回って、上手く楽しめない」という方は、まずは利用者様との会話を増やしてみましょう!

 

『経験とともに克服していきました。慣れが大切です。』(福岡県在住・デイサービス勤務)

「場数を踏むことが大切」と回答された方はとても多かったです。回数を重ねることで、段々に恥ずかしさも消え、できることが増えていくので、今は苦手意識がある方でも、楽しみながら経験を積んでいきましょう!

 

『私は女優と思い込む様にしました。』(千葉県在住・デイサービス勤務)

人前で話したり、体操のお手本をしたり、時にはオーバーリアクションでゲームを盛り上げたり。日常生活ではあまり経験しないことをやらなければいけない時には、「私は進行役を演じているんだ!」とスイッチを入れることが大切ですね。

 

『利用者様の中から一緒に進行役をして下さる方を探して実施しました。』(大阪府在住・特別養護老人ホーム勤務)

レクは介護職員さんだけで作り上げるものではありません。盛り上げるのが上手な利用者様がいらっしゃるのなら、協力をお願いすることで、一体感が生まれて、「今まで以上に参加者が増える」なんてこともありそうですね!

 

『レク担当じゃなくても、とにかく盛り上げるようにしました。』(大阪府在住・デイサービス勤務)

自分が担当ではない時も、盛り上げ役に徹することで、経験を重ねることができますし、自分自身が担当になった時に、周りの職員さんが一緒になって盛り上げてくれる関係性を作ることにもつながりますね!

 

『レクになかなか参加していただけない利用者様が、珍しく参加して下さった時、頑張って楽しませてあげたいと思うことで、奮起できました。』(静岡県在住・デイサービス勤務)

レクに参加するのが億劫だなと感じているのは、職員さんだけではないかもしれません。「今日はこの利用者様を楽しませるんだ!」と小さな目標を立てることで、自分自身を奮起させることができたら、利用者様と一緒に苦手の克服ができますね!

 

『利用者様一人一人に声をかけ、楽しんでる様子をみて、自分も楽しんでいます。笑顔が一番です。』(兵庫県在住・小規模多機能型居宅介護施設勤務)

介護職員さんにとって、「利用者様の笑顔が見れる」ということは、大きなやりがいですよね。「利用者様に楽しい時間を過ごしてもらう」というレクの目的を忘れずにいることが、一番の克服法なのかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?「企画を考えるのも難しいし、準備も大変だし、そもそも人前に出たくない...」とマイナスに考えていると、どんどんレクをやるのが億劫になってしまいます。自分のレクに自信を持っている方は、実はほんの一握りしかいません。

 

レクリエーションの時間が、利用者様と一緒に、介護職員さんも息抜きできる時間になるように。まずは「自分自身が楽しむこと」を意識して、少しずつ苦手意識を克服していきましょう!

 

 

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