「介護福祉士として就職して3年目、基本給が上がらない…」
「この先、給料が上がるのだろうか」
上記のような悩みを抱えている介護職の方も多いのではないでしょうか。
みなさんご存知の通り、介護職は施設や雇用形態、資格などの違いにより給料が大きく左右され、それが理由で転職を考える方も非常に多いもの。
介護職の給料問題は切実です。
とはいえ、全く給料を上げられないわけではありません。
実は、介護職の夜勤は正社員として働く場合でも1回あたり4,000〜8,000円と大きな開きがあります。
夜勤手当が充実している施設や雇用形態を選ぶことで、月30万円以上の給料を得ることも可能。
ここでは、介護職の夜勤給料や手当を施設別・雇用形態別に一覧でお届けします。
目次
介護施設別の介護夜勤給料・手当相場一覧
下記が介護施設別の夜勤給料・手当相場一覧です。
こちらの統計は、日本医療労働組合連合会による「2017年介護施設夜勤実態調査結果」を参考にしております。
ご覧になっていただいてお気づきかもしれませんが、平均額では老人保健施設での夜勤給料、手当が最も高いものの、どの施設を参考にしても最低額と最高額では3,000円以上の開きがあります。
老人保健施設の夜勤の最高額は、1万円を超えているというから驚きですよね。
このように夜勤手当は、同じ業態であっても施設ごとに大きな開きがあり、仮にその開きが夜勤1回あたり3,000円だったとしても、月4回夜勤に入ったことを想定すると、12,000円ですから見逃すことができません。
正社員として夜勤をする場合の給料傾向としては、特別養護老人ホームや老人保健施設など規模が大きいほど高く、グループホームや小規模多機能型などより小規模な場合には、低くなります。
上記、表には統計されていませんが最近では株式会社などの他業種からの介護への参入が目立つようになりました。
介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などが対象で、これらの施設では会社ごとに全く夜勤の料金形態が異なります。
▼平均夜勤手当ベスト5も参考に!
非正規職員の介護夜勤給料・相場一覧
次に、非正規職員の夜勤給料・相場についてみていきましょう。
非正規職員とは、いわゆる「非正規雇用」のことで有期労働契約である「パートタイマー」・「アルバイト」・「契約社員」・「派遣社員」などのことを指します。
こちらの統計も「2017年介護施設夜勤実態調査結果」をもとに算出しております。
みなさん上記の表をご覧になっていかがでしょうか。
実は、非正規職員の方が正社員の夜勤給料・手当よりも高いのです。
非正規職員の最高額は、2万円となり月4回夜勤に入ったことを想定すると、8万円ですから給料面のサポートという意味では大きいですよね。
このように、介護職員の夜勤給料は、雇用形態別でも大きな違いがあります。
非正規職員として夜勤をする場合の方が、給料が良いため、最近では正社員ではなくあえて非正規職員として勤務する方も増えています。
柔軟に働きたい、少しでも月収を上げたいという方には、ぴったりの働き方です。
▼下記リンクでは2015年夜勤手当ランキングを比較できます!
夜勤専従職員の介護夜勤給料・相場一覧
夜勤の人材確保は、施設側からみても非常に難しいです。
最近では、求人情報をみてみると「夜勤専従」という働き方が掲載されています。
夜勤専従とは、その名の通り、夜勤のみを専門に働く形態を指します。
ここでは、介護職において夜勤専従のパートの給料・手当をまとめてみました。
あくまでも参考ではありますがぜひご覧になってください。
実は、夜勤を正社員として働く場合と夜勤専従として働く場合とでは、総支給額ではありますが、給料におおよそ60万円もの差が。
夜勤専従の場合には、1回の手当が充実している分、給料面ではメリットも大きいです。
また、夜勤専従の16時間夜勤の場合、1回の出勤で2日分の勤務とみなされるため、月の出勤回数は少なく高待遇を受けることも人気の秘訣。
夜勤専従のパートが、なぜ正社員で夜勤をするよりも給料が高くなる傾向にあるのか、下記の記事よりご覧ください。
夜勤の給料を上げたいなら非正規職員で夜勤専従が狙い目
ここまで、介護職員の夜勤において、施設別・雇用形態別に給料や相場の違いをご紹介しました。
結論として2017年介護施設夜勤実態調査結果を参考にすると、施設では「老人保健施設」が最も高く、雇用形態では「正社員よりも非正規職員」の方が夜勤の給料が高いということが判明しました。
また、非正規職員の中でも「夜勤専従」という働き方がより高給料になりやすいという結果に。
あくまで給料面だけの待遇をみると、非正規職員で夜勤専従への転職が最も給料が高く、介護職員でも転職時の給料アップが可能です。
とはいえ、非正規職員で夜勤専従として働くことのメリットやデメリットは何があるのでしょうか。
▼介護夜勤の実情についてはこちら!
夜勤専従で働くことのメリット・デメリット
正社員よりも非正規職員で夜勤専従として働くことのメリットやデメリットは何があるのでしょうか。
夜勤専従のメリット
やはり一番のメリットが高待遇であるということ。
通常、正社員として夜勤に入る場合には1回あたり4,000〜8,000円が手当の相場ですが、夜勤専従の場合には基本給に加え、時間外手当と深夜手当と2つの手当が加算されます。
これにより、日給換算で最大3万円を支給する介護施設もあり、仮に月に12日夜勤に入ったとしても、月収36万円という高給料になります。
それ以外にも、早番・遅番・日勤などのローテーションがないため、毎日同じ時間帯に勤務でき体調管理などもしやすいなどが挙げられます。
▼その他の夜勤専従勤務のメリットはこちら!
夜勤専従のデメリット
夜勤専従勤務のデメリットですが給料が高い分、毎日夜からの出勤になるため、小さいお子様がいらっしゃる方には時間帯としても厳しい場合があります。
また、夜に仕事があるためプライベートで友人やご家族との予定が合いにくいという特徴もあります。
それ以外にも、毎日一定の時間に出社はできるものの、体調管理がしづらいという方も。
このように、比較的給料が高い夜勤専従勤務ですが、給料が高いだけにデメリットも存在しています。
▼その他の夜勤専従勤務のデメリットはこちら!
夜勤の給料が良い介護施設へ転職するには?選び方のポイント
ここまで、介護職における夜勤の給料が良い施設や雇用形態をご紹介しました。
では、このような施設へ転職をするためにはどのような点に注意して選べば良いのでしょうか。
ここからは、夜勤の給料が良い介護施設の選び方をご紹介します。
施設形態で選ぶ
施設別の夜勤給料もご紹介してまいりましたが、夜勤といっても特別養護老人ホームや老人保健施設のような比較的入所される方が多い施設から、グループホームや小規模多機能型などよりアットホームな環境までさまざま。
単純に、夜勤の給料だけをみれば「2017年介護施設夜勤実態調査結果」でもお伝えしました通り、老人保健施設を選ぶのも良いのですが、施設によって仕事内容が異なります。
たとえば、老人保健施設では介護サービスの提供というよりは、高齢者がいちはやく日常生活を取り戻し、在宅復帰することを目的としているため、リハビリが中心のサービスを提供します。
その関係で、介護士も医師や看護師、理学療法士など他業種との連携も密になります。
このように、夜勤の給料だけでは判断できない施設ごとの特徴がありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
▼ユニット型特別養護老人ホームの仕事内容
▼介護老人保健施設(老健)の仕事内容
▼サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の仕事内容
▼介護付き有料老人ホームの仕事内容
体への負担で選ぶ
夜勤の給料が良い施設だったとしても、要介護が高く介護士一人で何十人もの利用者をケアしなければならない場合には責任も負担も大きくなります。
特に夜間帯では、日中とは利用者の様子や状態も変化しやすく、緊急時の対応能力が求められる場合もあります。
大規模な施設になればなるほど、応用力が必要であり、これまでの介護経験が重要です。
責任が重い夜間帯だからこそ、給料だけではく利用者の命を預かっているという認識で、自分の体への負担も考慮しながら選びましょう。
交通費支給や福利厚生で選ぶ
少しでも夜勤に関わる給料を上げたいという場合には、交通費全額支給や住宅手当、家族手当などがしっかりしている施設を選ぶと良いでしょう。
ただでさえ夜勤は日中の介護とは違って精神的・肉体的な負担が多いもの。
だからこそ、福利厚生がしっかりした施設で少しでも経済的なゆとりが欠かせません。
たとえ、パートの夜勤専従職員であっても昇給制度があったり、場合によっては正社員登用制度があるなど柔軟な働き方ができるかもポイントです。
効率よく夜勤の給料が高い施設を見つけるには転職エージェントを
ここまで、夜勤の給料が高い介護施設の選び方や給料が高い施設の特徴、さらに雇用形態についてお届けしました。
ぜひ、これらを踏まえて介護転職を成功して頂ければと思いますが、現職との兼ね合いからうまく施設選定や面接のスケジュールが決まらないという方も多いです。
夜勤の給料が高い介護施設へ転職をしたいのだけど、思うように進まないという場合には、ぜひ日本最大級介護転職サービス「クリックジョブ介護」もご検討ください。
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介護職の夜勤給料・手当相場まとめ
現在、介護職として働かれている方の多くが基本給や、ボーナスなどの給料面で悩まれています。
しかし、夜勤での給料がより高い老人保健施設への転職や、夜勤専従として勤務するなど考えようではより月収アップも夢ではありません。
ぜひ今回ご紹介したような、施設・雇用形態別の夜勤給料の傾向を把握して、最適な転職方法を模索してみてくださいね。
また、お一人での転職活動は、現職で忙しい中ですとなかなか進まないこともあります。
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