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介護事業所で働く職員は皆、利用者様に楽しく有意義な時間をすごしてもらうために日々奮闘しています。そんな職員でも様々な取り組みを行う中で頭を抱え込み悩みがちになってしまうのがレクリエーションです。

「レクが苦手」、「自分のレクに自信がない」このような方のために、レクの目的から、レクのコツ、流れをご紹介します。

レクのコツは「自分自身が楽しむ」こと

「recreation(レクリエーション)」という言葉は、「楽しい」「面白い」「ワクワクする」など普段の生活ではなかなか感じることができない感情を感じることができるようなアクティビティ活動のことを指します。

介護職員は、いかに利用者様に「楽しい」や「ワクワク」を感じてもらうことができるということを第一に考えてしまい、レク自体が億劫になってしまうこともあるかと思います。そんな中で一度「自分自身が楽しいと思えるもの」という風に考え方を変えてみることが大切です。職員が楽しんでいないものを参加者が楽しむことができるでしょうか?司会進行がつまらなそうにしている状況の中で参加者が「楽しい」と思えるでしょうか?

 

レクのコツは豊富な知識や経験ではなく、いかに「自分自身が楽しむ」ことができるかにあり、自分自身が楽しむことで初めてたくさんの参加者を巻き込むことができるような「楽しい」空間、まさにレクリエーションの場をつくりあげていくことができるのです。

レクの3つの目的

そもそもなぜレクを行っているのか?レクの必要性を再度認識していただくために、まずはレクの目的をご紹介します。

身体機能の維持と向上

人は歳をとるにつれて誰しもが直面する「老化現象」によって身体の機能が低下していきます。以前はこの老化現象に改善の見込みはないとされ、避けては通れない道といわれていました。

 

しかし近年、筋力を高めることで老化現象の進行を改善できることがわかり、高齢者の方に対して運動をすることが強く推奨されるようになりました。運動不足は筋力の衰えを促進し、関節が硬くなり、体力の低下などを招きます。その結果、益々運動をしなくなり老化現象は早まる一方です。

 

この悪循環を防ぐためにも「高齢だから」「病気だから」などといった理由で運動に対して消極的な意識を変えていく必要があります。しかし、高齢者の方にとっていきなり「スクワット30回」「2kmジョギング」などの運動を課しても苦手意識は強まる一方で、悪循環を防ぐきっかけにはなりません。

 

そこで介護施設ではレクを通して、楽しく運動を行うことができる時間を設けることで身体機能の維持と向上をおこない、運動に対しての意識改革、そして悪循環防止のきっかけをつくり、老化現象の進行を改善していくことを可能にしていきます。

脳の活性化

レクには身体を動かし、筋力を高めるもののほかにも手先や頭を使うレクもあります。筋肉同様、脳も使わないと老化していきます。手先をつかって細かな作業をする工作のようなものや頭をつかって解決したり、考えたり、覚えたりするような推理ゲームや記憶ゲームなどといったレクを通じて脳を活性化していくことが可能です。このようなレクによって認知症の予防や症状の進行を遅らせる効果も期待できます。

 

また、毎日が平坦で同じような作業の繰り返しになりがちな施設内の生活の中で、「非日常」なレクの時間を設けることにより日々の生活に刺激を与え、新たな発見や人との関わりを通じて脳内だけでなく、心も明るくする効果があります。

コミュニケーションの促進

大人数で行うレクの中でもひとり一人の「個」を大切にすることを忘れずに全員が楽しめる一体感や他の人とのコミュニケーションを要するものを生み出し、全員が楽しむことができる場としてレクを行います。

 

様々な人と触れ合うことで平坦な日々に新鮮さを吹き込んだり、人との関係を築いていくことで生きがいを創出するきっかけとなったりなど、レクというコミュニケーションを多くとれる場によって人生に彩りを与えることができます。また、人の顔や話、特徴などを覚え、会話をすることによって認知症の予防にもなるといわれています。

 

レクの流れ

はじめの盛り上げが肝心

挨拶や担当者の自己紹介、今日行うことなどをボードに書き、全員が把握できるようにします。
施設内だと四季を感じることができないため、季節の話や最近あった出来事など誰しもが参加することができるような雑談を行います。

ここで全員が参加している主体的な意識をつくり、明るく盛り上げることでレクをより楽しく行うための空気感をつくります。

簡単なレクから行う

ウオーミングアップとして最初は簡単なものを行います。ルールを説明してから何度か練習を行い、取り残されている人がいないようにします。
そして徐々に難しいもの、盛り上がるものを行っていきます。

タイミングをみて休憩

適宜様子を見ながら間に挟んでいきます。なかなか水分をとっていただけない方もいるので全体で休憩する時間を設け、水分補給を促します。

身体を動かすことを要するレクを行ったりするので冷たいお茶等をお出しします。場合によってはジュースやゼリーなどをお出ししてもよいでしょう。

次のプログラムもしくはレクの続き

その時々の進捗状況やレクの難易度、参加者の体力や様子などを見ながらレクの変更をしたり、休憩前のレクの続きをしたりします。休憩を挟むことで雰囲気が変わってしまった場合は盛り上げ、再びレクを楽しめる空気感をつくっていきます。

最後

締めの言葉、ご入居者からの感想をうかがいレクを終了します。
ここでもらった良い言葉も悪い言葉も、次回のレクに活かすことができるようにしましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?レクの目的を再度認識し、楽しいレクを行うことができるよう工夫しましょう!

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