「もっと給与の高いところで働きたい…!」介護業界で働いていてそう思ったら「どうやって給与を高めるか」について理解しておかなくてはいけません。ただがむしゃらに働いているだけでは給与がグンとアップすることはないからです。
そこで今回は、介護業界で給与をアップさせる方法について紹介していきます。
介護業界の中で特に給与が高い職場はどこなのかといったことや職場を変えなくても給与をアップさせる方法などについて紹介しているので、介護業界で働いている方・働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
介護職の給料をアップさせる3つの方法
介護職に従事していて、今もらっている給与をアップさせたいと考えているのであれば、
といった方法のいずれかを実践して給与をアップさせるのがおすすめです。
ここからは、それぞれの給与アップ方法について詳しくみていきましょう。
1:給与が高い職場で働く
介護職に従事していて今よりも給与をアップさせたいと考えた場合、「給与が高い職場で働く」というのが最も効率的で効果の高い方法です。
給与の高さは企業によって若干前後しますが、「どの企業で働くか」よりも「どの施設で働くか」の方が重要になってくるので、「給与の高い職場で働く」ということを意識するようにしてください。
介護職の勤務先で最も給与が高い職場は「特別養護老人ホーム」
介護職の方が従事する職場にはさまざまな施設がありますが、厚生労働省が発表している資料によると介護職の中で給与の高い職場のランキングは以下のようになっています。
【給料が高い介護の職場ランキング】
1位 特別養護老人ホーム 322,310円
2位 介護老人保健施設 314,560円
3位 訪問介護事業所 293,590円
4位 介護療養型医療施設 278,010円
5位 グループホーム 269,920円
6位 通所介護事業所 264,790円
厚生労働省 平成29年度 「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」(※第47表 介護職員の平均給与額等(月給の者),サービス種類別,勤務形態別(加算(Ⅰ)を取得している事業所))より作成
このランキングを見てみると、1位の「特別養護老人ホーム」と6位の「通所介護事業所」では、毎月の給与に60,000円近い差があることがわかります。
その場合、単純計算でも年間720,000円もの差が生まれるということになりますね。
そう考えると、「どの施設で働くか」が介護職の給与をアップさせるためにどれだけ重要かということがわかるかと思います。
2:資格を取得する
「給与が高い職場で働く」方法ほどの劇的な給与のアップは見込めませんが、「資格を取得する」というのも介護職で給与をアップさせる方法として効果の高い方法の一つです。
介護職にはいくつかの資格がありますが、それらの資格を取得することでより多くの業務をこなせるようになるので、より高い給与で雇用してもらうことが可能になるわけです。
月収が最も高い資格は「介護支援専門員」
【給料が高い介護の資格ランキング】
1位 介護支援専門員 351,280円
2位 社会福祉士 332,900円
3位 介護福祉士 310,620円
4位 実務者研修 289,700円
5位 介護職員初任者研修 281,550円
厚生労働省 平成29年度 「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」(※第47表 介護職員の平均給与額等(月給の者),サービス種類別,保有資格別(加算(Ⅰ)を取得している事業所))より作成
厚生労働省が発表している資料によると、保有していることで最も給与が高くなる資格は「介護支援専門員(ケアマネージャー)」でした。
ケアマネージャーは受験すること事態にも資格が求められる取得何度の高い資格ですが、給与がアップするのはもちろん、スキルアップやキャリアップも見込めるようになるので、今後も介護職に従事していくつもりであれば、ぜひ取得したい資格の一つだと言えます。
3:手当でプラスさせる
働く職場を変える、資格を取得することで介護職の給与は飛躍的にアップしますが、それは簡単にできるようなことではありません。
そのため、手間も時間もかかります。
なので、まずは各種手当で一時的に給与のアップを目指し、その間に転職活動や資格の取得を目指すというのも介護職の給与をアップさせる方法の一つです。介護職にはいくつかの手当があるので、それらの手当を活用することで一時的にではありますが、毎月の給与をアップさせることができます。
夜勤手当
職場にもよりますが、特別養護老人ホームや介護老人保健施設など24時間体制で入居者をみている施設には夜勤が設けられています。それらの施設では、夜勤スタッフとして勤務することで1回あたり5,000円ほどの夜勤手当を支給してもらうことが可能です。
夜勤の回数は週一程度が一般的ですが、夜勤の回数を増やすことで月に数万円程度給与を高めることができます。
年末年始手当
こちらの手当も職場によりますが、ほとんどの方が休みを希望する年末年始に率先して出勤することで、「年末年始手当」を支給してもらうことができます。
年末年始手当は1回あたり3,000円ほどと夜勤手当よりは割安な手当になりますが、どこにいっても混みがちな年末年始にあえて出勤し手当をもらいながら働くというのも一つの手だと言えますね。
役職手当
夜勤手当や年末年始手当に比べると得るのが難しい手当にはなりますが、役職手当がつくようになると大幅な給与アップが期待できます。
スタッフリーダーや主任などの役職につくことで、数万円程度の給与アップが見込めます。
ただし、その分責任は重くなるということはきちんと理解しておきましょう。
まとめ
介護職で給与をアップさせたいと考えているのであれば、今回紹介してきたいずれかの方法での給与アップを模索してみることをおすすめします。
おすすめの方法は手当で一時的に給与をアップさせつつより給与の高い職場への転職や資格取得を目指す方法で、介護職員としてキャリアアップにもつながるので、ぜひ実践してみてください。
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