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高齢になると、歯が抜けてしまったり食べ物を噛む力が弱ってしまったり、飲み込むときにむせてしまったりと普通の食事では栄養が十分に取れなくなってしまいます。そこで高齢者の方でも食べやすく、栄養バランスもよい介護食を作る必要があります。

今回はそんな介護食にまつわる資格「介護食士」と「介護食アドバイザー」についてご紹介します。

介護食士と介護食アドバイザーの違い

そもそも名前が似ている、「介護食士」と「介護食アドバイザー」。

何が違うのか見ていきましょう。

介護の仕事でより活躍するのは介護食士

介護食士は、3級から1級まで用意されているため、段階を踏んでより深く専門的なことを学ぶことができます。

 

また介護食士の1級を受験するには「介護食士2級取得後、2年以上の介護食調理実務経験のある方」が条件となっており、現場での経験を活かしながら介護食についての知識を身に着けることができるのです。

そのため、現在介護業界で働いている方には介護食士がオススメです。

取得の簡単さは介護食アドバイザー

その一方で介護食アドバイザーは受験資格がなく、介護業界で働いている方以外にも、誰でも受験ができます。

介護食がなぜ重要なものか、介護食を作るための基礎的なことを学ぶため、介護初心者にオススメです。

 

また通信講座で資格の取得ができるため、資格取得の難易度は低いといえます。

 

それでは、それぞれの試験概要について見ていきましょう。

介護食士

介護食士は、要介護者向けの食事を提供できる専門知識を身につける目的で設けられた民間資格です。
介護食全般の基礎知識が習得できるので、ホームヘルパーや栄養士、調理師、介護福祉士など介護の仕事に携わる人々はもちろん、介護食に興味がある方や家族の介護をされる一般の方も受講されています。

「講習会・試験概要」

専門学校や大学で講習会に参加し、修了試験に合格すると資格を取得できます。

学生でなくても一般の方を対象とした講習会も開講されています。

 

3級から1級まで用意されており、講習内容は学科と実習に分かれます。
学科では高齢者の身体機能など医学的な知識を深めたり、栄養学や食品学・食品衛生学を学びます。実習では介護食を調理したり・献立の作成を行います。

 

・3級 

受験資格誰でも可

学科(25時間)と実習(47時間)

 

・2級

受験資格3級取得者

学科(16時間)と実習(56時間)

 

・1級

受験資格介護食士2級取得後、2年以上の介護食調理実務経験のある25歳以上の人

学科(32時間)と実習(40時間)

 

介護食士の試験は筆記+実技

試験受験資格:講習出席率80%以上
合格点:実技・筆記ともに60点

難易度はそれほど高くなく、講習内容をしっかり聞いていれば合格できるレベルと言われています。

「仕事内容」

・介護施設(グループホームや特別養護老人ホーム、デイサービスなど)での給食業務
・在宅で日常生活の援助を行なう介護ヘルパーや、ケアマネジャーなどのアドバイザーとしての役割

介護食アドバイザー

こちらも介護食士同様民間資格ですが、通信講座で働きながらでも取得できるのが特徴です。

この介護食アドバイザーは、医学、栄養学の基礎知識に加えて、口腔ケアや食べさせ方の実践スキルを学び、普通の食事に見た目が近い「軟菜食・ソフト食」の介護食レシピをマスターできます。

 

 

しかし、もう少し上のレベルに進みたくなった場合に、介護食士のような級分けがなく、次のステップが用意されていない点は押さえておきましょう。

学習内容

①高齢者がかかりやすい症状と病気などについて詳しく学習。嚥下・摂食障害や誤嚥に対する知識とその対処法などを学び、口腔ケアや口腔機能トレーニングなど、高齢者の食生活に欠かせない実践的なスキルを身につけていきます。

 

②介護食を作るための調理スキルと食事介助の基本を習得。食べやすくするコツや、よりおいしく見せる盛りつけ・風味を失わない香りづけの工夫など、おいしい介護食作りに欠かせないスキルを身につけていきます。

試験

自宅で受験ができますし、試験はテキストを見ながら受けることができるため丸暗記は不要です。

知識と実践力がしっかりと身についているかを確認するための試験ですので、暗記が苦手な方でも、安心して試験に臨むことができます。

 

試験受験資格:認定講座のカリキュラムを全て修了した者
合格基準:得点率70%以上

資格を取るメリット

どちらも国家資格ではなく、民間資格のため、給与面で優遇されるような施設は少ないでしょう。

しかし、介護食についての技能や知識は介護現場で必要とされているため、信頼度やニーズは高いと言えます。

 

例えば、介護施設で調理をする際、よりおいしく食べやすい介護食を提供できますし、よりきめ細やかな食事介助ができるようになります。また、訪問介護のホームヘルパーなら調理介助の際に、低栄養な利用者様用においしく栄養のある献立を提案できるので、より頼りにしてもらえるでしょう。

 

このように介護食士や介護食アドバイザーの資格は、単体では就活に有利になることはありませんが、より深い介護食や食介護に関する知識があるというのは調理師や栄養士・ホームヘルパーの方であれば、仕事に大きく役立つでしょう。

 

毎日の食事が食べやすくおいしいものであれば、利用者様も喜んでくれたり、食欲が出てくるでしょう。
自分が作った料理を完食してくれたらスタッフとしても嬉しいですよね。
食事を通して利用者様の健康を支えたいと思っている方は是非チャレンジしてみてください。

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