「福祉ロボット検定」をご存知でしょうか。活用したくても操作方法が難しい「介護ロボット」を正しく理解し、安心・安全・適切に操作できる人材育成を目指し、2016年にスタートした検定です。今回はこの「福祉ロボット検定」について見ていきます!
「福祉ロボット検定」とは?
現在、日本社会は高齢化や少子化、高齢者が高齢者を介護する老老介護など、様々な問題を抱えています。とりわけ介護業界での人材不足は深刻な状況です。その打開策として、介護業界へのロボット産業の参入が進んでいます。
これまでの介護は人が人を支援していましたが、これからは介護に「人とロボットを組み合わせる」ことでサービスの質や効率性の向上につながり、心理的ストレスや体の負担軽減が期待できます。
2016年6月1日に開始された「福祉ロボット検定」は、人とロボットが共存する社会の実現に向けて、介護ロボットを正しく理解し、操作できる人材育成を目的としています。
福祉・介護業界に従事している方や、福祉業界を目指している学生の方におすすめの検定です。
検定概要
福祉ロボット検定は一般財団法人日本福祉力検定協会が実施しています。概要を詳しく見ていきましょう。
試験方式
試験はパソコン受験(CBT方式による三肢択一)で行われ、総得点が満点の70%で合格となります。
試験方式
どなたでも受検できます。
受験費用
税込16,560円(受検料:10,800円 テキスト:3,240円 問題集:2,160円 書籍送料360円)
出題範囲
試験問題は、一般財団法人日本福祉力検定協会が発刊している公式テキストと公式問題集から50問出題されます。公式テキストと問題集により理解を深めることができます。
一般財団法人日本福祉力検定協会が発刊しているテキストと問題集から出題されます。
ここで公式HPに掲載されているサンプル問題を見てみましょう。
【第1章】ロボットとは「アイザック・アシモフが提唱したロボット工学3原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。」
1:ロボット工学3原則第2条では「ロボットはいかなる時でも人間の命令に従わなくてはならない」とされている。
2:ロボット工学3原則第3条では「ロボットは常に人間に危害を加えたり、人間の命令に反しない限り、自らの存在を護らなくてはならない」とされている。
3:ロボット工学3原則第1条では「ロボットは人類に危害を加えてはならない、また人間が危害を受けるのを看過してはいけない」となっている。
まとめ
介護ロボットへのニーズが高まっている現在、介護業界を目指す学生さんにとっても、現場で働いている介護職の方にとっても、「福祉ロボット検定」を受験することはメリットとなるでしょう。
また、「福祉ロボット検定」に似た資格として、「スマート介護士」も2019年よりスタートするので、そちらも併せてチェックしてみて下さいね!