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夏になり暑い日が増えてくると脱水症状に注意しなければなりません。特に高齢者の方は脱水症状になりやすいと言われています。しかし高齢者の中には自分が脱水状態になっても自覚できない方もいらっしゃるので、介護職員が脱水症状の知識をしっかり身につけることが必要です。また介護職員自身も入浴介助中に脱水症状になることもあるため、自分を守るためにも脱水症状について理解しておく必要があります。今回は、脱水症状の症状や原因、予防法についてご紹介します。

脱水症状の症状とは?

■軽度:口の中が渇いたように感じ、めまいが起こる

■中度:頭痛や胸のむかつきが起こり、嘔吐することもる。口の中がひどく渇き、唾液や尿の量が減る。

■重度:意識障害、けいれんが起こる。幻覚などの精神症状が起こることもある。

 

一般的な脱水症状はこのような症状で、体内の水分と塩分が減少した状態です。しかし、不適切に水分補給を行うと、塩分が異常に減少してしまい食塩欠乏性脱水症状を引き起こします。喉の渇きや口の乾燥がないため、脱水状態になっていると気づきにくく、気づいた時には症状が進行していて命の危険さえ招くこともあります。

脱水症状の原因は?

ヒトの身体の60%は水分で成り立っています。この水分を体液と呼び、体内に入ってくる水分量と体外へ出ていく水分量を保つことで体液のバランスが維持されています。このバランスが崩れて、身体の体液が失われた時に脱水症状が起こります。

 

特に高齢者は、以下の要因から脱水症状になりやすいと言われています。

・喉の渇きを感じにくいため、水分や塩分の補給が不十分

・食欲不振で摂取する水分や塩分の補給が不足している

・加齢に伴って体内に体液を蓄えにくくなっている など

 

また脱水症状は高齢者だけではなく、介護職員も入浴介助時などに気をつける必要があります。入浴介助は高温多湿の環境で発汗などにより体内の体液が失われる中、十分に水分補給できていないことが原因で、自覚症状なしに脱水状態に陥る場合が多くあります。

脱水症状の予防法

脱水症状は十分に予防すれば防ぐことができます。是非実践しましょう!

■水分補給

水分補給は基本的な予防法です。体重50kgの人の場合で、1日に必要な水分量は約2リットルです。毎日寝ていても1日に最低1リットルの水分が失われるため、普段あまり動かない方でも1日2リットルを目安に水分を摂取しましょう。本人に喉が渇いている自覚がない場合もあるので、定期的に水分補給をするよう周囲からの声がけをしましょう。

■ミネラル補給

水分補給だけですと体液成分が薄くなってしまい、かえって脱水症状を引き起こしてしまう可能性があります。特に沢山汗をかいた時は、水分だけでなく経口補水液でミネラル補給も行いましょう。

■暑さを避ける服装

高齢者の中には暑さを感じないために夏でも薄着にならない方がいます。その場合は、介護職員がしっかりと暑さを避ける服装を着るように促しましょう。

■クーラーで気温や湿度を下げる

電気代節約や環境保護のためにクーラーをつけることを控える方もいますが、室内にいる場合でも脱水症状のリスクはあります。ためらわずクーラーをつけて室内の気温と湿度を下げることが大切です。

 

脱水症状について知識が得られたと思います。いよいよ夏も本番、日に日に暑くなっていきます。今回のまとめを参考に脱水症状にならないよう予防をしましょう。高齢者の脱水症状を防ぐには周りのサポートが必要です。きちんと水分を摂取しているか、体に不調がないか気を配りましょう。

 

参考サイト
公益財団法人 日本訪問看護財団「防ごう!! 守ろう!!高齢者の脱水」
(2017年7月19日,http://www.jvnf.or.jp/top/dassui.pdf)

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