介護福祉士の取得を考えた理由
私は、「誰かの役に立つ仕事がしたい。」と考え、高校卒業後に福祉の専門学校に進学しました。実習やボランティアなどを通し、「知的障害者福祉」の分野に就職することになりました。介護福祉士といえば、高齢分野での資格のイメージがあると思いますが、私が勤める障害者支援施設でも高齢化が進んでおり、介護が必要な方が多くおりました。
介護は、利用者様の健康管理や命を預かる大事な仕事です。時には辛い別れもありますが、たくさん学ぶことや笑顔になることもできる、良いお仕事です。そのため、よりステップアップするために資格取得の選択に迷いはありませんでした。
私は社会福祉士系の専門学校を卒業しましたが、卒業と同時に国家資格を所持していなかったため、資格取得には実務経験が必須。社会福祉士もなんとか合格し、三年という実務経験も得て介護福祉士を目指すことになりました。
勉強方法
当時の介護福祉士の取得の条件として、3年以上の実務経験後、受験資格を得られるというものがありました。その中で必要な項目が筆記試験と実技試験でした。現在の取得ルートは変わっているので、当時の経験をお話ししたいと思います。
「筆記試験」
筆記試験では、主に過去問の問題集を一通り行いました。おすすめのものは、一問一答のような手軽なものです。初めから過去問をやろうとすると身構えてしまいますが、一問一答ですと隙間時間にできるためハードルが低いです。また、スマートフォンのアプリやネットの問題などでゲーム感覚で勉強できるので気軽でいいと思います。
私の場合は、施設で外部の講師を招いての講習会を開いてくれたので、勉強する環境は整っていたと思います。過去に社会福祉士の受験勉強をしていたこともあり、重なる部分も多かったので勉強しやすかったです。
「実技試験」
実務試験では、どのような試験が出るか分からないので、どのパターンが出ても良いように練習しなければなりませんでした。
同僚と仕事終わりに車椅子を利用して練習したり、動画を視聴したりと筆記試験よりも力を入れて勉強しました。どの位置に車椅子を置くか、自分の身体の向きはどうするのか、声かけは適切であるか、細かくチェックしました。もし今現場で働いているのであれば、日々が勉強の機会ではあると思うので、意識して介助していました。
モチベーションの保ち方
モチベーションの保ち方としては、やはり一緒に試験を受ける同僚がいたことが大きかったです。一人では仕事に疲れて勉強する気も起きなかったかもしれません。
施設で勤務中の方や学生、職業訓練に通っている方など、介護福祉士を目指している方は多くいると思います。資格試験の勉強を、一人で頑張ろうとすると孤独です。まず、一緒に頑張る仲間がいることが大きいでしょう。
今はSNSなどで全国の介護福祉士を目指している方とも繋がれるので、身近にいない場合も同じように頑張る仲間を見つけることが、一番のモチベーションの保ち方だと思います。
まとめ
介護福祉士を取得して良かったことは、利用者様やご家族への信頼感が資格を持っていることで得られることではないでしょうか。また、仕事を続けてきての成果として国家資格を得られることは自分への自信にも繋がります。
そして、施設によっては資格手当も貰えますし、スキルアップのために転職する際には評価の対象にもなるでしょう。選択肢の幅も広がりますので、私は介護福祉士を取得しておいて本当に良かったと思っています。
女性ですと、出産や育児や旦那様の転勤などで一旦介護から離れる人も多いですが、資格を持っている友人は地方で結婚して、資格を活かして活躍しています。社会の流れで、福祉の仕事に対する評価も上がっているので、資格取得を迷っている方にはぜひ挑戦してもらいたいです。