介護職にふさわしい服装マナーを調べるために、現役の介護職員さんに何を着ているのか、服装を選ぶ時のポイントをお聞きしました。
目次
介護の服装を決める上で大切にしている2つのポイント
最重視は動きやすさ
介護の仕事は動き回ることが多いため、介護職員は動きやすさ(69人)を重視している方が最も多い結果となりました。
服に伸縮性があり、素材が柔らかく、介助の際に利用者様に怪我をさせる位置にファスナーやボタンがないものを選びましょう。また、1年を通して介助で汗をかくことがあるため、服の通気性がよく速乾性が良いものを選ぶと、服が肌に張り付いて動きにくいといったことを回避することができます。
二番目に重視するのは清潔感
利用者様に与える印象が損なわれないよう清潔感(20人)を重視している介護職員も多くいらっしゃいました。服に汚れやシワ、シミがないか、靴下に穴が開いていないか気をつけましょう。
また好印象を与える清潔感のある服は色にも大きく影響します。派手過ぎる色はNGですが、オレンジ、黄色、ピンクなど優しい明るい色は、着ている人の顔色を明るく見せてくれる効果があります。
実際に明るい服装をしていると「綺麗な色ね!元気になる!」と利用者様に喜ばれるといった声もあったそうです。
介護職のNGな服装とは
それでは次に、介護職員のNGな服装をみていきましょう。
動きにくい恰好が不適切なのは勿論、利用者様を傷つけてしまう恐れのある恰好や、不快にさせてしまうような恰好もNGです。
・よれよれのTシャツや、柄がたくさん入っている服装
・サイズが合っていないだらしない服装
・奇抜、派手、レースやフリルが付いているもの
・汚れがあり、不衛生な服装
・全身真っ黒の服装
・ドクロマーク、奇抜なデザインのもの
・穴がある、破れている
トップスはTシャツが最も人気
介護職員が着ているトップスで1番多かったのは、Tシャツ(18人)で次いでポロシャツ(11人)でした。
どちらもお手入れが楽という点では一緒ですが、ポロシャツのほうが、キチンとした印象を与えることができるため、フォーマル感があります。職場によっては、しっかりとした襟つきの服装が好まれる場合があるようです。
また、介護職員は入浴介助や、食事介助やその後片付けなど水仕事が多いため、半そでが多く、それ以外の場合でも腕まくりをしても落ちないものが人気でした。
色や柄は派手すぎないものが定番のようです。ワンポイントなら問題ないですが、全面的に柄があるような派手なものは避けたほうがベターです。ちなみに、部屋干しをしても臭くならず早く乾く素材のものや、かがんでも背中が出ないような丈の長いTシャツやポロシャツなど工夫している方もいました。
ボトムスはチノパンorジャージ
介護職員が履いているボトムスで1番多かったのはチノパン(18人)とジャージ(18人)で大多数を占めていました。
チノパンは利用者様にしっかりしている印象を与えことができますし、動きやすいため人気でした。最近では、静電気を抑えてくれるチノパンもあるため、乾燥する冬に起こりやすい静電気を防いでくれるものもあります。
ジャージも動きやすいため人気でしたが、場合によってはジャージNGといいう職場もあるので事前に確認をしましょう。
またジャージ素材でもチノパンの形に近いものもありますので、ジャージはNGだけど動きやすいパンツを探している方にはオススメです。
靴は運動靴が定番
介護職員が履いている靴で1番多かったのは運動靴(60人)で、圧倒的人気でした。
また、その中でも靴紐がある運動靴が50人と多くの方が使用していました。運動靴に次いで人気だったものはスリッポン(25人)で、靴紐がなく脱ぎ着が楽にできるという理由で人気でした。
靴を選ぶ際のポイントとしては、軽くて歩きやすく、汚れがふき取りやすいものが選ばれるようです。
実際に介護職員に調査すると、服装選びのポイントが沢山あることが分かりました。服装選びで重要なことは、利用者様やその家族のことを配慮することです。今回の記事を参考に、仕事に着る服装を考えてみてください!
以上介護職員の服装についての調査でした。仕事に何を着ていいか分からない!そんな方の参考になればと思います。