≪資格≫サ責勤務しながら自宅学習でケアマネを取得した方法とは

ケアマネジャー(以下、ケアマネ)は介護関係の資格の中でも人気のある資格であり、多くの方が受験をしています。しかしケアマネの合格率は20%と非常に低く、都道府県によっては15%を切る難関の資格です。 ここでは働きながら自宅学習したKさん(仮名)ついてご紹介していきます。

そもそもケアマネを目指した理由は?

ケアマネを目指した理由は、介護保険のことをもっと詳しく知りたいと思ったからです。ケアマネを目指そうと決めた時、私は訪問介護事業所でサービス提供責任者(以下、サ責)として勤務をしていました。サ責として、ヘルパーの段取りや手配をしたり、外部のケアマネと連携をとったりすることが主な仕事としていました。そのため、ケアマネとは非常に密接に関っていたのです。ケアマネは非常に豊富な知識を持っており、サ責よりも介護保険に詳しく、とても頼もしく見えました。

また、当時はサ責としてヘルパーやケアマネとのやり取りをしつつも、ヘルパーとして現場にも入っており、朝早くから夜遅くまで残業もあり体力的に厳しかったです。ケアマネ業務は調整や相談などの業務なので、将来的を見据えると長く続けていけるのはサ責よりもケアマネだと考えておりました。

ケアマネを受験した2010年の時は、実務経験が5年あれば受験資格が得ることができましたので、私は4年目から勉強を開始しました。取得講座もありましたが、教材などは本屋さんに沢山ありましたので、私は自宅での勉強を選択しました。

当初はどのように勉強をしていいのか分からず紆余曲折

当時のケアマネは、介護支援分野、保険医療分野、福祉サービス分野の3科目に分かれていました(現在は介護支援分野と保険医療分野の2科目)。介護福祉士を持っていましたので、福祉サービス分野は免除されており、勉強する範囲も狭いと思っていたのですが、実際勉強をしてみると非常に範囲が広かった記憶があります。

特に介護支援分野では、歴史や財政系が非常に覚えにくく、なかなか頭に入いりませんでした。そのため、最初の4ヶ月間はどのように勉強をしていいのか分からないままに、とりあえずテキストを読んでいました。しかし何度もテキストを繰り返し読んでいても、全く頭に入りませんでした。

そこでテキストを読むのを一度辞めて、思い切って過去問を解くほうに切り替えました。テキストを読んでいたにも関わらず、実際に問題を解いてみると問題を答えることができませんでした。今振り返ると「どこが重要なのか分からない」状態でテキストを読んでいたので、なかなか内容が頭に入らなかったのです。

過去問を解きはじめたことが突破口となった

始めのうちは過去問を解くことに苦戦をしていましたが、繰り返し、繰り返し何度も解くうちにケアマネ試験の問題の傾向が読み取れるようになりました。受験者にどのような知識を要求しているのかを、徐々に把握できるようになったのです。ここまで来るのに、長い道のりで、非常に厳しく、何度も挫折しそうになりました。しかし問題が解けるようになってからは、徐々に気持ち的にも楽になり、勉強も楽しくなってきました。

実際に試験勉強を通して、最初から過去問を解いてみてから、テキストを読むほうが良かったのではないかと思いました。勉強を始めた頃は「どうせ過去問を解いても分からないだろう」と、ひたすらにテキストを読んでいました。しかしそれでは何が重要なのか理解をすることができなかったのです。思い切って過去問を解いたほうが、試験の傾向も読み取れますし、効率よく学習ができました。

また、介護支援分野では全体像が掴んでくると問題が解きやすくなりますので、1項目を深く勉強するよりも全ての項目を満遍なく理解していったほうが、後々項目が繋がっているので頭に入りやすかったです。

働きながら勉強をするコツは、毎日コツコツ

ケアマネを取得する方の大半は普段仕事をしているかと思います。仕事をしながら勉強をするのは非常に難しいことであり、多くの方が勉強をする時間がないと感じているのではないでしょうか。私も実際勉強をする時間が足りないと感じていました。

そこで見つけた働きながら勉強をするコツ「毎日少しの時間でも勉強をする」ということです。毎日30分でも勉強をすることができれば、頭が常に試験に向けての状態になっていますので、気持ちが張りつめます。気持ちが緩み、勉強する手が一度止まってしまうと、なかなか勉強を再開することができないので注意が必要です。特にケアマネの試験は他の試験と比べると、勉強をする範囲は限られています。そのため毎日勉強をすることによって、どんな問題が出ても、ある程度理解することができるようになります。

勉強のモチベーションはキャリアアップした自分の姿

仕事もしながら、毎日勉強をするのは大変でした。そこで勉強のモチベーションを保つために資格取得後の自分を常にイメージするようにしていました。自分がサ責だった頃に、頼もしく思えたケアマネのように活躍をしている姿を思い描いていました。またケアマネ取得後は、当時働いていた法人内で異動をする予定でした。資格手当てや昇格の条件が良かったので、それらもモチベーションにしていました。

無事ケアマネに合格した後は、予定通りに法人内で異動をしてケアマネとして勤務をし始めました。ケアマネの資格を取得したことで介護保険全体を知ることができたので、より広い視野を持つことができたと思います。ケアマネの仕事は介護サービス関係者や、ご利用者のご家族など多くの方と関わるため神経を使い苦労することもあります。しかしながら、それ以上に高齢者の身近な存在としてサポートし、高齢者の生活を包括的に支えることができるため、毎日充実して仕事をすることができています。

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