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「ボディメカニクス」という言葉を聞いたことがありますか?何かと肉体労働の多い介護職員の方の中には腰痛で悩まれている人も多いのではないのでしょうか。「ボディメカニクス」とは人間の身体の動きのメカニズムを活用した技術のことで、介護に用いることによって腰への負担の軽減が期待できます。今回は、この「ボディメカニクス」について紹介します。

介護職員の主な3つの腰痛の要因

腰痛を発症ないしはその症状を悪化させる要因については様々なものが指摘されてい ます。仕事に関係する要因によって発症ないしは悪化する腰痛を「職業性腰痛」や「作業関連性腰痛」ということがあります。職場における腰痛発生の要因は主に三つあります。

 

(1)動作要因・・・「重量物を頻繁に取り扱う」「腰を深く曲げたり、ひねったりする ことが多い」「長時間同じ姿勢で仕事をする」など。

 

(2)環境要因・・・「身体が寒冷にさらされる」「車輌運転などの全身振動に長時間さ らされる」「職場が乱雑であり、安全な移動が困難である」など。

 

(3)個人的要因・・・「慢性化した腰痛を抱えている」「年齢とともに痛みが続く」「腰 に違和感があるが、専門家に相談できる体制にない」「腰が痛いときでも、小休止が 取れない」「仮眠するベッドがないため、満足な睡眠が取れない」「夜間勤務が長い」 「夜勤回数が多い」「職場にある機械・機器や設備がうまく使えない」「急いでいる ため、一人で作業することが多い」など。

 

労働者が実際に腰痛を発症したり、その症状を悪化させたりする場面では、何か一つの要因だけが関与しているケースはまれで、これらいくつかの 要因が複合的に関与しています。

介護職員が腰痛になりやすい理由

上記の三つの要因に当てはまるように、介護職員は日々の介助において腰に大きな負担がかかってしまいます。特に腰痛を引き起こす原因となるのが、動作要因に該当する「車いすからベッドへ」「車いすからトイレへ」などの移乗介助です。移動だけでなく体位変換等、小さな作業の積み重ねによっても腰痛は引き起こされます。例えば、寝たきりの利用者様を介助する場合には特にその負担は大きくなります。利用者様からの協力を得づらいため、介護職員の身体に利用者様の体重がすべてそのままかかってしまうこともあります。

 

介護の現場で働き続けていると腰痛は悪化していき、最悪の場合、介護の現場を離れなくてはならないということも起きてしまいます。そこで取り入れてほしいのが、腰への負担を軽減できる「ボディメカニクス」です。

「ボディメカニクス」の活用で小さな力で介助が可能に

「ボディメカニクス」とは、人間の正常な運動機能を成立させる神経系・骨格系・関節系・筋系といったような諸系の力学的相互関係を活用した技術のことを指します。この技術を用いることによって利用者様と介護職員の双方に身体的な負担が少なく、安全な介護を行うことができます。

 

介護に腰痛などの身体的負担が伴うのは当然だと考えている方も多いと思いますが、この「ボディメカニクス」を活用することで、介助に必要な力を小さくすることができるのです。

 

移乗介助や体位変換を行う際、ついつい力任せになってしまいがちですが、「ボディメカニクス」を用いれば今よりも軽い力で移乗介助や体位変換を行うことが出来、腰痛の予防にも繋がります。

日頃の介護に取り入れられるボディメカニクス

腰痛を防ぐためには、介護者が余分な力を使わず、極力ラクな状態をキープして動くことが大切です。ここでは「ボディメカニクス」の原理をいくつか紹介していきます。

重心を低くする

足を自分の肩幅まで広げ、腰を落としてみて下さい。そのようにすると重心が下がり姿勢が安定し、力を効率的に使うことが出来ます。また重心を低くすることにより、移乗介助の際の、重心の移動に伴って発生する腰への負担を軽減することが出来ます。

体をねじらない

体をねじったまま介助をすると腰痛の原因になります。体がねじらないよう、体の向きを利用者様に向けて介助をしましょう。

支持基底面積を広く取る

足を開き、膝をまげ、腰を落とす姿勢が、介助を行う上で一番安全で理想的な、姿勢です。
普段よりも両足を左右、前後広めに開いてみて下さい。両膝を伸ばしたまま上体を下方に曲げる姿勢を取らないようにすることが重要です。こうすることによって、腰への負担なく次の動作に素早く移ることが出来ます。

利用者様にできる限り寄って、重心を近づける

できるだけ近い距離で利用者様の身体を支え、自分の腰の高さより上に持ち上げないようにして、背筋を伸ばしたり、身体を後に反らしたりしないようにしましょう。相手との重心が近いほど移動がしやすくなります。また身体同士ををくっつけることで余分な力が必要なくなります。

水平移動を心がける

「持ち上げる」のではなく「水平に動かす」という意識をもって介助を行うようにしましょう。上下に動かすのではなく「スライドする」ことを意識すると、腰に余計な負担がかかりにくくなります。

てこの原理を利用する

肘や膝などを支点にして力を加えると、普段より小さな力で動かすことが出来ます。

利用者様の体を出来るだけ小さくまとめる

小さい物体を動かす方が、使う力も小さくて済みます。利用者様には膝を立ててもらったり、腕を組んでもらうといったような、出来るだけ体を小さくまとめる工夫をすることが必要です。

このような、「ボディメカニクス」を日頃から少し意識して介護を行うことによって、腰などの身体への負担は大きく減るでしょう。

 

「ボディメカニクス」は自分の力を効率よく伝えるためのテクニックです。そのテクニックを用いることによって、身体への負担を減らし腰痛を軽減することが出来るでしょう。

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