地域包括ケア実現のための!新潟県長岡市の取り組み

新潟県長岡市について

新潟県長岡市は県中央部に位置し、信濃川が市内中央に流れる国内有数の豪雪地帯で、長岡まつり大花火大会が有名です。コシヒカリを主とした農業や日本海側の漁業のほか、機械金属関連産業が基幹産業となっている地域です。

 

大型商業施設や娯楽施設、金融機関など、生活するのに便利な街であり、JR・在来線のほか上越新幹線も停車することから、関東と新潟を結ぶ地域として多くの人で賑わっています。人口は約30万人で、その4分の1が65歳以上である高齢化地域とされています。

長岡市の取り組み

平成14年度より長岡市はバリアフリーの住環境と24時間連続した看護・介護・入浴・食事などのサービスを今までの暮らしの中において、小地域で完結して提供できる集合体を目指し、独自に「サポートセンター」を設立しました。

 

それ以降、行政、医療機関、介護サービス事業者、民間事業者と連携して一体的なサービス提供のための基盤整備を続け、現在では13ヶ所のサポートセンターが地域内に設置されています。

 

センター内では施設でも自宅でもない新たな在宅介護として、多様な生活スタイルやニーズに対応するためのサービス提供体制を官民協働で整備しています。

 

この高齢者の現在の生活を維持したまま最期を迎えたいというニーズと、介護者の在宅介護による負担を双方で支えるサポートセンターの構想は全国に大きな反響を呼んでいます。

特徴的な取り組み

サポートセンターでは、この事業所が独自のサービスを提供するための施設に留まらず、さらに地域に開かれたものとなるように取り組みを進めています。

 

地元町内会と事業所が連携して行事を開催して住民との信頼関係を構築し、今後介護サービスを利用することになるであろう団塊の世代向けの雰囲気づくりも目指しています。

 

町内のお祭りで事業所を休憩場所として提供したことをきっかけに、事業所のイベントに住民が参加するなど地域との交流が実際に生まれています。今では子供たちが自然と遊びに立ち寄れるような、地域にとって身近な場所となりました。

 

今後も老人福祉センターの娯楽室のような、来館者が自由に使える施設を目指し、地域との関わりを深める活動を行っています。

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