ケアマネジャーをやっていて良かったと感じること、辛いと感じる時

私は施設のケアマネを2年、居宅のケアマネをして8年になります。
仕事をしていると辛いこともうれしいこともあります。そのいくつかをまとめてみました。

良かったと感じること

・心を開いてくれた時
利用者さんも家族さんも、初めて会った時にはとても警戒されています。ケアマネと関わるということは介護サービスを利用することであり、それに対して、引け目であったり情けなさであったり、そういった感情を多少なりともお持ちの方が多いからでしょう。


その上ケアマネは、最初のアセスメントで、生活歴から何から根掘り葉掘り聞きますので、どうしてそこまで言わなくてはいけないのかと、さらに警戒されることもよくあります。でも時間をかけて関係を築いていけば、いつかは心を開いてくれるもの。気持ちが伝わった時は本当にうれしいです。

・家族さんが楽になった時
利用者さんの生活を支えるのはもちろんケアマネの仕事ですが、普段介護されている家族さんの負担を減らすのもケアマネの大切な役割です。介護は終わりが見えず、ストレスがたまります。
疲れている家族さんが、自分が提案したケアプランにより楽になっていく姿を見ると、よかったなと思います。

・いろいろな事業所を知ることができる
ケアマネの仕事は事業所を利用者さんに紹介することですので、たくさんの事業所と関わります。
いろいろな介護職の方と関わり、仕事に対する思いやその努力を知ることができるのもケアマネの仕事の魅力だと思います。刺激を受けて身が引き締まることも少なくありません。

辛いと感じる時

・いろいろなことを頼まれる
ケアマネの仕事は基本的にはケアプランを作成したり給付管理をしたりすることですが、利用者さんからすると何でも屋のように映ってしまうことも。利用者さんはもとより家族さんからも、本来の業務以外のことを頼まれることが良くあります。

 

きっぱりと断ると関係も悪くなりますし、何よりケアマネが断ったら他にそれをしてくれる人がいない場合もたくさんあります。仕方がないなとは思いつつ、本来しなければいけない仕事が溜まっているのにそういったことに手を取られると、辛いなと思ってしまいます。

・忙しさが集中した時
利用者さんが入院したり状況が変わったり、ケアプランを急ぎで調整しないといけないことが急に起きるのがこの仕事ですが、それが何件も重なると忙しすぎてパニックになります。最近では、一人が緊急入院、一人が徘徊して行方不明、二人暮らしで利用者さんを介護していた家族さんが急逝して、利用者さんの緊急の受け入れ先を見つけないといけない、この三つが一気に発生した日があり、ものすごく大変でした。

・最後のお別れが辛い
ケアマネの仕事は生活の深いところまで利用者さんと関わるので、関係がとても深くなります。とはいえこの関係は、必ず終わる時が来るもの。施設に入所されたり引っ越されたりなどのお別れもありますが、亡くなられて、という場合が多くありますので、その度にこの仕事は辛いなあと思います。

まとめ

以上、ケアマネの仕事をしていて、良かった、そして辛いと思うことをまとめました。この先もいろんな感情が付いて回るとは思いますが、感情に流されすぎず、かつうれしいことを見つけながら仕事をしていきたいと思います。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事