介護業界の人材不足の解決策として、介護ロボットが注目されています。また、介護ロボットの開発は日本経済にも良い影響を与える新たな産業として国も力を入れています。今後ますます介護ロボットは広まっていくと考えられますが、実際に介護現場で働いている介護職員は、介護ロボットに賛成なのか、反対なのか、そこから見えてきた問題点とは何か調査しました。
約8割が介護ロボットの導入に賛成
自分の勤務する施設で介護ロボットを導入することになった場合、77%の方が導入を賛成すると回答しました。このことから、介護ロボットに対して多くの方が好意的で期待を寄せていることが分かります。
現場からは「介護ロボット使いこなせるか不安」
介護ロボットの導入に多くの方が賛成し期待をする一方で、「介護ロボットを使いこなせるか」という質問に対し、63 %が「使いこなせるか不安」と回答、14%が「使いこなせないと思う」と回答し、多くの方が介護ロボットを使いこなせるか不安に感じていることが分かりました。
介護ロボットのイメージとして「操作が難しそう」、「使いこなすまでに時間がかかりそう」、「故障のリスクがある」といった声が介護職員から多くありました。現場の介護職員が介護ロボットの使用方法や特徴をしっかり理解し、安全に使うことができるようにサポートをする必要があります。
介護ロボットを使用したことがある方は6%のみ
実際に自身の勤務する職場で介護ロボットを使用したことがある方は、全体の6%とごく少数でした。介護ロボットが注目されているとはいえ、まだまだ普及しておらず介護職員にとっては遠い存在であるといえます。
そのため介護ロボットを使いこなすことに不安を抱いている方が多いからだと考えられます。介護ロボットの普及には、介護ロボットを使用する介護職員側が不安に感じていることを解決することが必須です。ロボットの更なる技術開発と同時に、介護職員の不安を取り除き、介護の現場でいかに使用してもらえるか考慮する必要があります。そのためにも介護職員と介護ロボットが触れ合う機会を積極的につくることが必要なのではないでしょうか?