料理が苦手なヘルパーさん必見♪介護食を作る時の3つのポイント!

訪問介護の仕事の中で多くのヘルパーさんを悩ます、介護食。料理が得意なヘルパーさんですら、介護食の調理に戸惑うことがあるかと思います。その時に冷蔵庫にあるもので利用者様にあったものを作り、提供するため、その場での判断力と経験値が必要とされます。また明確な正解がないため、多くのヘルパーさんが悩みます。 今回は介護食を作る時の3つのポイントを紹介します。料理が苦手なヘルパーさん必見です!

利用者様とのコミュニケーションが鍵

介護食を作るうえでトラブルを避けるためにも忘れてはいけないことがあります。それは利用者様のことを、よく知ることです。利用者様がどのような状態であるか望むこと、望まないことを聞き、利用者様の立場に立って自分だったら何を食べたいかを考えることで作るべきもののヒントを得ることができます。利用者様の中には好みや味付けによって食べてくれなくなってしまう方もいます。しっかりと利用者様の好みや状況、性格などを把握することが大切です。直接利用者様にお聞きすることが難しい場合は、そのご家族に本人の食の好みや気をつけるポイントを聞きましょう。

また、訪問介護の場合、限られた時間と食材でできるだけ偏りのない食事を作らなくてはなりません。利用者様が食事を召し上がる様子をみたり、実際に感想を聞いてみたりなど、積極的にコミュニケーションをとることを意識しましょう。

食事は生活の中の彩り

毎日同じ食事では飽きてしまうのはみんな一緒です。介護食は様々な条件を満たす必要があり、どうしてもバリエーションに欠けてしまいます。しかしそんな中でも、限られた食材でも煮たり焼いたり、卵を使ったり、スープにしたり、むせるようならとろみをだしたり、味を変えてみたりなど、できるだけメニューが偏らない工夫を施しましょう。そうすることによって毎日の食事を生きがいにしてもらえたり、平凡な毎日を彩ったりすることができます。

精神面だけではなく、口から食べることで視覚や嗅覚、味覚などの身体機能をフル活用したり、噛むことで脳の活性化を促したり、胃腸の動きを活発にしたりなど身体面でも良いことばかりです。料理が苦手な人でも諦めずに介護食を作っていくことで利用者様の生活援助を様々な観点から行うことができます。

細やかな気配りと利用者様への優しさが大切

介護食を作るうえで、気をつけたいことなど具体的な方法をご紹介します。

介護職料理のポイント

・主食、主菜、副菜をそろえた栄養バランスに気をつける

・魚、肉、野菜などのローテーションを作り、できる限り毎日違う食事を提供する

・高齢者に不足しがちなたんぱく質、ミネラル、ビタミン、食物繊維に特に気を配る

・肉、野菜類、イモ類は食べやすい大きさに切る

・噛みきりにくい肉はたたいたり、皮の部分や脂身は取り除くか切り目をいれたりする

・野菜などは時間をかけて加熱し、柔らかくしたり、隠し包丁をいれたりする

・野菜の皮はむくか、切り目をいれる

・葉野菜は葉先を使用し、根菜は繊維を断ち切るように切る

・舌と上あごでつぶせるくらい柔らかくすることを目安とする。(ミキサーにかける、裏ごしをする、煮詰めるなど)

・片栗粉やコーンスターチ、ゼラチンなどを使用してとろみをつけ、飲み込みを助ける。

介護食はどんなにベテランのヘルパーさんでも苦労するといわれています。しかしその分やりがいがある業務でもあります。料理が不得意だから、悩んでもなかなか思いつかないから、などを理由に自分を遠ざけるのではなく、まずは利用者様のことをよく知ることから始めてみましょう。するとおのずと何を作ればいいかがわかり、「利用者様のために」といった相手への思いやりや優しさを大切にすることができるようになるはずです。介護食をきっかけに利用者様の日常を明るくしたり、回復を促したりすることができるかもしれません。諦めずに向き合い続けましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事