
介護職に限らず、「転職回数が多いとマイナス評価を受ける」と聞いたことのある人も多いはず。実際、ジョブホッパー(短期間で転職を繰り返す人)という言葉でもイメージできるように、ひとつのところに長居できずに、次の職場、その次の職場へと移ってしまう人もいます。
転職回数が多い介護職でも、「安心して働いてもらえる」と思われるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?そのポイントをご紹介します。転職回数をプラスに転換させる方法を知って、内定を勝ち取りましょう。
目次
転職回数が多いとなぜマイナス評価になる?
そもそも、なぜ転職回数が多いと転職にマイナスだといわれるのか、その理由を考えてみましょう。不利になる理由は大きく分けて3つあります。
すぐに辞めてしまうと思われる
特に、1~2年以内の転職が続くと、ひとつの場所で長く働けない人と見られる可能性が上がります。「飽きっぽい性格で慣れた頃には転職してしまうのでは」「何か問題を起こして辞めさせられたのでは」などという疑いの目を持たれる可能性も出てくるでしょう。
人間関係が苦手だと思われる
人が退職する理由の大半は、人間関係にあることが多いです。そのため、短期間で転職を繰り返していると「うまく人間関係が築けない人なのでは」と思われる可能性もあります。
特に介護業界は人間関係が複雑です。利用者様との信頼関係も重要ですが、それを実現するために介護職員同士の信頼関係も非常に重要です。
そのため人間関係が得意でない人が入ってきた場合、今のバランスが壊れてしまうと他の介護職員の離職を促進してしまう可能性もあります。施設側が警戒するのも無理はないといえるでしょう。
スキルが積み上がっていないという不安を抱かれる
1~2年で転職を繰り返している場合、「スキルが積み上がる前に転職をしてしまっているのでは」と思われる可能性もあります。転職前の経験によるため個人差がありますが、しばらくはスキルを習得するというよりも慣れることが必要です。1年で大体のことに慣れると考えると、「転職回数=スキルになっているとは思えない」と判断される可能性もあるでしょう。
転職回数が多いことをメリットに変えるには?
では転職回数が多いことをメリットに変えるには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。
転職理由を前向きなものにする
まずは、それぞれの転職理由を前向きな意見に変えることが重要です。転職回数が多かった場合、それぞれの転職について質問をされることは確実。そのため、各転職の理由について「◯◯のスキルアップのために転職をした」と前向きに伝えるようにしてください。
もちろん、人間関係や組織の運営に疑問を感じて転職することもあるでしょうが、それを言ってしまうと転職回数をネガティブに捉えられてしまう可能性があります。必ずポジティブな面を押し出して伝えるように心がけましょう。
将来のビジョンにつながった志望動機を伝える
将来的なビジョンに向かって筋道の通った志望動機を伝えることができれば、一貫性。「将来◯◯ができるようになるために、今回御社を希望した」と伝えられるようにしましょう。
他施設での経験をアピールする
多くの施設で経験をしていれば、「その施設の強みを吸収してスキルアップが図れた」とアピールしましょう。転職前に自分ができたことと、その施設を退職したときにできるうようになっていたことで比べると、スキルアップしたポイントが明確になります。
面接官は書類を見た段階で転職回数をよく思っていない可能性が高いわけですから、転職回数がマイナスではなく、豊富なスキルを積めたプラスの経験であることをアピールしましょう。その上で、自分のできること・不足していること、今後どうすればスキルアップできるかを把握していることをアピールすると、「今後の向上が期待できる」と思ってもらえる可能性が上がります。
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書類だけ見ると不利にもつながってしまう転職回数。しかし、転職した分のスキルや経験をアピールすることで、そのマイナス分を払拭してプラスに持っていくことも可能です。転職回数を不安に思うのではなく、各施設で自分は何ができるようになったのかを明確にしてみてください。そうすれば自分の経験に自信を持ってアピールし、見事転職成功することができるでしょう。