多くの介護職員が日々経験している介護拒否。「いつも私ばっかり拒否されている・・・」と悩んでしまっている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、当社が介護職員を対象に行ったアンケートの結果をもとに、介護拒否にあいやすい人の特徴をまとめました。「自分は介護拒否にあいやすい」と感じている方は、ぜひ参考にしてみてください!
目次
介護拒否にあいやすい人には特徴がある!
前回の記事で、介護施設で働く約9割の介護職員の方が、介護拒否を経験したことがあるという実態をご紹介しました。なかには、「何だか私だけ介護拒否を受けやすいような気がする・・・」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当社が行ったアンケートでも、「頻繁に介護拒否をされてしまう介護職員はいると思いますか?」という質問に対して、「とてもそう思う」もしくは「そう思う」と回答された方が8割以上でした。
では、頻繁に介護拒否を受けてしまう介護職員さんの特徴はどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
介護拒否にあいやすい人の特徴5選
現場で働く介護職員に介護拒否にあう人の特徴を調査しました。「なぜ自分が介護拒否にあうのか分からない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!
利用者様と信頼関係が築けていない
介護のお仕事は「信頼関係」が特に大切。あまり話したことのない人に介助をされるのと、普段から親しくしている人に介助されるのとでは、利用者様の感じ方も大きく異なります。そのため、コミュニケーション不足や雑な対応で、日頃から信頼関係を築けていない人は介護拒否にあいやすい傾向にあるようです。
また、「信頼関係」と同様に、「笑顔」や「丁寧な言葉遣い」にも意識することが大切です。普段の何気ない行動一つでも、荒い対応や雑な言葉遣いをしてしまうと、「この人の介助を受けたくないな」と不安感を与えてしまう可能性があります。
「丁寧な対応」と「信頼関係」で、より安心感を持って頼ってもらえる環境を作ることが、介護拒否の頻度を減らすことにつながります。
声掛けが不十分
「信頼関係は築けているはずなのに、なぜか介護拒否を受けてしまう」と感じている方は、介助に入る前の「声掛け」が不十分なのかもしれません。声掛けが雑であったり、声のトーンが低く笑顔がなかったり。これから何をするのか、しっかり伝えずに介助を始めると、利用者様はびっくりしてしまうし、不安感が大きくなり、突発的に介護拒否が出てしまうことがあります。
また、入浴拒否等、慢性的に拒否行動が見られる介助に関しても、「声掛け」一つで、改善がみられることもあります。
自分本位な行動をしている
業務が忙しい、疲れている等が原因で、自分本位な行動をしてしまうことも、介護拒否につながりやすいようです。「スケジュール通りに行動したい」、「この介助は○時までに終わらせたい」と、利用者様の立場や気持ちを考えずに、一方的な対応をしてしまうことがないように意識しましょう。
なるべく業務にはゆとりをもって、時には周りの職員さんと協力しながら対応していくことが大切です。
利用者様一人一人に合わせた対応ができていない
マニュアルに忠実すぎて、個別対応ができていないことも、介護拒否につながります。また、お仕事に慣れてくると、自分なりの業務スタイルができてくるとは思いますが、あくまで、利用者様一人一人のペースに合わせて介助を行うことが大切です。
自分の介護スタイルを押し付けてはいないか、利用者様の気分や気持ちに寄り添えているか、改めて意識してみましょう。
介護拒否をされることへの不安感が見える
介護拒否をされてしまうと、「今日も拒否されたら嫌だな、、、」と不安になったり、暴力行為をされる利用者様を怖がってしまったりと、苦手意識が強くなってしまうことは、よくあることだと思います。しかし、介護職員さんがおどおどしていると、利用者様も不安になってしまったり、さらに拒否行動が出てしまう可能性があります。
利用者様に安心感を与えるためにも、常に明るく元気に対応することを心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「私だけ介護拒否にあいやすいな、、、」と感じてしまっている方もいるかもしれませんが、介護拒否は、ほとんどの介護職員さんが経験をしたことがあるものです。「自分だけ上手くいかない」と落ち込んでしまうと、ますます苦手意識が強くなってしまいます。
まずは、今回ご紹介した介護拒否にあいやすい人の5つの特徴を改めて確認した上で、「介護拒否を受けているのは自分だけじゃない!」という明るい気持ちでいることが大切です。
対象者:介護職員 男女76名
期間:2017年12月18日~2017年12月25日
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査