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以前は特別養護老人ホーム(以下「特養」)のスタンダードだった多床室(4人部屋など)中心の介護施設。最近増えてきたユニット型の特養と区別して「従来型」と呼ばれています。
今回は、従来型の特養の職場環境とその魅力について紹介します。

従来型特別養護老人ホームの仕事内容

従来型の特養も他の介護施設同様、仕事の中心は要介護者である利用者様の生活の援助です。
利用者様が不自由なく一日を過ごせるように気を配り、食事から入浴、排泄の介助まで、利用者様の残された力を引き出しながらケアにあたっています。

 

ユニット型とは違い、従来型では「多くの利用者様をチームでケアする」ことが基本です。そのため、起床時間から、食事、レクリエーションまで、大まかなタイムスケジュールの中で業務が進行します。入浴などは利用者様ごとに実施日が決まっていることも多く、効率的に業務を進める工夫が随所に見られます。

 

プライベートの確保という点ではユニット型に及びませんが、利用者様、職員ともに接する人数が多く、全体のスペースの広さが人間関係の調整に役立つ面もあります。

その一方で、多床室ならではの利用者様間のトラブルも多く、そこをいかに上手くさばいていくのが介護職の腕の見せ所とも言えるでしょう。

従来型特別養護老人ホームの職場環境

活気が溢れる職場

広いスペースの中を、効率的に回って利用者様を介助するため、従来型特養の仕事は体力勝負の面もあります。ナースコールに応えながらフロアを動き回る姿は、まさに体育会系。

 

フロアでは、看護師や機能訓練指導員をはじめ、ケアマネ、生活相談員など多職種います。他にも食事を作ってくれる厨房の方や、洗濯室の職員、定期的に来ていただくボランティアさんなど、多くの人がいます。
互いに連携を取りながら、利用者様の援助にあたり、一日の業務を回していきます。

 

幅広く、サクサクと業務をこなしたい方なら、活気に満ちた理想の職場といえます。その半面、じっくり利用者様と関わりたい方には、慌しすぎるかもしれません。

仕事を覚えやすい環境

チームで動き、ルーティーンの業務はマニュアル化されているので、仕事は覚えやすく、教わりやすいのもこの職場の特徴。介護の実務が初めての方も、基本を覚えるには最適の場所といえます。

従来型特別養護老人ホームの仕事のやりがい

従来型での仕事のやりがいは、やはりチームで動く仕組みにあると思います。限られた時間の中で利用者様をケアするにあたり、職員も達成感を得ながら、いかに成果を上げていくかを考える必要があります。日々話しあい、トライ&エラーを繰り返す中で業務を改善していく醍醐味が、この職場の一番の魅力です。

 

効率だけを追えば、必ず利用者様にしわ寄せがいきます。かといって一人一人に寄り添いすぎると、今度は時間も人手も足りなくなってしまいます。

矛盾した難しい状況だけれど、少しでも業務を改善できた時の喜びはその分大きくなります。
そこを楽しめるかどうかが、従来型になじむための鍵と言えそうです。

 

ここで、私が考える従来型特養に必要な資質を挙げておきましょう。
・人と共同で作業することが好き
・業務を効率よくこなす方法を考えることができる
・時間配分が得意である
・夜勤を含む様々なシフトをこなす体力がある
・多くの人を受け入れる包容力がある

 

もちろん全部そろっていなくても大丈夫です。このうち少しでも当てはまることがあれば、従来型の仕事を楽しむ素質は十分あるかと思います。

従来型特別養護老人ホームでのエピソード

高齢者がいらっしゃる施設である限り、やがて訪れるのは利用者様との「別れ」です。特養では看取りケアを実施しているところが多く、職員が家族の代わりに最後を看取ることも多々あります。

 

ある利用者様が亡くなった際に、看護師と職員でエンゼルケア(ご遺体の清拭など)を行いました。従来型特養の良さは、職員みんなが利用者様一人一人を知っていること。その日も、夜勤上がりの職員を加え、多くの職員が最後のケアに立ち会いました。

 

最後の瞬間までチームで参加できる。それは、従来型特養の魅力が凝縮した出来事なのではないかと思います。

 

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