介護の仕事を選んだ理由【他業種から介護業界に戻ったA.Sさん】

あなたはなぜ介護の仕事を選びましたか?介護の仕事を選んだ理由は人によって様々。クリックジョブ介護では、なぜ皆さんが介護の仕事を選んだのか、紹介していきます。 第2回目の今回は、ひとつの業界を極めるために他業種から介護業界に戻った、神奈川在住34歳女性A.Sさん(仮名)の介護の仕事を選んだ理由、仕事内容、やりがいをご紹介します。

介護の仕事を選んだ理由

もともとは精神保健福祉士を目指して大学卒業後に認知症専門のデイケアクリニックに入職。その後、どうしても諦めきれなかったアパレル業界へと転職しました。しかし長時間の勤務で体調を崩し、自宅で1ヶ月間療養しました。

さて働くぞ!と思った時に探したのは、デイサービスの仕事でした。当時、25歳。この時「どうせだったらひとつの業界をとことんやり続けてみよう」という思いで介護業界に戻りました。

現在の仕事内容と1日のスケジュール

介護士歴は、10年ほど。デイサービスの介護スタッフとして入職し、現在は生活相談員兼管理者業務をこなしています。現場にも出ますが委員会会議も担当しているので、現場に出られる時間はまちまちです。少ないと8時間の実労時間で、現場に出るのは1日3時間程度です。

1日の平均的なスケジュール
7:00    起床
7:50    出勤
8:15    出社(メールチェック)
8:30    朝礼
8:45    送迎業務(到着次第電話連絡)
10:00   入浴介助
11:20   体操
12:00   休憩
13:00   会議1
14:00   会議2
15:00   おやつ介助
15:30   脳トレーニングのレクリエーション
16:00   体を使ったレクリエーション
16:20   トイレ介助
16:40   送迎業務
17:30   終礼と掃除

介護の仕事のやりがい

正直「介護士ですか?すてきですね!華がありますね」と言われることは、ほとんどありません。初めて行った美容室や、久しぶりに会った友達、SNSでの挨拶で「お仕事は何をされているんですか?」「介護士です」こう答えると、必ずといって「大変」「重労働」「腰いためませんか?」と言われてしまいます。それでも私が介護の仕事を続けているのは、仕事に対してやりがいを持てるからです。

特に私はデイサービスで求められるチームプレーで多くのやりがいを感じています。誰かが、レクリエーションをしていれば、必要な道具を渡したり、司会進行の合図をみて異変を察知したりと1つのプログラムを複数のスタッフでこなしていきます。

先輩の動きをみて、フォローに入り、コツをつかんで1日をこなしていかなくはなりません。ある認知症の利用者様の介助に入ろうとしたところ、「お前の言うことなんかきくか!」と怒鳴られたことがありました。しかし、先輩スタッフの声のかけ方や介入の仕方を手本に続けることで一緒に手をつないでトイレ介助させてもらえるまでになった時はとても嬉しかったことを覚えています。

失禁してしまう利用者様の表情の変化に気づき、トイレ誘導がうまくいった時も嬉しくやりがいを感じます。他人のトイレでの排便や排尿をこんなに喜ぶ職種はほかにあまりないのではないかと思っています(笑)

他には管理者(主任)としてやりがいを感じる時もあります。「介護スタッフのやりたい!を大切にすること」、「トラブルのフォローは双方徹底的に!」、「問題の洗い直しはスタッフと一緒に行う」反省の毎日を繰り返し、たどり着いた答えはスタッフのやりたいという気持ちを根絶やしにしてはいけないことだと思いました。私は、現場に出ているスタッフのように利用者様の何気ない言葉や笑顔に沿う機会は少ないですし、経験も少ないほうです。けれど、努力することはできると考えています。そのため日々精進し、管理者としてスタッフのやる気を引き出し、より良いサービスを利用者様に提供できるよう努めています。

ケアビット
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