介護職は離職率が非常に高く、特に就職して3年以内に退職される方が多い業界です。就職してすぐの介護初心者の方は少なからず壁にぶつかっています。
ここでは、介護職の初心者がつまずきやすい壁と、その壁の乗り越え方についてご紹介していきます。
利用者様との接し方が分からない
利用者様が好きで介護職になった方は、基本的には利用者様とのコミュニケーションを苦痛と感じないことが多いですが、介護職は安定している、手に職を付けたいと考える方は利用者様と接することが苦痛と感じる場合が多いです。
利用者様との接し方が分からず、それがストレスとなり壁となってしまいます。
接し方が分からないと感じる方は、まず無理に話をするのをやめましょう。何を話していいのか分からない、どう接していいのか分からないのであれば聞くことに徹すると上手くいく可能性があります。
利用者様は私たちよりも人生経験が豊富であり、話題も多く、話したいことはたくさんあります。それを聞いてくれる人がいなくて寂しい思いをしている方も多いのです。
もし、沈黙になったとしてもそれを決して恐れることなく、沈黙もコミュニケーションの時間として受け入れるようにすると気持ちも楽になるはずです。
話しかけるよりも、聞くことに意識をして接していくと良いでしょう。
先輩に付いていけない
介護は人によってスピードが全く違います。例えばおむつ交換を10人を30分で終わらしてしまう人もいれば、10人で1時間以上かかる場合があります。介護初心者の場合は後者になることが多く、それが介護初心者の壁としてぶつかることがあるので注意が必要です。
ある程度慣れれば早さも身についてくるのですが、まずは丁寧にすることを意識して上手におむつを当てれるようになりましょう。
早さはそこからです。まず早いと思う方の見学をしてどのようなポイントがあるのか観察をすると良いでしょう。また、早い=上手であるという繋がりもありますので、早くて丁寧な方を見本としてみると良いです。これはおむつ交換以外にも、食事介助、入浴介助でも同じようなことがいえます。
ケアプランの作成が難しい
介護施設の場合はケアプランの作成は基本的にはケアマネジャーの仕事ですが、介護職員がケアプランの元となる原案を作っている場合も多いです。最近の施設ではほとんどが介護職員が最初のプランを作成しています。
介護福祉士のカリキュラムにはケアプランの作成はありますが、実際仕事として上手に作成できる方は少ないでしょう。
ポイントとしては、まずはケアプランの作成で大切なポイントを抑えることです。
そのポイントとはアセスメントです。アセスメントとは情報収集のことであり、その対象者となる高齢者の情報を様々な角度から収集します。
本人から聞き取るのはもちろん、他の専門職からも聞き取りを行って情報を集め、何を求めているのか、どうなりたいかなどのニーズを見出します。それに見合ったサービスが何か当てはめていくのが、ケアプランの作成で大切なポイントとなります。