これから転職活動を考えている方は、面接での振る舞いをどうすればいいのか気になるでしょう。「どんなことに気をつければいいのか」介護業界で100名以上の面接に同行したプロのエージェントが「面接に受かる人、落ちる人」の特徴6つをご紹介します。ぜひ今後の転職活動に活かしてみてください。
目次
介護業界の面接の特徴
介護業界と他の業界を比べた時に違う点としては、採用担当がいない場合もあるということです。基本的に介護業界の場合はその施設が単体で募集をかけることが多いため、現場で仕事をしている方が面接を担当するケースが多いです。もちろん採用担当者がいる場合もありますので、頭に入れておきましょう。
採用担当ではない場合、介護職の経験はあるものの採用のプロではないのでイレギュラーな質問が出てくることもあります。どんな質問が来たとしても、意図を読み取って会話を成立させることが大切です。この大前提を理解した上で、6つの特徴を把握していきましょう。
面接に受かる人の特徴
まず面接に受かる人の特徴を3点、その後落ちる人の特徴を3点ご紹介します。まずは受かる人の特徴から。
特徴1:明るい
まずは明るさが重要です。介護施設に来られる方の状況はさまざま。できれば利用者様が気持ちよく過ごせるよう、明るくハキハキと話す人が好まれます。介護職の人が担当する業務はとても多いですから、話し方にテキパキとした印象も加わるハキハキしたしゃべり方、周りの人を笑顔にするような明るさは特に好印象です。
特徴2:センテンスが短い
次に重要なことはセンテンス(一言)が短いことです。聞かれたことに対して的確に答えるようにしましょう。例えば、志望理由を聞かれた時は「志望理由は◯◯です。」と結論を述べるようにしてください。間違っても「前職を◯◯という理由で辞めてから~」などと求められた答え以外の文章から話し始めるのはやめましょう。
これは利用者様からの質問に対した時にも出てくる癖です。利用者様が「今日の体操は何?」と聞いてきたのに、今日はお昼を食べてから◯◯をしてその後に◯◯の体操がありますよ」と伝えると、話が散らかってしまう可能性があります。求めていることを伝えた後に別のことをお話するようにしましょう。
耳が遠くなっている場合や、認識しづらくなってきた利用者様に対しても短い言葉で端的に結論を伝えれば、伝わりやすくなります。普段からそういったコミュニケーションがとれるのかどうかはとても重視される可能性があります。
特徴3:履歴書がきれい
また、仕事の丁寧さが見えるのが履歴書の綺麗さです。美文字である必要はありませんが、誰にでも読みやすい文字が書けるか、読む人の立場になって書いているかがわかります。普段の仕事の姿勢にも通ずる部分ですし、年配の方が面接する可能性も高いですから、できる限りきれいにかきあげておきましょう。
面接に落ちる人の特徴
次に落ちる人の特徴3つをご紹介していきます。
特徴4:食い気味で話す
食い気味=人がまだ話し終わっていないのに話し始めてしまうというのは、コミュニケーションがとれない人というイメージがついてしまいます。利用者様との会話はもちろん、職員同士の会話も相手がきちんと何を伝えているのかを理解して受け取ってから自分が話し始めるという順番を守らないと、重大な事故につながる可能性があります。
要は早合点してしまって見当違いなことをされても現場が混乱してしまいますから、この点においては普段の仕事から心がけて行動するようにしましょう。慣れてくるほどこのようなコミュニケーションをとってしまうタイプの方が増えます。
特徴5:理想論を語りすぎる
志望理由で施設のホームページを見てくることはとても重要です。しかし、そこに書かれている理想論ばかりを語りすぎると、実際現場に入った時に理想の状況と違うということで辞めるのではないかと思われて落とされる可能性も十分考えられます。
面接官が採用担当者ではない方の場合、特に現場との乖離を感じて違和感を覚えやすい傾向にあります。特に注意しましょう。
特徴6:短所が短気
なかなか自分から短所は短気であると伝える人はいないと思いますが、仕事に影響しそうな性格の欠点を伝えるのはやめましょう。短気=感情のコントロールができないため介護事故を起こすのではと心配が先に立ってしまいます。もし少々短気という性格を持っていたとしても違う短所を伝えるべきですし、短気を抑えるように普段の生活から注意をしていきましょう。
まとめ
介護業界を経験している場合、慣れてきたという自覚とこれまで積み上げてきた自信があるため、経歴で合格するだろうと思ってしまうこともあるでしょう。しかし、未経験者経験者問わず、今回ご紹介した6つの特徴を意識して面接を受けることが重要です。
面接の緊張がほぐれてくると、つい普段のコミュニケーションのとり方が出てしまうものです。職員にも利用者様からもコミュニケーションがとりやすい職員だと思ってもらえるよう、普段から意識してみてはいかがでしょうか。