介護×旅行?!人気の『トラベルヘルパー』ってどんな資格?

みなさんは、『トラベルヘルパー』という職種をご存知ですか? 介護のお仕事を活かしたい、新しい資格を手に入れて福祉の仕事をしてみたいという方はもちろん、旅行やお出かけが好きな方にもやりがいのある職種です。今回は、最近注目されつつある『トラベルヘルパー』について紹介します。

トラベルヘルパーとは

トラベルヘルパーは、「介護」と「旅」両方の技術や知識を持つ外出支援の専門家のことをいいます。介護が必要、車いすを使っている、健康に不安があるといった理由で外出が難しく、旅行をやむを得ず諦めている方もいらっしゃいます。そんな方のお悩みを解決してくれるのが、トラベルヘルパーです。

 

トラベルヘルパーは、介護中の方でも安全で楽しい思い出をつくることができる、ちょっとした外出から旅行の相談まで支援サービスを行います。

トラベルヘルパーの仕事内容は?


あまり耳にすることのない『トラベルヘルパー』というお仕事。どのような仕事をしているのか詳しくみてみましょう。

利用者様と旅行に関する打ち合わせ

利用者様の心身の状態や外出プランの希望などを伺います。孫の行事への参加、お墓参り、家族の外出といった日帰りのものから1泊2日、長期の周遊旅行までご希望に応じプランを考えます。

交通手段や宿の手配

利用者様と作成したプランをもとに交通手段や宿を手配します。公共交通機関だけでなく、車イスを積載できる福祉車両の手配も行います。エレベータの有無、車いすが通れる場所なのか、宿はバリアフリーなのか、食事は食べられるものなのか、温泉には入れるのかなど事前に確認しておきたい事項が数多くあります。

 

前もって不安を解消し、サポートすることが旅行の満喫にも繋がります。

旅行への同行

旅行当日は利用者様に同行し、荷物持ちや食事、入浴、排せつ、移動の介助など介護サービス全般を提供します。利用者様もその同行者もストレスなく外出できるようサポートします。

報告書作成

旅行から帰った後は、デスクワークがあり、業務報告書などを作成します。

トラベルヘルパーになるには

トラベルヘルパーの資格をとるにはどのようにすればよいのでしょうか。

 

トラベルヘルパーは、3級、準2級、2級、1級に分かれています。資格をとるには、まず、日本トラベルヘルパー協会の講座に申込をします。その後の流れは、以下のようになっています。

 

【3級】自宅学習→課題提出→在宅検定→資格取得

【準2級】自宅学習→課題提出→日帰り研修→検定試験→資格取得

【2級】自宅学習→課題提出→宿泊研修→検定試験→資格取得

【1級】2級資格取得者が外出支援コーディネイト技法を受講することで認定される

 

資格取得後に、同法人と提携する介護旅行・バリアフリー旅行を取り扱う旅行会社にスタッフとして登録し仕事がスタートします。

トラベルヘルパーの求人や給与

資格取得後にNPO法人日本トラベルヘルパー協会と連携する旅行会社のスタッフとしてお仕事をすることができます。非常勤で働く介護職員などが、副業としてトラベルヘルパーになる例が多いようです。

 

時給は1,000円前後で、旅行の同行となると日給10,000円前後が相場となっているそうです。

まとめ

旅行先へは、安全に安心してお出掛けしたいと考えるのは、みなさん同じではないでしょうか。介護や看護の知識のある『トラベルヘルパー』は、利用者様に頼られる存在です。外出支援や、旅のガイドをし寄り添うなかで、様々な思い出や感動に立ち会える瞬間も出てくるのも醍醐味です。要介護者が今まで抱いていた旅行に行きたいという夢や念願を叶えてあげることができたとき、非常に達成感が得られるという声をよく聞きます。資格を組み合わせて取得することで、働く場も広がります。

 

『トラベルヘルパー』は知名度は低いですが、非常にやりがいがあり注目されている仕事です。興味のある方は、トラベルヘルパーとして活躍してみてはいかがでしょうか。

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