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精神保健福祉士とは?

精神保健福祉士とは「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」と呼ばれる専門職に就くために必要な国家資格です。

 

心に病を抱えた人がスムーズに生活を営めるように、相談や生活支援、助言、訓練、社会参加の手助け、環境調整などを行う仕事です。

 

「高ストレス社会」といわれる現代において、医療、保健、そして福祉にまたがる領域で活躍する精神保健福祉士の役割はますます重要になってきています。

仕事内容は?

精神保健福祉士の主な仕事は、精神的な障害のある人を支えることです。

 

医療機関では、主治医、看護師、作業療法士や臨床心理士など、機関内の他職種との連携を保ちながら、入院から退院までの相談に応じ、日常生活を送るための援助を行います。

 

また、病院と地域社会とのかけ橋としての役割から、地域の保健所とのつながりを強化するような仕事も任されてます。

 

医療機関以外では、地域生活を支援する目的で相談支援や生活訓練、就労支援などを行ったり、市民のメンタルヘルス啓発活動に携わったりします。

精神保健福祉士になるには?

精神保健福祉士の受験資格取得には、11通りの方法があります。以下の4つが主なパターンです。

 

(1) 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方

(2) 2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方

(3) 精神保健福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方

(4) 精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方

 

そのなかでの最短ルートは、保健福祉系の4年生大学。指定科目を履修すれば実務経験不要で試験を受けることができます。

試験概要

精神保健福祉士試験は年1回、1月下旬~2月上旬に行われます。出願期間は、例年9月上旬から10月上旬です。

試験科目

【共通科目11科目】

・人体の構造と機能及び疾病

・心理学理論と心理的支援

・社会理論と社会システム

・現代社会と福祉

・地域福祉の理論と方法

・福祉行財政と福祉計画

・社会保障

・障害者に対する支援と障害者自立支援制度

・低所得者に対する支援と生活保護制度

・保健医療サービス

・権利擁護と成年後見制度

 

【専門科目6科目】

・精神疾患とその治療

・精神保健の課題と支援

・精神保健福祉相談援助の基盤

・精神保健福祉の理論と相談援助の展開

・精神保健福祉に関する制度とサービス

・精神障害者の生活支援システム

 

合計17科目163問

第19回 精神保健福祉士試験結果

受験者数:7,174人

合格者数:4,446人

合格率:62.0%

活躍の場

勤務先は大きく分けて下記の3つです。

 

・精神病院や総合病院の精神科、メンタルクリニックなどの医療機関

・保健所、精神保健福祉センターなどの行政機関

・精神障害者福祉ホーム、精神障害者復帰施設などの精神障害者施設

 

中でも、精神保健福祉士にとって一番の活躍の場は、「医療機関」です。

 

仕事内容の項目でも紹介した通り、精神科病院や総合病院の精神科、メンタルクリニックなどにおいて、精神上障害のある方々の入院サポートや退院後の社会復帰支援、また医師や臨床心理士との調整役になるなど、カウンセリングや就労支援に限らず、さまざまな形でサポートを行います。

社会福祉士・カウンセラー(臨床心理士)との違い

社会福祉士との違い

どちらも国家資格でありますが、主に支援の対象者が異なります。

 

社会福祉士は高齢者や子供、低所得者など幅広い対象者の相談に乗ったり支援を行います。一方の精神保健福祉士は精神に何らかの病気や障害を人が対象です。

カウンセラー(臨床心理士)との違い

まず、精神保健福祉士は国家資格ですが、臨床心理士は民間資格です。

 

また仕事内容では、精神保健福祉士は日常全般の相談に応えるのに対し、臨床心理士の主な仕事はカウンセリングによる相談者の心の問題の解決という違いがあります。

 

そして活躍できる場所にも違いがあります。

精神保健福祉士は、医療機関や保健所などの行政機関で働くのに対し、臨床心理士は、カウンセリングルームや一般企業で活躍しています。

精神保健福祉士の給与

精神保健福祉士の給与はどれほどなのでしょうか。まずは国家資格であり「三福祉士」とよばれる精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士の三つで月給を比較してみましょう。

精神保健福祉士

・平均月給:27万円

・20代の給料:25万円

・30代の給料:27万円

・40代の給料:29.5万円

・初任給:19万円~

社会福祉士

・平均月給:24.3万円

・20代の給料:19万円

・30代の給料:24万円

・40代の給料:30万円

・初任給:13万円~

介護福祉士

・平均月給:23万円

・20代の給料:19万円

・30代の給料:23万円

・40代の給料:30万円

・初任給:10万円~

 

上記のとおり、精神保健福祉士は福祉士の中では高い給与をもらっていることがわかります。

年収に換算すると、平均年収はだいたい300万円~550万円となると予測されます。

夜間や通信で精神保健福祉士の資格はとれるのか

結論からいうと、夜間や通信で精神保健福祉士になることも可能です。

 

保健福祉系大学のなかには、夜間の通学制や通信課程を置く学校もあり、そのような学校に入学すれば、最短2年で受験資格を取得することができます。

 

夜間課程で学ぶ場合には、日中に仕事をしながらでも卒業を目指せるため、現状の生活を大きく変えずにさらなるステップアップを目指していくことができます。また、同じ道を志す仲間と一緒に頑張れるというメリットもあるでしょう。

 

また、仕事や経済的な都合で夜間過程にも通学が難しい場合は、自分のペースで学習できる通信課程を選ぶことができます。

 

この通信教育課程は、自宅で宿題となる課題をこなして、そのレポートを提出するというサイクルを繰り返して学んでいきます。自宅での学習が中心のため、資格取得への強い意志が必要と言えます。

まとめ

精神保健福祉士は人によっては受験資格の取得が少々困難な場合もあります。しかし、精神保健福祉士試験の合格者のおよそ4割近くは3,40代です。

 

精神保健福祉士は年齢に関係なく目指せる資格ですし、取得さえしてしまえば重宝される資格ですので、是非チャレンジしてみてください。

 

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