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これまで高齢者の方を癒す手法として、音楽、エクササイズ、ボランティアなど様々な方法が試されてきましたが、最近のペットブームとともに注目を集めているのが「アニマルセラピー」です。動物は人の心身を癒すのはもちろん、医療面でも効果があることが立証され始めています。

近年高齢者の方の自殺数が年々増加しつつあり、今では全体自殺数の4割に近づこうとしています。こうした現状から、高齢者の心のケアは見逃せない社会問題となっているのです。今回はそんな高齢者の心と身体を癒してくれる、アニマルセラピーについてご紹介します。

アニマルセラピーって実際に効果があるの?

 

そもそも「アニマルセラピー」という単語は和製英語で、本来は正しい言葉ではありません。しかし、日本ではこの言葉に動物が心を癒す行為の総合的な意味を含ませて用いられています。その効果には動物に触れリラックスした状態になれる「生理的効果」、動物と触れ合うために何かを頑張ろうといったモチベーションを上げる「心理的効果」、高齢者同士の話のタネになるというような「社会的効果」があるとされています。

 

動物は言葉を発することができないため、人とコミュニケーションをとるよりもリラックス効果があると考えられています。そして器具を用いたリハビリよりも、犬と散歩をするといったような目的があることによって、普段は歩こうとしないお年寄りが積極的に運動をすることもあります。また、これ以外にも実際に認知症対策の補助療法としても効果が見え始めています。犬と人が触れ合うことで、双方の体内で「オキシトシン」という愛着などの社会的なつながりを形作る役割を持つホルモン値が上昇することが発見されています。

 

動物との心のつながり、そして動物の役に立っているという意識が高齢者の自尊心を高め、自分らしく生きるお手伝いができるとされています。

現在のアニマルセラピーの導入状況

 

では、実際にどのようにアニマルセラピーが導入されているのでしょうか。介護医療事業を展開するある大手会社ではセラピー犬を採用し、全国の在宅系・居住系介護サービスにおいてドッグセラピーを実施しています。対象施設において1回あたり60分程度、犬と遊んだり世話をしたりするプログラムを提供して好評を得ています。

 

知能が高く盲導犬や介助犬など様々な場面で人間を助ける犬がセラピーにも適しているのは納得ですが、実はセラピーキャットと呼ばれる猫たちも登場しています。犬とは異なり気まぐれでしつけも簡単ではない猫ですが、反対にそのような自由な性格が人間を癒すというのです。

 

心の病気に悩まされる人々はルールや常識が気になりすぎて病んでしまうことが多いとされています。常にリラックスしている猫を自分に重ねて、自分も猫のようにのびのびと生きて良いのだと発見することができるのだといわれています。

まとめ

元来人間は動物と支えあって進化してきたといわれています。人間同士でもコミュニケーションが上手くいかずに、ストレスを感じてしまうことも少なくありません。そんな時はあえて非言語的コミュニケーションを自然に取れる動物たちに頼ってみませんか?

 

人間は動物の世話をし、動物は人間を癒してくれる。このような双方向的な感情のキャッチボールが人間の心を癒し、病の回復や治療を助けてくれる手助けになるのです。

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