特養転職の方必見!従来型とユニット型(新型)特養の違いとは

特別養護老人ホーム(以下特養)には、従来型と新型のユニット型の2種類あります。それぞれタイプが異なるため、特養に転職を考えているのであれば、どちらが合うのか確認しておきましょう!

従来型特養の概要

 

従来型特養では、「介護の効率性」を重要視しています。そのため、基本的に入居者様は4人程度の相部屋で生活をします。一緒に生活をする人数が1フロアにつき40~50人程度と多く、食事や就寝などの時間は皆さんほぼ同じです。

職員の働く環境

厚生労働省は、2002年度からユニットケア型の特別養護老人ホームに対応した施設整備費補助金を設けました。そのため特養を新設する場合は原則ユニット型となり、従来型特養は古い建物が多くなっています。

 

また、利用者様10人を1人で見るのではなく、80人を8人で見ることになるので、分からないことがある場合は近くの職員に聞きやすい環境です。介護職員1人当たりがみる入居者様は多くなるため、業務を効率的に行うことが求められますが、業務は平均化されます。

 

私が勤務していた従来型特養では、日勤は介護職員8名で夜勤は2名で入居者様45~50名程度を支援していました。夜勤も複数の介護職員でを担当しているため、緊急時には連携して対応することができるので安心です。

従来型特養に向いている人

多大な情報をうまく把握できる人

従来型特養の介護職員は日々多くの情報に接します。例えば、入居者様のADL(日常生活動作)やその日のご様子、それぞれの入居者様への対応などがあります。ユニット型特養では日勤時は1ユニット、夜勤時でも2ユニットしか対応しないので、20人程度の情報を覚えていれば業務に大きな支障はありません。

 

しかし従来型特養では40~50人程度を担当することが多いため、より多くの情報を把握していないといけません。また利用者様は高齢のため、ADLが変わりやすく、覚えた情報を常に更新する必要があります。私が勤務していた従来型特養では、2フロアで約90名の入居者様を担当していたので、情報を把握するのに非常に苦労した経験があります。

 

仕事を素早くこなせる人

介護職員1人が対応しないといけない入居者数が多いため、各業務を素早くこなさないといけません。例えば、夜勤では介護職員2名で入居者様40名の排泄介助を1時間で対応することもあります。つまり、3分で入居者様1名のオムツ交換をしなくてはいけないので、仕事は質だけではなくスピードも求められます。

 

介護業界の経験が浅い方、丁寧に仕事を教えてもらいたい人

従来型特養では、夜勤も含め複数の介護職員が連携して働いているので、ユニット型特養よりも「チームで仕事をしている」感覚が強いです。そのため、他の職員から仕事を教えてもらいやすい環境でもあります。またベテランの先輩介護職員の仕事を間近で見ることができるため、スキルアップのチャンスも多くあります。

ユニット型特養の概要

 

ユニット型特養では、入居者様のペースに合わせて介助を行う「個別ケア」を基本としています。居室を10人以下の少人数のグループに分けて1ユニットとし、家庭的な雰囲気の中できめ細やかな介護サービスを提供しています。

職員の働く環境

従来型とは反対に、ユニット型は近年から正式に始まったため比較的新しい建物が多いです。
基本的に職員は1ユニット(入居者数が10人程度)を1人で対応することを求められます。従来型と同様、日中は看護師などの職員と連携して、入居者様の生活を支援していきます。

 

夜勤中は2ユニット(入居者数が20人程度)を1人で対応するケースが多いです。救急搬送などの緊急時は他のユニットの職員に手伝ってもらうことも可能ですが、その場合もユニットの担当職員が中心となって対応を行いますので、特に夜勤中の責任は大きいです。

ユニット型特養に向いている人

複数の仕事を同時にこなせる人

ユニット型特養の場合、基本的に1ユニットを職員1人が担当することになります。このため、複数の仕事を同時にこなす必要があります。例えば、食事準備をしている時に利用者様がトイレに行きたいと希望された場合、職員1人で2つのことを対応することになります。

自分自身でスキルを高められる人

ユニット型特養は基本的に職員1人で業務を行う場合が多いため、仕事を他の職員から教えてもらうことが比較的難しい環境にあります。このため、機会をみつけて自分から質問をしたり、研修に参加したりし、自分自身で介護などの技術を高めることが求められます。

 

私が勤務していたユニット型特養では、介護業界が未経験の方には、早番、遅番などの各シフトを先輩職員と一緒に2、3回ほど勤務して仕事を教えていました。全てのシフトについて教え終わったら、1人で動いてもらうという流れでした。1人で動いてからは、ユニットのリーダーが未経験者に問題ないか確認するということにはなっていましたが、そこで疑問や不安な点があれば、積極的に質問をする必要がありました。

 

入居者様のペースを大切にしたい人

従来型特養では介護の効率性を重要視しているため、入居者様はご自分のペースではなく、施設のペースで生活することが少なくありません。その一方で、ユニット型特養では入居者様のペースに合わせて介助を行う「個別ケア」を基本としています。

 

このため、入居者様が無理なくご自分のリズムで過ごしやすくなり、より自分らしい生活をすることができます。これにより、認知症緩和など好影響がみられるケースもあります。職員としても、入居者様のペースに合わせて支援をしているので、役に立てていると実感する機会が多くあります。

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