夜勤手当は給与の大きな割合を占めます。介護の夜勤手当が1番高い施設はどこなのか?また、夜勤手当の平均はどのくらいなのか?そんな疑問に答えるために、日本医療労働組合連合会による「2015年介護施設夜勤実態調査結果」をもとに、夜勤手当の相場や介護施設別のランキングを発表します!
そもそも夜勤手当って?
夜勤手当は労働基準法で定められているわけではない?!
「夜勤手当とは、雇用する側の意思によって支払いの有無を決めることができる手当であって、労働基準法による定めは特にない」ということをご存知でしたか?実は、労働基準法では、【夜勤手当】という文言で最低額が定められているわけではないのです。
夜勤手当に相当するものとして、労働基準法で定められているのは、
・【深夜割増賃金】…22時から5時までの間に勤務させた時、割増率25%以上
・【時間外割増賃金】…法定労働時間(1日8時間)を超えた時、割増率25%以上
通常、【夜勤手当】と称されるものは、「深夜割増賃金+時間外割増賃金」もしくは、「深夜割増賃金+時間外割増賃金+雇用する側の善意によって支払われる手当」ということになります。
介護職員の夜勤手当の平均は4,000円~8,000円
では、介護職の夜勤手当の平均はどのくらいなのでしょうか?
日本医療労働組合連合会の調査によると、2交替夜勤の正規職員の夜勤手当平均額は6,335円です。最高額は12,900円、最低額は1,500円と、施設ごとに大きくばらつきがあるようですが、一般的に4,000円~8,000円程度が介護職の夜勤手当の相場と言えます。
介護施設別!夜勤手当ランキング
ここからは、施設種類別で介護職員の夜勤手当平均額をランキング形式で紹介します。ランキング作成にあたっては、日本医療労働組合連合会による、「2015年介護施設夜勤実態調査結果」に記載されている、2交替夜勤(正規職員・非正規職員)の夜勤手当平均額を用いました。
【第5位】小規模多機能:5,021円
【第4位】特別養護老人ホーム(特養):5,217円
【第3位】ショートステイ:5,791円
【第2位】グループホーム:6,076円
【第1位】介護老人保健施設(老健):7,804円
正規職員の夜勤手当平均額の第1位は、老健の7,804円でした。老健の夜勤手当は、最高額も最低額も、他の施設に比べて高い水準となっています。次いで、第2位は、グループホームの6,076円です。グループホームは最高額と最低額に大きな開きがあり、同じ種類の施設でも、法人によってばらつきが大きいようです。
【第5位】小規模多機能:4,772円
【第4位】特別養護老人ホーム(特養):5,343円
【第3位】グループホーム:5,420円
【第2位】ショートステイ:6,184円
【第1位】介護老人保健施設(老健):8,199円
非正規職員の夜勤手当平均額の第1位は、老健の8,199円でした。正規職員と同様に、非正規職員でも第1位は老健でした。
非正規職員の方が、施設ごとの夜勤手当平均額のばらつきが大きいため、勤務する施設によって大きく夜勤手当は異なります。
まとめ
いかがでしたか?夜勤手当は月給に大きく影響する要素の一つであり、夜勤の給与は仕事のモチベーションにもつながってくると思います。介護職員の方の身体的・精神的負担を考慮した、夜勤手当の水準の引き上げが求められる一方で、未だ改善ができていない施設があるのも現状です。「もっと給与をあげたい」、「夜勤手当がより高い施設に転職したい」と考えている方は、ぜひ一度、クリックジョブ介護の転職エージェントにご相談ください!