重症筋無力症、パーキンソン病、天疱瘡など、これらは代表的な難病と言われているものです。難病とは、病気の原因が不明で、治療が難しい病気のことで、社会復帰も困難とされています。
難病支援を目指して. 医療や看護と連携が取れる介護の担い手となれるよう、専門的な知識と技術を身に付けることがヘルパーにも求められています。今回は「難病患者等ホームヘルパー」の資格・お仕事内容についてご紹介いたします。
難病患者等ホームヘルパーとは?
難病患者等ホームヘルパーは、難病患者やそのご家族等の多様化するニーズに対応し、適切な介護サービスを提供するにあたって必要な知識、技能を有するホームヘルパーのことです。
取得方法と研修内容
都道府県もしくは都道府県の指定事業所(スクール)で受講可能です。
養成研修のみで資格が取得でき、試験はありません。
3種類のカリキュラム内容
都道府県により多少誤差はありますが、どれも1日(4~8時間)程度の講義で修了できます。
受講資格
「入門課程」…ホームヘルパー3級の方、介護福祉士の方
「基礎課程I」…ホームヘルパー2級の方、初任者研修の修了者もしくは履修中の方、介護福祉士の方
「基礎課程II」…ホームヘルパー1級の方、介護職員基礎研修終了者の方、実務者研修の修了者もしくは履修中の方、介護福祉士の方
介護福祉士の資格を持っていればどの講座でも受講でき、難病患者等ホームヘルパーの資格をとることができます。
サービス内容
難病や特定疾患を患い、在宅医療を行っている方を対象に、日常生活におけるサポート(生活介助)や自立支援を行います。
必要性が認められれば、入浴や排泄といった身体介助に限らず、調理や洗濯等、家事を行うこともあります。
活躍の場
難病患者が利用している訪問介護サービスでのニーズが高いといえるでしょう。
また、平成27年より国の指定難病が追加され、ホームヘルパーとしてより活躍の場が広がりました。キャリアアップを目指される方、活躍の場を広げたい方は、ぜひこの機会に受けることをオススメします。
難病患者等ホームヘルパーは、難病患者の心理や難病の医学的知識について理解が深められ、就活や仕事の幅を広げる際にも役立つ資格です。試験もなく一日で取得が可能なので、ホームヘルパーの方は将来のためにも持っておいて損はないでしょう。