試験不要!研修のみで資格が取得できる難病患者等ホームヘルパーとは

重症筋無力症、パーキンソン病、天疱瘡など、これらは代表的な難病と言われているものです。難病とは、病気の原因が不明で、治療が難しい病気のことで、社会復帰も困難とされています。

難病支援を目指して. 医療や看護と連携が取れる介護の担い手となれるよう、専門的な知識と技術を身に付けることがヘルパーにも求められています。今回は「難病患者等ホームヘルパー」の資格・お仕事内容についてご紹介いたします。

難病患者等ホームヘルパーとは?

難病患者等ホームヘルパーは、難病患者やそのご家族等の多様化するニーズに対応し、適切な介護サービスを提供するにあたって必要な知識、技能を有するホームヘルパーのことです。

取得方法と研修内容

都道府県もしくは都道府県の指定事業所(スクール)で受講可能です。
養成研修のみで資格が取得でき、試験はありません

3種類のカリキュラム内容

「入門課程」
①難病の保健・医療・福祉制度Ⅰ:難病に関する行政サービスの種類、役割、内容について把握する。
②難病入門:難病に関する正しい基礎知識を理解する。
③難病患者の心理及び家族の理解:難病患者の心理や家族に対する理解を深め、心理面での援助について理解する。
「基礎課程I」
①難病の保健・医療・福祉制度Ⅰ:難病に関する行政施策について学ぶ。
②難病の基礎知識Ⅰ:難病に関する基礎知識を学び、パーキンソン病、全身性エリテマトーデス等患者数の多い難病を医学的に理解する。
③難病患者の心理及び家族の理解 :難病患者の生活行動と心理及び家族に対する理解を深める。
「基礎課程II」
①難病の保健・医療・福祉制度Ⅱ:難病に関する行政施策について学ぶ
②難病の基礎知識Ⅱ:ホームヘルパーが業務において直面するレベルの難病の医学・保健の基礎知識について理解を深める。
③難病患者の心理学的援助法 :また難病患者に対する心理学的援助について、その視点を理解する。
④難病に関する介護の事例検討等 :難病の介護について、市町村の保健部門及び保健所との関わり方を中心に、異なる職種やサービスの連携について理解を深める。

都道府県により多少誤差はありますが、どれも1日(4~8時間)程度の講義で修了できます。

受講資格

「入門課程」…ホームヘルパー3級の方、介護福祉士の方

「基礎課程I」…ホームヘルパー2級の方、初任者研修の修了者もしくは履修中の方、介護福祉士の方

「基礎課程II」…ホームヘルパー1級の方、介護職員基礎研修終了者の方、実務者研修の修了者もしくは履修中の方、介護福祉士の方

 

介護福祉士の資格を持っていればどの講座でも受講でき、難病患者等ホームヘルパーの資格をとることができます。

サービス内容

難病や特定疾患を患い、在宅医療を行っている方を対象に、日常生活におけるサポート(生活介助)や自立支援を行います。
必要性が認められれば、入浴や排泄といった身体介助に限らず、調理や洗濯等、家事を行うこともあります。

活躍の場

難病患者が利用している訪問介護サービスでのニーズが高いといえるでしょう。

また、平成27年より国の指定難病が追加され、ホームヘルパーとしてより活躍の場が広がりました。キャリアアップを目指される方、活躍の場を広げたい方は、ぜひこの機会に受けることをオススメします。

 

難病患者等ホームヘルパーは、難病患者の心理や難病の医学的知識について理解が深められ、就活や仕事の幅を広げる際にも役立つ資格です。試験もなく一日で取得が可能なので、ホームヘルパーの方は将来のためにも持っておいて損はないでしょう。

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