介護職で働く人の中には、夜勤が多く勤務形態が厳しいとマイナス面を気にされている人も多いのではないでしょうか。しかし夜勤専従で働く場合、意外にも多くのメリットを享受できるのをご存じでしょうか。
そこで、夜勤専従という働き方ではどんなライフスタイルができるのかをご紹介します。自分の理想のライフスタイルが実現可能かどうか、ぜひ判断してみてください。
夜勤専従の働き方とは
居住型の高齢者向け介護施設の場合、一日中誰かがついていなければならない状況であるため、どうしても夜勤が発生します。本来は1日8時間というのが一般的な勤務時間ですが、夜勤の場合は担当する時間がどうしても長くなるため、8時間を超えてしまうことがほとんど。
そういう場合にどうするかというと、1日の労働時間ではなく1週間の勤務時間の40時間で帳尻をあわせる形で調整します。つまり、1回の勤務時間は長い分、出勤が少なくなるということです。休みの日が日勤に比べて多くなるため、非常にゆとりを持った働き方ができるようになります。
夜勤専従の仕事内容とは
夜勤専従の方の場合、どんな仕事内容になるかというと、基本的には日勤と変わりません。ただ、就寝前ということで、食事や服薬、歯磨き、着替え、排泄、部屋誘導などの介助が就寝時刻までは続き、その後は施設内を巡回して異変がないか、排泄に起きた利用者さんの手伝いをする、ナースコールなどの対応を行い、同時に記録をつけていきます。
起床時刻になると、起床、排泄、着替え、服薬、食事の介助、バイタルの測定や日勤スタッフに夜間の様子を引き継ぎする形で対応します。就寝と起床に際して行う仕事は多くなる印象がありますので、人手不足の場合は休憩時間がきちんと取れるのかどうかをよく確認してから入所するようにしてみてください。
夜勤専従に向いている人とは
では、一見大変そうに見える夜勤専従に向いている人とはどんな人なのでしょうか?ここでは3つをご紹介します。
出勤日数を少なくしたい方
まずは出勤日数を少なくしたい方におすすめです。16時間の夜勤の場合、日勤2日分となりますので、しっかりリフレッシュすることができます。空いた時間でやりたいことができるのもうれしいポイントではないでしょうか。
また、夜型の方で昼間に働くのが辛いという場合は、自分のライフサイクルに合った働き方ができる夜勤専従で無理なく働くのもおすすめです。
Wワークや副業として働きたい方
昼は別の仕事をしている方、あるいは副業目的で空いている夜の時間を使いたいという方にもおすすめです。夜勤専従なので夜勤以外の時間に仕事がかかることはありません。安心して昼は昼の仕事、夜は夜勤の仕事に集中できます。
高給与を望む方
高収入を望む方にも夜勤専従はおすすめです。回数少ない勤務でも夜勤は時間が長く、夜勤の手当が出るため、普通に働いても日勤よりも高い給与をもらうことができます。深夜手当は22時から5時までの間で25%アップとなりますので、確実に高い給与を効率よくゲットできるのです。
副業しながらさらに効率的に高給与を稼ぎたいという方の場合はとても理想的な職場といえるでしょう。
夜勤専従と聞いて自分とは関係がないと思うのではなく、自分のライフサイクルや希望のライフスタイルが実現できるかもしれない働き方であることを知っておくことが重要です。メリットをしっかり理解した上で、当てはまりそうな方はぜひ、夜勤専従という働き方を検討してみてはいかがでしょうか。