
「転職に失敗してしまったらどうしよう」「転職活動では、何に注意したらよいのか」など、転職活動に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
転職すると環境が大きく変わるため、職場選びは非常に重要です。そこで、本記事では、介護職の転職失敗事例や、後悔をしないためのコツを紹介します。
転職を成功させて、新たなキャリアを築きたいと思っている介護職の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
介護業界の現状

介護職の有効求人倍率は4.13倍と、ほかの職種と比べて高いのが特徴です。
働き手にとって求人の選択肢が豊富な、いわゆる売り手市場とも言えるでしょう。
引用:厚生労働省 介護保険最新情報「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方に関する中間とりまとめ
介護職が転職市場でも需要がある理由は以下の通りです。
- 日本の高齢化が進んでいる
- 人手不足で売り手市場になっている
介護業界の現状について解説します。ひとつずつ見ていきましょう。
日本の高齢化が進んでいる
令和7年1月時点、65歳以上の高齢者(第1号被保険者数)は3,587万人、人口に対しての高齢者の割合が29%で、日本は超高齢化社会といわれています。
引用:厚生労働省(介護保険事業状況報告の概要令和7年1月暫定版)
超高齢化社会とは、WHOの定義で、高齢者が人口の21%以上を占めている状態をいいます。総務省統計局のデータでは、令和7年1月時点で、日本の人口は1億2,359万人と、高齢化が加速している状態といえるでしょう。
また、要支援を入れた介護認定者は、719万人もおり、高齢者の19%が介護が必要な状態です。
このように、高齢化が進んでいるため、介護職は今後も必要とされる職種です。
人手不足のため、売り手市場が続いている
業界全体で、介護職員の数が不足している点も、需要が高い理由です。
令和8年度には、介護職員は約240万人が必要とされていますが、令和4年時点での介護職員は約215万人と、約25万人足りません。
また、先ほど述べたように、日本では高齢化が進んでいるため、介護職員の必要数は、今後増え続けていく見込みです。
2040年(令和22年度)には、272万人の介護職員の確保が必要になるとされており、業界全体で人員が不足しているため、介護職の需要が高まっています。
引用:厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について
介護職の転職でよくある失敗事例

先ほど説明した通り、介護職の需要が高まってきている一方、転職に失敗し、悩んでいる介護職員も多くいます。
実際によくある失敗事例として、いくつかまとめました。
- シフトが不規則で体調を崩した
- 教育制度が整っておらず、放置される
- 人間関係が上手くいかない
- 求人票と実際の業務にギャップがある
転職を成功させるには重要な項目なので、ぜひ参考にしてください。
シフトが不規則で体調を壊した
入居型の施設では、早番や遅番、夜勤などがあるため、生活リズムが崩れやすい方もいます。とくに夜勤があると、昼夜逆転の生活になりがちです。
2交代制の場合、16時間という長時間勤務となるため、体力をかなり消耗します。また、夜間は、職員の数が少ないため、利用者の急な体調悪化や徘徊等、介護職員一人ひとりにかかる、精神的な負担も大きくなります。
さらに、人手不足の施設では、休憩や仮眠が十分に取れないことも多く、慢性的な疲労に悩まされることもあります。
夜勤手当は魅力的ではありますが、体調面で心配な方は、デイサービスや訪問介護など、夜勤が無い事業所で働くのが良いでしょう。
教育制度が整っておらず、放置される
特に、未経験や無資格で、介護職に転職をした場合、教育制度が整っていないことは、大きな問題でしょう。
介護職の新人放置が起きてしまう理由は、「人手不足で仕事を教える人がいない」「教育用のマニュアルがないため、指導を十分にできない」「職員同士の連携が取れていない」など様々です。
未経験や無資格から、介護職に転職を検討している方は、入職前に、教育制度について聞いてみると良いでしょう。
人間関係が上手くいかない
介護の現場では、10代から60歳以上まで、幅広い年齢層のスタッフや、職種の異なるスタッフと、連携をして仕事を進める必要があるため、他の業界に比べても、人間関係のトラブルが起きやすい環境です。
また、同じ介護職員という立場でも、介護観や考えの違いから、あつれきが生じることも、少なくありません。
他にも、利用者さんから厳しい言葉をかけられて、利用者さんとの関係に悩む介護職員も、一定数いるようです。
職場内の人間関係や、利用者さんとの相性は、自分で解決し辛く、どうしようもない部分ではありますが、このようなトラブルも起こりうるということを、理解しておくようにしましょう。
また、そういったトラブルを避けるため、入職前に、施設内の見学をお願いしてみても良いかもしれません。
求人票と実際の業務にギャップがある
求人票の業務内容や給与などの待遇は、あくまで見込みになるため、記載内容と、実情が違っていても、必ずしも違法であるとはいえません。
これまでの経験や、前職給与を考慮した査定が出るケースも多々あります。
残業時間や、給与、待遇面等は入職前後でギャップを感じる介護職員が特に多いポイントです。転職の際は、インターネット上の求人票だけで判断するのではなく、エージェントに相談をすることがおススメです。
※求人票ではなく、労働条件通知書の内容と雇用条件が異なっている場合は違法です。
労働条件通知書と業務内容が違う場合、「労働基準法第15条」により、労働者は労働契約を解除できます。
介護職の転職を成功させるコツ

先ほどの章では、介護転職によくある失敗事例をお伝えしましたが、後悔のない転職をするには、どうしたらよいのでしょうか。ここでは、転職を成功に導くためのコツを2つご紹介します。
応募先の職場の事前リサーチを入念にする
先ほどの内容と重複しますが、転職で後悔しないようにするためには、応募先の職場について、しっかりとリサーチ(下調べ)する必要があります。
施設のホームページやパンフレットをよく見て、その施設の理念や介護観を確認したり、インターネットやSNSを利用して口コミを確認したり、面接時に施設見学をすることで、職員の動きや利用者さんの表情を確認したり等、できることはたくさんあります。
ホームページやパンフレットの情報はもちろん大切ですが、それらに頼りすぎず、自分でも入念にリサーチを行うことをオススメします。
転職エージェントを利用する
求職者の皆さんは、転職エージェントを無料で利用することができます。
「転職に失敗した方」や「転職経験が少なくて不安」という方は、転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェントのもとには、足を運んでみないと分からないような、職場の雰囲気などの詳しい情報が沢山あります。
クリックジョブ介護の場合、長年お付き合いのある法人や介護職員さんとのネットワークを活かした情報網で最新の情報が日々集まってきます。
施設の職員のお人柄や離職率、雰囲気、評判といったなかなか聞けない情報にも精通しているので、インターネットには乗っていない、求人票では分からない様な、気になる職場環境が事前に分かります。
クリックジョブ介護に登録した場合、以下のようなサポートを完全無料で受けることができます。
- 条件に合った求人の紹介
- キャリア形成に関するご相談
- 履歴書や職務経歴書の添削
- オンラインもしくは対面での面接対策
- 面接の同行(施設による)
- 内定先への条件交渉(給与等)
転職エージェントは、ハローワークに比べサポートが充実しており、まだサイトに載っていないような新着求人も紹介可能なため、少なくとも一社は登録しておくことをおすすめします。
転職を迷っている介護職さんは、ぜひ以下のリンクからご登録ください。
※ご登録いただきましたら、担当エージェントよりお電話いたします。
まとめ

本記事では、介護職の転職失敗事例や、転職を成功させるコツを紹介しました。
介護職が「転職に失敗した」と感じる要因は様々です。
その要因をできる限りつぶし、介護業界で転職を成功させるには、応募先の施設について、事前にしっかりリサーチをして、入職前後でのギャップを無くすことが大切です。
そして、「今の施設に何らかの不満がある」「次の転職を成功させたい」「まずは情報収集だけでも進めたい」という方は、ぜひクリックジョブ介護をご利用ください!