すっぴんが普通?女性介護職員のための夜勤のあれこれ

多くの介護職員さんが、月に4回程度入らなければならない夜勤。女性職員さんは特に、深夜の時間帯に働くことに対して「体力的に辛い」、「体調やホルモンバランスを崩さないか心配」などと不安なことがあるかと思います。そこで今回は、介護現場で働いているベテランの女性介護職員さんに、女性が気をつけたい夜勤のポイントについて紹介していただきました。現在夜勤に入っている方も、これから夜勤に入ろうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!

女性職員さんの夜勤時の化粧事情

夜勤時はほとんどの職員さんがすっぴん!


夜勤時はすっぴんが大多数です。

 

そもそも夜勤時だけではなく、普段の業務の時もすっぴんか薄化粧が多数派でした。まれにどうしてもすっぴんを他人に見られたくないという女性職員もいましたが、汗をかくのでアイメイクのみをしていました。実際、会社の規定で決まっているのは、濃い化粧に関することのみで、すっぴんと薄化粧には、特に言及されていませんでした。

 

私自身は、「眉毛を生やして、なるべく書かなくても済むように整える」等の工夫をしつつ、すっぴんで勤務していました。汗をかいて化粧が流れるのも嫌でしたが、移動介助などで利用者様に化粧品がついてしまうのも気になったからです。

 

また、夜勤は疲れるので、化粧を落としたり直したりする時間があるなら休憩に当てたいと考えてすっぴんでした。

すっぴんで人前に出るからこそ、スキンケアは念入りに!

すっぴんで勤務を続ける際は、せめて肌をきれいに保てるようにしていました。日々のスキンケアはもちろんですが、夜勤時の休憩時間でできることも実践していました。

 

具体的には、夜勤中の休憩時に洗顔料で顔を洗い、化粧水と乳液で保湿をしていました。そのため、スキンケアの道具は個人ロッカーに常備していました。

女性職員さんの夜勤時の食事事情

食事の間隔に気を付ける


夜勤中は、食事の間隔を意識して持参し、食べていました。「食間が5~6時間以上空くと、脳が飢餓を感知したり体内時計がリセットされて太りやすい」とダイエットサイトと本で知ったからです。

 

そのため、夜勤がある日は、夕食や朝食だけでなく、お菓子やおにぎりなどの間食を持ち込んで、食間が3~4時間になるように気を付けていました。夜勤中は、職員控え室での飲食は許可されていたので、見回り前後に間食を定期的に食べてました。

 

食べていると体が目覚める感覚がしたので、ダイエット目的以外でも良かったと思います。

栄養バランスを考えた食事を持ち込む


持ち込みの食べ物は、カロリーよりも栄養バランスを重視していました。炭水化物、たんぱく質、ビタミン類をしっかり摂るように心がけていました。カロリーは少し多くなっても、肉体労働なので消費できると考えていました。

 

介護職員さんの中には、職場で、夜勤中の軽食を差し入れする風習があるという方もいるのではないでしょうか。どんなものが喜ばれるのか知りたい!という方は、介護職員の貰って嬉しい・困る夜勤の差し入れの記事を参考にしてみてください!

水分補給が大事!


水分補給をしないと脱水症状を起こしてしまうだけでなく、余分な脂肪が燃焼されないそうなので、夜勤時には大量の飲料を持ち込んで、こまめに飲んでいました。

 

冬でも最低1リットル、夏場は2リットルくらい、大きな水筒に用意していきました。毎回持っていくのは重く感じることもあったので、個人ロッカーに1~2リットル用の茶葉パック、スポーツドリンクの素、インスタントコーヒー等を常備していました。

 

特に挙式前などダイエットを意識していた期間は、ダイエット効果のあるお茶かブラックコーヒーを大量に作って飲んでいました。職員控え室の湯沸かし器を利用して作っていました。

トイレに行くタイミングも考える

ダイエット中はさらに水分摂取だけでなく、むくみや老廃物がたまることを気にして、トイレに行く間隔も考えていました。間隔が開きすぎないように、1時間半~2時間に一回はトイレに行っていました。

 

業務に差し支えの無いよう、あらかじめ自分がトイレにスムーズに寄れるルートや動線を考えて見回りや排泄介助に入っていました。

ホルモンバランス・体調を崩さないための秘訣4選

体調に合わせた服装にする


特に生理中は、体の負担を増やさないように気を付けていました。暑くても腰回りだけは冷やさないように腹巻をしたり、冷える冬はインナーを1枚多く着るなど服装を工夫しました。生理痛が軽くなるように、ストレッチや体操を夜勤の休憩中もしていました。腰回りをほぐすので腰痛の予防にもなって良かったと思います。

 

また、定期的に婦人科健診を受けて体に不調がないかチェックしていました。

休憩時間にしっかり休む

休憩時間はたった2時間くらいでしたが、しっかり休むようにしていました。できるだけ仮眠をとるようにして、眠れなくても部屋を暗くして、リラックスできるようにユニフォームを着崩して横になっていました。休憩中は、座っているよりも横になって目をつぶっている方が、休憩後に心身が軽く感じられることが多かったです。

 

入眠の妨げになりそうだったので、休憩直前にはあまりパソコンやスマホの液晶を見ないようにしていました。休憩室にはテレビもありましたが、見ることはありませんでした。

自分が心地よく勤務時間を過ごせるように工夫する


夜勤中、できるだけ自分が心地よく過ごせるよう休憩中に工夫していました。

 

私の場合、身体的な不快感を減らした方が、休憩時間にしっかり休めてその後の業務にも集中できました。夏場は特に汗をかくので、汗拭きシートと下着の替えを持参して、休憩中に着替えてリフレッシュしていました。顔を洗ってスキンケアをすることも自身の体の不快感を減らすのに効果的でした。

 

施設に小さいシャワールームがあったので、同僚女性の中にはバスグッズを持ち込んで、夜勤の休憩中にシャワーを浴びている人もいました。体を清潔にすることで夜勤中のストレスを軽減させていたことが体調管理にもつながっていたと思います。

退勤後はしっかり休む

夜勤後に疲れを感じた時は無理をせず、自宅に直帰して休んでいました。夜勤明け以降に疲れを残さないように、夜勤後は無理して動いたり、遊びに行ったりするのは控えていました。

 

こんなタイプの人は夜勤がオススメ!

しっかり稼ぎたい方

夜勤手当がつくので、夜勤ができる時にしっかり稼いでおきたいと考えている方にはおすすめします。

体力のある方

夜勤をしていると体内時計や生活リズムが乱れがちになるので、それに負けない体力がある人の方が向いていると思います。

すっぴんで人前に出るのが気にならない方

夜勤時は職員の数が少なくなるので、化粧をしていっても直したり落としたりする余裕がないかもしれません。時間に余裕があったら、化粧をするより休憩したいと思うほど業務が立て込むこともあるので、化粧をしないで人前に出ることに抵抗が無い女性の方が向いていると思います。

こんなタイプの人には夜勤はオススメできない!

妊娠中の方

夜勤帯は職員の人数が減り、職員一人当たりの負担が大きくなるので妊娠中の女性にはおすすめしません。体調が急変したり、安静が必要になる可能性もあるので妊娠中は夜勤に入らない方が良いと思います。

小さいお子さんがいる方

特に小さいお子さんがいる人には夜勤をおすすめしません。夜間の預け先の確保や家族の理解を得るのがまず大変だと思います。また、預け先や家族の協力を得られても、お子さんが夜間母親と離れられないタイプだと夜勤に入ることすら難しいかもしれません。

 

子供がいる同僚女性が「夜勤前に体力を温存しようと思っても、日中子供の面倒を見なければならないので、すでに疲れた状態で出勤することになり、産前より疲れる」と話すのを聞いたことがあります。

 

小さなお子さんがいると、特に自分の思い通りのペースで動けなくなるので、夜勤の前後の体力温存と回復が難しいと思います。

加齢などで体力に不安がある方

女性の先輩や上司が「30代に入ってから『夜間起きていられない』と感じることが増えた」とよく言っていました。実際に、女性の先輩・上司と夜勤に入っている時に船を漕いでいるのを見かけたり、「申し訳ないけどもし寝てしまったら起こして」と頼まれたりすることもありました。

 

体力の低下の仕方は人それぞれだと思いますが、夜間起きていられなくなるほどでしたら避けた方がいいのかもしれません。

 

まとめ

いかがでしたか?女性職員さんならではの、化粧・食事の工夫、健康的に夜勤を乗り切るための工夫など、参考になったことが沢山あると思います。「夜勤はしんどい」、「体調やホルモンバランスを崩してしまう」等、マイナスなイメージもありますが、様々な工夫で、心地よく勤務ができるように、自分なりの夜勤スタイルを追究してみてください!

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