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中浜崇之さんの画像

介護業界の様々な団体で活躍し、テレビの出演経験もあり注目されている中浜さん。今回は、中浜さんの取り組みや、仕事で悩んだ時に考えて欲しい3つのポイントを紹介していく。

中浜崇之さんのご経歴

介護職についたきっかけ

サッカーに熱中した学生時代を経て、理学療法士の専門学校へ進学するが、途中で中退してしまう。アルバイトをしながらやりたいことを探し2年ほど経過した頃、ふと専門学校で経験したデイサービスでの楽しく充実した実習を思い出す。そして、特養でアルバイトとして働き始め、半年後には正社員になり約8年間勤務した。このことが介護職についたきっかけとなった。

 

特養では、自分の理想を形にするため「まずは上に立てるようになろう」と、積極的に手を挙げサブリーダーに立候補した。経験を積み、ケアマネジャーの資格も取得した。
そして経営の観点からも介護職について学んでみようと考え、デイサービスに移ることを決意。

 

確かな経験を積み、デイサービスイデア、介護ラボしゅうの立ち上げやubdobeの理事としての活動を行っている。

中浜崇之さん

デイサービスイデアの立ち上げ

デイサービスイデア設立の目的は「現代のライフスタイルに合った施設設立」。通常のデイサービスは運営時間が9時~17時と短い時間が多く、働きながら介護をする家族にとっては不便である。

 

「介護者となり働くことができない→お金がない→家族を施設に預けることができない」そんな思いをする人を減らしたいと思った。介護サービスを受ける方も、自分の家族の生活を制限したくないはず。「もっと時代に合わせた利用しやすい施設を」という想いからの行動だった。

 

デイサービスイデアの設立にあたって、こだわったことは2つ。「高齢者施設っぽくない一軒家の空間」と「食事」。お米と塩はこだわった良い物を使い、出来立ての食事が提供される。職員も一緒に食べる等、食事を美味しく取ることを意識したそうだ。今はアドバイザーとして現場の仲間に任せながら、何かあった時には、相談に乗っている。

介護ラボしゅうの立ち上げ

介護ラボしゅうとは、介護や医療福祉に携わる方達の意見交換や勉強会の場である。今では、月に1回多くの方が参加する場所になった。介護ラボしゅうの立ち上げの背景を中浜さんにお伺いした。

 

介護の仕事を続ける中で「自分はなぜ続けてこられたのか」と考えた。辞めたいと思ったことは一度もなかったが、実際には介護職を辞めていく人が大勢いる。元々専門学校などで時間をかけて勉強してきた人達が辞めていくことや、若手の「もっとこうしてみたい」という思いが潰されてしまうことは残念…

 

「どうにか離職率を下げることは出来ないか」

中浜崇之さんの画像

 

「まずは、現場の人達が自分の思いを話せる場所をつくろう」そう考え、勢いで介護ラボしゅうを始めたものの、元々人前で話すことが苦手だったため、最初はしんどかったという。しかし、負けず嫌いな性格もあり、せっかく始めたことをすぐに辞めたくなかった。

 

現状の課題は、本当にこういった集まりを必要としている方にはまだ知られていないこと。介護の仕事に一人で悩んでいる人や、困っている人にこそ知ってもらいたいという。

 

 

なぜ中浜さんは、そこまで多くのエネルギーを向けることができたのか。

「ただ単純に楽しかった。今思えば単純すぎたかなと思ったりもする(笑)でも、当時からの“楽しい”という想いは、今も変わらない。」本当に楽しみ上手な中浜さん。

挑戦することも楽しいと捉える柔軟さこそ、ここまでの行動力に繋がる秘訣かもしれない。

ubdobeの理事としての活動

「医療福祉×エンターテイメント」の想いに賛同しubdobeに参加。「楽しむことは勿論前提としている。楽しければいいと考える集団のように捉えられることもあるが、楽しむだけではなく最終的には意味のあるイベントになるよう運営側も強く意識している。そして良いサイクルを生む自信を持っているからこそ続けている。」と中浜さんは語る。

 

中浜崇之さんから仕事に悩める方への3つのアドバイス

介護業界で活躍している中浜崇之さんから、仕事に悩める方へのアドバイスをいただいた。今介護の仕事に悩んでいるという方は必見!

相手を理解する

中浜さん自身、今まで介護職員の悩みを聞く機会が多かったというが、その中で最も多い悩みは「人間関係」だそうだ。自分の勤務先だけを基準に考えると、どうしても視野が狭くなる。

 

同じ職場の方との意見の衝突や考え方の違いに悩む人は多いが、習ったことや今までの経験が違えば、考え方やアプローチの仕方が違うのはむしろ当然のこと。少し離れた所から自分達を見てみれば、目指すゴールは同じだったりする。

 

例えるならば、富士山の登山のように、それぞれスタートする登り口が違うだけ。職種や経験によって、「より良い介護」という目標へのアプローチの仕方が違うことの方が多いはず。そのアプローチの手段について意見がぶつかり、人間関係の悩みに発展してしまうのは勿体無い。

 

 

考えが違う人と出会うことで、もしかすると今までとは違う視点で介護について考えることができるかもしれない。中浜さんのように、先の目標をブレずに持ち続けていることも大切なことだと気付かされた。相手は何を想って、どんなゴールを目指しているのか、冷静に耳を傾けてみると新たな発見が出来るかも。そんなポジティヴな考え方を持って、前に進むことの大切さを中浜さんは知っている。

冷静に今の仕事と自分に向き合う

仕事が嫌だと感じる人こそ、冷静に今の仕事と自分に向き合ってほしい。異業界の方が大変という覚悟や認識もしっかり持っていないと、理想と異なる結果になってしまう。辞めること自体は悪いことではないが、ただ「給料が低いから嫌だ」と言うのは簡単なこと。

 

本当に給与を上げる為の努力をしているだろうかと、タイムマネジメントを見直したり、自分自身を見つめなおすことが大切だ。

 

それでも退職したいならば、理由は何なのかじっくり考えてみることが必要だ。自身や仕事について分析してからの退職はきっと本人が後悔しないはずだから。ただ、誰かに話せる環境がつくりづらいのも介護職の現状の問題。(同期がいない、職員の年齢層に幅があり意見を共有しづらい等)

そこで、大切なのが3つ目のポイント!

遊ぶ&自分の気持ちをアウトプットする機会をつくる

「まずは遊ぶことが大切です!」と中浜さん。

 

中浜さんも、毎日忙しくアクティブな日々の中でも、リフレッシュの時間を大切にしているそう。仲間との楽しい食事や、ショッピング、学生時代から続けているサッカーまで。

 

仕事での必需品だというiphoneとパソコンを見せて頂いた。パソコンには、大好きなファッションブランドのステッカーが。仕事のグッズにも、モチベーションをアップさせる工夫が光る。

中浜崇之さんの画像

また沢山の人と会うことが大切だという。悩んだりネガティヴな気持ちの時は、自分だけが悩んでいるように思いがちだが、外を見てみれば意外とみんな同じような悩みを抱えているもの。誰かに自分の想いを伝えることで自分の考えの整理も出来るし、会話の中で何かヒントをもらうこともある。

 

 

誰かに話すことの重要性は、当社のエージェント達もよく理解しており、日々求職者様の声を聞くことを大切にしている。自分が何を考えているのか、実際に言葉にすることで、そうだったのかと気付くことがあるはず。

 

 

仕事に関わらずきっと恋愛でもどんなことについてもそうだ。悩んだり考えすぎてしまう前に、誰かに話してみると、自分の本当に望んでいる姿が見えるかも。転職や仕事復帰に戸惑う方がいればどんどん誰かに自分の気持ちをアウトプットしてみると見える世界が変わるかもしれない。

 

編集者が伝えたい中浜崇之さんの魅力

今ではニューヨークで講演を行うなど、中浜さんの活動は日本にとどまらない。中浜さんのように介護業界で楽しみながらイノベーションを起こしている人がいることは素晴らしいこと。確実に、介護業界に新しい風が吹き始めている。中浜さんに実際にお会いして感じたのは、介護業界を代表する”イケメン”であることはもちろん、気さくで誠実な人柄と、何事も前向きに取り組む真っ直ぐな力強さ。ここまで読んで頂いた方にも、何かポジティヴな風が届いていたら嬉しい。

 

中浜さんから学んだことは、「前向きに、自然体で、そして何より楽しむこと!」

中浜崇之さんの画像
<中浜崇之さんのプロフィール>
1983年東京都生まれ。介護福祉士/社会福祉法人 希桜会 理事兼施設長/世田谷デイハウス イデア北烏山(東京・世田谷)アドバイザー/介護ラボしゅう代表/非特定営利法人Ubdobe(ウブドベ)理事

 

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ケアビット
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