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女優の宇野愛海さんが主演をつとめる映画『歩けない僕らは』が、1123日(土)〜新宿K’s cinemaほかにて公開される。今回は主演の宇野愛海さんにインタビュー!

『歩けない僕らは』監督・佐藤快磨さん―1年間の取材を通し、リハビリテーション病院のリアルを追求
2019.11.19
初の長編監督作品『ガンバレとかうるせぇ』が、ぴあフィルムフェスティバルで2冠を受賞し、アジア最大の映画祭である釜山国際映画祭に正式出品された佐藤快磨監督が、回復期リハビリテーション病院の新人理学療法士と彼女を取り巻く人々を描く新作『歩けない僕らは』が本年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で観客賞を受...…

―理学療法士というお仕事について知っていましたか?

今回お話を頂くまで知らなかったです。なので、実際に病院で取材させて頂き、理学療法士の方にお話を伺いました。
 ―理学療法士の役柄を演じることになって、驚いたことや難しかったことはありますか?

驚いたことは、リハビリをするということは、ただ歩くことが目的ではないということです。

『何をするために歩くのか』ということが大切で、一人一人の目的に沿って、リハビリメニューを組んでいることを初めて知りました。

 

難しいと感じたのは『距離感』です。私が演じた『遥』は新人の理学療法士なので、取材の際に、一年目の方からもお話を伺いました。
 
日々患者さんと接していると感情移入し過ぎて、気持ちをひきずってしまったりするので、患者さんとの心の距離も探りながらリハビリをされていると伺いました。その辺りの『距離感』を表現できたらいいなと意識しました。
―理学療法士と患者の「距離感」を表現するために工夫されたことなどはありますか?

二人の距離を表現するためにも、落合モトキさん(患者の柘植役)とは撮影が終わるまで挨拶しかせずに過ごしました。日頃から距離を取ることによって、良い意味でずっと緊張感がありました。今でも落合さんと会うとちょっと緊張しちゃうんですよね(笑)

『歩けない僕らは』出演の落合モトキ・半身不随の難役に挑戦。仕事・プライベート、注目のイケメン実力派俳優のリアルに迫る
2019.11.19
幼少期から子役として芸能界で活躍している落合モトキさん。『桐島、部活やめるってよ』や『アズミ・ハルコは行方不明』『全員死刑』『おっさんずラブ(2016)』など数多くの映画、ドラマや舞台等幅広いフィールドで活躍中の実力派俳優。 そして、11月23日公開の『歩けない僕らは』では、脳卒中で半身不随を患う...…

―新人の理学療法士という役どころでしたが、新人の方の気持ちを表現するために気を付けていたことはありますか?

情報を整理しすぎないように意識していました。人対人のお仕事なので、どんなに沢山リハビリの練習をしても、患者さんを前にすると、いっぱいいっぱいになってしまうことも多いと聞いていたので。

―病院での取材時には、びっしりとメモを取りながら理学療法士のお仕事について学ばれたそうですね。リハビリのシーン等、どのように練習をされたんですか?
実際に施設で見学をさせて頂いてから、撮影の前日に本物の理学療法士の方に教わりました。沢山質問をさせて頂いたのですが、ずっと真剣に向き合ってくださって、すごくうれしかったですし、そういった方達の想いも今回の作品にのせていきたいと感じました。

~病院で理学療法士の動きの指導を受ける様子~

 

―理学療法士のお仕事で、大切だと感じることは何ですか?

「距離感と、切り替え」なのかなと感じました。映画にも描かれているように、一人の患者さんについて考えすぎてしまうと、向き合いすぎたり、向き合うことがつらくなったりしてしまうんですよね。なので、良い意味での切り替える力も大切なのかなと感じます。

 

―宇野さんも、芸能界でのお仕事を続ける中で、辛いことを乗り越えるためにしていることはありますか?

あまり気持ちをため込まないように意識はしています。あとは、友人や周りのスタッフの方達にも沢山支えられているなあと感じています。声をかけてくれたり、私がカラオケが好きなので誘ってくれたり(笑)本当に周りの方達には感謝しています。

―今回は地元栃木での撮影だったようで、思い入れも強い作品になりましたか?

そうですね。地元の栃木で撮影ができて、すごく嬉しかったです。地元の友人たちはちょうど就活を終えた世代なんです。実は、撮影をした病院に就職する友人もいて、『愛海がこの映画に出ていてうれしい』と言ってもらえたことも心に残っています。

―「遥」と似ている所や違うところはありますか?

似ていると思うのは、一つの事に集中すると周りが見えなくなってしまう所や、先輩に注意されてもめげないところです。私もちょっと頑固なところがあるので、似ているなと感じました。逆に違うと感じたのは、遥は自分の想いを抱え込んでしまうところです。
 
私自身は自分の思っていることを言葉にして伝えてしまいますが、遥は我慢しちゃうんだなあと感じたし、同時に偉いなあとも思いましたね。

 

―理学療法士を目指す方やお仕事をされている方へメッセージをお願いします!

今回の撮影を通して、理学療法士のお仕事は、つらいことや、苦しい瞬間も多いお仕事だと感じました。ベテランになっても、慣れでこなしていくお仕事ではないんですよね。だからこそ、やりがいを感じることのできる素敵なお仕事だと思いました。
 
そんな素敵なお仕事があることもたくさんの方に知って頂きたいですし、この映画を通じて何かを届けることができたら本当にうれしいです。

真っすぐに映画と役に向き合い、取材時にも丁寧に言葉を選びながらお話してくださった宇野愛海さん。映画への想いや、周りの方達への感謝の気持ちを大切にする誠実なお人柄が印象的でした。そんな宇野愛海さんが出演する『歩けない僕らは』は、1123日公開!

作品情報
映画『歩けない僕らは』
 
出演:宇野愛海 落合モトキ
板橋駿谷 堀春菜 細川岳 門田宗大 山中聡 佐々木すみ江

監督・脚本・編集:佐藤快磨

配給・宣伝:SPEAK OF THE DEVIL PICTURES

11月23日(土)より新宿K’s cinemaにて公開他全国順次
 
公式サイト
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©映画『歩けない僕らは』  2018 / 日本 / カラー / 37分 / 16:9 / stereo

 

■あらすじ

宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。

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