サ高住で勤務している介護職員にサ高住の仕事内容や1日の流れ、向いている人ややりがいなどについてご紹介していただきました。
目次
サ高住の主な仕事内容
サ高住は高齢者向けの賃貸住宅で、入居する方は賃貸マンションに住むような感覚で生活をしています。そのため、サ高住で働く職員は介護サービスを行いません。介護サービスを行うのは外部の訪問介護事業所で、サ高住で働く職員の仕事内容は見回りや食事の準備、生活相談などが中心です。
ただしサ高住の中には、ケアに重点を置きヘルパーや看護師が24時間常駐するところもあります。施設によっては、入浴介助や着替え、排泄などの援助をすることもあります。
私が勤務しているところでは、安否確認や生活相談などの「見守りサービス」を中心に行っていました。見回りは2時間に1回でしたが、利用者様の希望によって柔軟に対応しました。その見回りで異常などがあれば対応をしていきます。また、食事の準備は食堂から食事が運ばれてくるので、食器の準備をする程度です。その他の仕事としては、健康増進の為に体操を行ったり、レクリエーションなどを企画、実施したりもしています。生活相談は、生活に対して困りごとがある方の相談を受けて、必要な機関につないだり、手続きの代行を行ったりしていました。
サ高住の職場環境
サ高住の職場環境としては、特養・有料老人ホーム・老健などとは全く違います。まず職員の人員配置が異なります。特養などの施設では介護職員が常駐していますので職員の数は多いですが、サ高住の場合は見回りなどが主なサービスとなっています。そのためサ高住では、利用者様が30名いたとしても、職員は多くても3名ほどで少ない時は1名だけの時もあります。
最近ではホテルのようなサ高住もあり、そこでは受付が2名ほど、何かあった時に対応する職員が数名という体制で運営をしています。他の介護施設と比べると、仕事が忙しくなく比較的ゆったりとしているのが特徴であり、落ち着いた雰囲気で働くことができます。
サ高住の1日のスケジュール
9時00分 出勤
出勤後、夜勤の職員から夜間の報告を受け、1日のスケジュールを確認します。病院に行く方や外出をする方もいますので、見送りをし、その後に見回りをします。
11時00分 昼食の準備
食事の準備はなく、食器のみの準備を行います。食事の声かけをしたり誘導したりします。
12時00分 昼食
利用者様が誤嚥しないように目を配りながらおいしく食べてもらいます。職場によっては職員も一緒に食べることがあります。
13時00分 職員の休憩
15時00分 レクリエーション
レクリエーションは体操をしたり、クイズをしたりなど室内でできるものから、外に散歩や買い物に行くなど外出をするレクリエーションもあります。
16時00分 申し送り・夕食の準備
申し送り後は見回りなどをして夕食の準備をします。夜勤の職員が出勤してきます。
17時30分 夕食
夕食が終わったら食器の後片付けをします。
18時00分 退勤
残業がある時もありますが、いったんはここで仕事は終了となります。退勤をします。
サ高住向いている人
的確に対応できる方
サ高住は様々な方が入居されます。元気な方が中心ですが、中には要支援者や要介護1程度の方も入居されます。そのため、何が起こっても的確に対応をすることができる方が向いています。サ高住は基本的に職員の数が少ないので、少ない人数で対応をしていかなければなりません。そのため普段は忙しくはないですが、何かあった時は効率的に動く必要があります。
レクが得意な方
サ高住に住んでいる方は元気な方が多いですので、レクリエーションが得意な方は重宝されがちです。ピアノが弾ける、歌が得意、場の雰囲気を盛り上げるのが得意などの特技があれば活躍できる機会が多くあります。
サ高住ならではのやりがい
サ高住は元気な方が多いため、人間関係の構築にやりがいを感じやすいです。入居したてで緊張している方でも、こちからからの働きかけによって慣れたり、楽しく過ごしていただくことができます。また入居者同士の間に職員が入って、人間関係がスムーズにいくように調整することもあります。最近では新しいサ高住も多くなってきていますので1からサービスの仕組みを作りたいと考えている方にもおすすめであるといえます。
また、サ高住で介護サービスを受けるためには、外部サービスを使うことになりますので自然と介護保険に詳しくなります。介護保険に触れる機会も多くなるので、やりがいにも繋がります。
1番印象に残っているエピソード
私はサ高住に併設している居宅介護支援事業所でケアマネジャーとして勤務をしていたのですが、サ高住に入居してきた男性Aさんとのエピソードが印象に残っています。
Aさんは元気な方でしたが、一人暮らしが心配という理由でサ高住に入居してきました。非常に絵が上手Aさんは、暇さえあれば私がいる事務所に来て絵を見せてくれました。「この絵には何が足りないかな?」「どんな背景が良いのかな」など質問されることがあり、私も素人なりに意見を伝えていました。そんなある日「あなたのアドバイスで描いた絵が市のコンクールに入賞したよ」と、Aさんが伝えてくれて、事務所に入賞した際のトロフィーを飾ってくださいました。利用者様とのやりとりで信頼関係を築くことができたり、その方の人生に少なからず影響を与えることが出来て今でも印象に残っています。
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