介護の職場において、職場の人や利用者の方に物事を正しく伝達することはとても重要なことです。しかし忙しい介護の職場では、長く説明したはずなのに相手にうまく伝わっていない…なんてことも。
物事が正しく伝達されないことで思わぬ重大な事故を招いてしまう可能性もあります。そこで今回は介護の職場において、説明上手になる方法を紹介します!
目次
説明上手になる8つのポイント
相手に分かりやすく説明するのは苦手で難しい…というように考えている人は多いと思います。
しかしいくつかのポイントを抑えて説明すれば、案外簡単に説明上手になれてしまうものなのです。そこで説明上手になるための8つのポイントを紹介していきます。
思考を上手に言語化しよう!
自分の中で「伝えたいな」とぼんやりと考えていることをうまく言葉にするのは難しいものです。
言語化する際に意識するべきことは「5W1H」を意識することです。「いつ」「どこで」「何が」「何を」「どのように」の5つの型にはめて説明することを意識すると言語化しやすくなります。また、接続詞を効果的に使用することも有効なようです。
特に「というのも」「ところで」などの接続詞は自然な話の流れを作るのに最適です。これらを上手に使って、自分の考えを正しく分かりやすく言語化できるようにしましょう。
大きな声で話そう!
声の大きさが小さいというだけで、全く同じ内容を話していても相手に伝わりづらくなってしまいます。
特にお年寄りを相手にすることの多い介護の職場においては、大きな声で話さなければ聞き取ってもらえないことも多いです。何か大切なことを伝えるときは、意識的にいつもより大きな声を出してみるようにしましょう。
簡潔に伝えよう!
長い時間をかけて話すことが必ずしも相手に分かりやすく伝えられるということではありません。話す前に話の要点を出来るだけまとめてから話すようにしましょう。さらに一文が長すぎると相手を混乱させてしまいます。
一文一文を短めの文章をすることを心がけてみましょう。この二点を意識して簡潔に伝えることによって、話の要点が相手の記憶に残りやすくなります。
話のポイントを先に伝えよう!
話の中で最も重要なことは一番最初に伝えるようにしましょう。また説明する項目がいくつかある場合には始めにその数を明言してから話し始めると、相手の頭の中で整理がしやすくなります。
利用者の方には「それではいまから〇つの事をはなしますね。」などと言えば良いですし、職員の方には「今日は〇つ引き継ぎたいことがあるんだけど…」などといえば分かりやすく伝えることが出来ます。
曖昧な表現はなくそう!
「たぶん」や「〇〇だと思う」などといった曖昧な表現は、話の内容を分かりにくくしたり相手を不安な気持ちにさせてしまう可能性があります。不確かなことを話す際にはそれが確かな情報でないことをきちんと明言するようにしましょう。
具体例を盛り込もう!
話があまりにも抽象的であると、聞き手に理解してもらうことが出来ません。抽象的なことを伝えなければならいときにも、適宜具体例を盛り込むことによって聞き手に理解してもらうことが出来るでしょう。
思いやりを持とう!
説明上手になるためには聞き手の視点に立つことが重要になります。自分が伝えたいことを一方的に押し付けるだけでは相手に上手く伝えることはできません。聞き手の知識レベルや興味に合わせて、どれだけ分かりやすく話すことが出来るかという「思いやり」を持つことを意識しましょう。
身振り手振りを有効に活用しよう!
話し上手になるためには、話の内容そのものだけでなく離し手の身振り手振りも大きく影響します。視覚にも訴えかけることが出来、聞き手に自分の気持ちを強く伝えられるようになります。
また身体を動かしながら話すことによって、緊張がほぐれて言葉がスラスラと出てくるようになるでしょう。しかし過度な仕草はNGです。また、話している最中に髪の毛を触ったり、なにか気が散るような仕草をすると相手が話しに集中しにくくなってしまいます。
まとめ
職場の人や利用者の方に上手に説明できるようになることは円滑に仕事を進めていく上でも重要なことになります。これらのポイントをおさえて、あなたも説明上手になりましょう!