【私の介護資格取得方法】実務者研修〜管理者も視野にスキルアップを目指して~

資格取得は、確実な給与アップやキャリアアップへの近道

介護現場で働く多くの方にとって給料アップは切実な問題です。

各種手当を貰うことで、確実な給料アップを目指すという方法はとてもお勧めです。

しかし残念ながら住宅手当や扶養手当が整備された介護事業所はあまり多くありません。そんな介護業界ですが、ほとんど全ての事業所で設定されている手当があります。それが『資格手当』です。

夜勤のように負担を増やすことなく、他の事業所に転職したとしても確実に給料アップに繋がり、資格取得後すぐに給料に反映され、更にはキャリアアップにも繋がります。

現場で働くからには是非取得しておきたい資格、中でも今回は『介護福祉士実務者研修』について紹介します。

訪問介護を除く入居、通所型の介護事業所では無資格でも働けるため、現場で働きだしてから「給料をアップしたい」「キャリアアップしたい」「知識を深めたい」などの思いから実務者研修の資格を得ようと思う方も少なくありません。

現場で働く中で見えてきた、実務者研修取得に取り組む最適なタイミングも紹介していきます。

1.資格取得のお勧めタイミング

1.勤続半年〜1年

仕事にも慣れ職場での人間関係も構築できてきた勤続半年頃のタイミングは資格取得にオススメのタイミングの1つです。

働きながら資格の取得を目指す場合は通信講座などを活用することが必須ですが、実技科目では実際に通学してのスクーリングも必要です。

そのため働きながらの資格取得では

①帰宅後に学習に取り組むだけの体力が温存できる、ある程度仕事に慣れてきた状態

②スクーリングのためにシフトに融通してもらえるだけの信頼関係

という2つの条件を満たす必要があるのです。働きながらも知識を深めようとする姿勢は職場での評価にも繋がることでしょう。

2.勤続3年目以降

介護現場での離職率は勤続3年未満が6割を超えており、ひとつの職場で3年以上働いているとすでにベテランとして頼りにされる場合も少なくありません。

だからこそ、勤続3年目に実務者研修を修了することはキャリアアップの大きな助けになります。

加えて、介護資格の最上級とも言える介護福祉士を現場経験ルートから受験する場合「介護事業所での従業期間が3年以上」かつ「介護福祉士実務者研修を修了している」ことが要件となり、介護福祉士の取得を検討する上でも、オススメのタイミングと言えます。

かくいう私も実務者研修は勤続3年目に取得に向けて動き始めました。スクールの費用負担なども踏まえて、今後も介護業界で働き続けるだけの熱意が自分にあるのかをしっかりと検討する意味でも、3年目は良いタイミングだと思います。

3.転職活動中

実務者研修取得にオススメのタイミング、最後は転職活動中です。

実務者研修を修了していると転職にも有利に働きますし、現在実務者研修の講座を受けているといった状況を事前に伝えた上での転職は資格取得までの間シフトに融通を効かせてもらいやすく、資格取得後には即戦力として働くことが出来ます。

実際、現在資格取得のためにスクールに通っているという新入職員は少なくありません。

2.資格取得方法

初任者研修など取得済みの場合、一部試験の免除もあり

続いて実務者研修を実際に取得する場合の取得方法について見ていきましょう。

実務者研修には近年の介護ニーズの拡大に合わせて目まぐるしく変化してきた介護関連資格を整理するために整備されたという側面もあります。

そのため多くの介護関連資格からステップアップとして取得することが想定されており、様々な研修免除要件が設定されています。

初任者研修を修了している場合、旧ホームヘルパーの1級2級3級を取得している場合、旧介護職員基礎研修を修了している場合には研修内容の一部免除を受けることが出来ます。

それぞれの資格に応じて免除内容も異なるため、自分の取得している資格を確認して必要な受講内容を見極める必要があります。

通信・通学 資格取得方法は、自分に合う方法で

介護福祉士の国家試験に合わせたスケジュールで開講していることがほとんどですが、個別の免除要件に応じて必要なカリキュラムのみを受講することが出来るスクールも多くあります。スクーリングが必須のカリキュラムのみ実際に通学する「通信コース」以外にも、全内容で通学してスクーリングを受けることの出来る「通学コース」を開講している場合もあります。

具体的にはスクールや学習機関によって異なるため、詳細をしっかりと調べ、吟味してから受講する機関を決める必要があります。

3.資格取得後の変化

実務者研修取得をすれば、サ責や管理者へ スキル・キャリアアップも可能

晴れて実務者研修を修了すれば、介護現場での働き方の幅が大きく広がります。

大きな変化として、サービス提供責任者の資格要件を満たすのはもちろんのこと、サ責の要件を満たすということはサービスの実施者から計画者側になるということであり、主任やフロアリーダーといった法的な資格要件の存在しない施設独自の役職に就ける可能性も高くなります。

現場経験が3年以上の場合は介護福祉士の受験も可能です。

介護福祉士を取得すればケアマネージャーの資格取得も視野に入るため、キャリアプランや選択肢は、より広がります。

身体的な負担の大きな現場業務から、管理業務やデスクワークに業務内容が変化するスタートラインが、実務者研修の修了とも言えます。

私も実務者研修を修了してからフロアリーダーとしてシフトの管理などの業務に携わるようになり、現在はサ責として、新規利用者の契約業務にまで関わっています。

身体的な負担から介護業界に難しさを感じている方などにもオススメの資格と言えるのではないでしょうか。

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