人材不足が叫ばれる介護業界では、未経験の方や中高年の方でもチャレンジしやすく入り口が広くなっています。
しかし、介護業界のことをよく知らずに入ってから「こんなはずではなかった」と後悔してしまうことも。そこで介護業界未経験の方が、何を確認し、何をやっておけばよいか紹介していきます。
自分の健康状態を確認する
働くうえで健康な体は、何よりも大切です。ましてや、体力が必要な介護業界ではなおさらです。そのため、介護業界に入る前に自身で健康チェックを実施しておきましょう。
介護の仕事は不規則なシフトが多いですし、職場によっては夜勤もあります。また体を使う仕事ですので、スタート時には万全な状態で迎えることができるようにしましょう。
例えば、すでに腰痛のある場合は、悪化させないように事前にケアの方法を考えておく必要があります。また、今まで体をあまり動かさなかった方は、体力をつけるために軽い運動を始めることをお勧めします。
働く場所の特徴を把握する
一口に介護といっても、いろいろな仕事があります。特別養護老人ホームや有料老人ホームなど施設系の仕事から、デイサービス、訪問介護まで様々な職場があります。それぞれの職場には夜勤があったり、運転の送迎業務があったりと、働き方や求められるスキルが異なります。
介護業界に入ると決めたら、まずはどんな仕事があるか調べてみましょう。介護業界のそれぞれの施設(リンク)の特徴や求人情報(リンク)などを見ると、おおよその業務がみえてきます。
また、既に職場が決まっている方であれば、どのような目的でその施設があるのか、利用者様はどのような方が多いのかなど、事前に調べておきましょう。
介護保険制度について勉強する
多くの介護施設は、介護保険制度に基づくルールの中で運営されています。そのため介護保険制度を学んでおくことで、これからケアをする利用者様は、どのような目的で施設にいて、何を必要としているのかを理解することができるようになります。
私自身、最初は特別養護老人ホームで働いていましたが、ケアプランさえまともに読んだことがありませんでした。目は通していても、それがどんな目的で作成されているか、深く考えることはなかったのです。
全てを把握することは無理でも、大きな枠組みを理解するだけで違います。働き始めるとすぐ、ご利用者様のご家族と接する機会も増えますので、最低限の教養として介護保険制度の勉強をしておくことをおすすめします。
番外編:初任者研修を受ける
介護業界には様々な資格があり、その一番入り口にあたるのが介護職員初任者研修です。以前はヘルパー2級の名前で、ヘル2と呼ばれていました。
もし、入職までに時間に余裕があるのであれば仕事を始める前に受けておくのがおすすめです。介護に関して多くの知識を得られますので、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
以上、介護業界に入る前に確認するべきこと、やっておくべきことについてお話ししました。どんな業界であれ、リサーチと事前学習はスタート後の成長を後押ししてくれます。自信をもって勤務初日を迎え、元気にお仕事を続けられるよう、しっかり準備して臨んでください。