自己分析に有効な方法
(1)自分の長所と短所を知る
自分の長所と短所を知ることは、自己分析をする上で基礎ともいえる要素です。自分自身で考えることはもちろん、友人や家族に聞いてみるのも一つの手です。客観的に自分と向きあうことも大切になってきます。自分の良い部分と悪い部分を知ることで、面接で何をアピールできるかが明確となり、一貫性のある受け答えをすることができます。
「明るい」「気配りができる」など、長所としてアピールしやすく、相手に伝わりやすいですが、実は短所も違う目線で見るとアピールポイントになりうるのです。例えば「1つのことにこだわりすぎてしまう」という短所がある場合、それを裏返せば「集中力が高く、1つ1つの仕事を納得がいくまで遂行することができる」といったように捉えることもできます。また「飽きっぽく、すぐ別のものに興味がわいてしまう」という短所は「好奇心旺盛」と解釈をすることもできます。
予め自己分析を行うことで、ネガティブな質問もアピールポイントとして相手に伝えることが可能となり、より自信を持って面接に臨むことができるのです。
(2)自分はどんな介護職員かを知る
「自分はどんな介護職員か」という質問に対して、主観的な答えと客観的な答えの両方を知っておくべきでしょう。介護の仕事の中で大切にしていることや、どのような価値観を持って働いているのかを自分自身で把握しておく必要があります。
また、職場の同僚や利用者様からどのように見られているのかという客観的な視点も大切です。例えば、自分ではただの負けず嫌いだと思っていても、周りの人からはその向上心の高く頼れる人と思われているかもしれません。客観的な自分のイメージを聞くことで新たな発見をすることができたり、マイナスなイメージをプラスへと変えたりできるかもしれません。
主観的なイメージと客観的なイメージを知ることで自分はどんな人で、どのような介護職員なのかを具現化しやすくなります。
(3)得意な仕事、苦手な仕事を知る
得意な仕事は成功経験から、苦手な仕事は失敗経験から知ることができます。これまでの経験の中で印象に残っている成功と失敗を思い出してみましょう。失敗体験から考える時、大切なのは何を失敗から学び、今後どのようにして改善していくかという前向きな姿勢でいることです。
例えば「レクリエーションを失敗させてしまった」という経験があれば、なぜ失敗したのかを掘り下げていき、「準備が間に合わなかった」という原因を導き出します。そこからさらに「計画的に仕事を進めることが得意ではない」という自分の短所が見えてきます。その短所把握し、どのように克服していくか導き出していくことが大切です。