経営母体による特徴・違い｜介護求人/転職/募集ならクリックジョブ介護

1 医療法人（病院・診療所・介護老人保健施設など）

理事の中に必ず1名以上の医師がいる法人です。
医療を提供することにより、利益を得ますが、全ての人に公平な医療提供を行うため、利益の追求をしてはいけないとされています。特徴として、医療・介護・リハビリ等の連携が充実しています。

向いている人

職務範囲が明確なので、医療行為は避けたい方や介護職に専念したい方。
医療職との連携を図ることで、医療依存度の高い方のケアも学びたい方。
医師や看護師が常駐しているので、緊急時も安心して働きたい方。

2 社会福祉法人（特養・有料老人ホーム・居宅介護事業など）

社会福祉と関係のある、公益を目的とする事業のみを行う法人です。
サービスを提供するために利益をあげています。法人設立のためには、介護福祉事業の実績が必要となり、事実上、行政からその実績が認められた法人のみ設立が可能となります。

向いている人

自治体との関係を築いていくなど、やりがい重視型の方、営業的側面を持たず、ひたむきに介護や福祉をやっていきたい現場主義の方や利用者の相談業務なども多岐に渡って行っていきたい方におススメです。

3 宗教法人（神社・寺院・協会など）

専任の聖職者による、礼拝や布教などの宗教活動を行う法人です。相当年数継続して行われているという実績により法人化できます。また法人化されることで公益事業も行うことができます。宗教上の死生観や人道支援の観点から介護事業を行っていることが多く、命の尊厳を重要視しています。また施設行事に宗教色が出ることがあります。

向いている人

介護実践の軸を「心」に置きたいメンタル重視型の方や人生の終末期を豊かに過ごしていただきたいと考える方。宗教色が色濃く出る場合もありますので、ご自身の信仰する宗教に合った法人か、宗教に対して、拒否感を抱かない方でないと厳しいかもしれません。

4 特定非営利活動法人※NPO（在宅ケア協会など）

社会貢献活動を目的に設立、利益は社会貢献活動のみに使うと決められています。そのため社会貢献を行う際に必要な分だけ、利益を生むことができる法人です。福祉を通じて地域の貢献を行うことを目的としたコンパクトな団体です。地域ボランティアのネットワークを構築していることが多いのも特徴です。

向いている人

給与・待遇など以上に、誰かのために役に立っているというボランティア精神旺盛の方。NPO法人の場合、給料についていえば、他の法人に比べて低いことが多いです。

5 協同組合（生協・全労災など）

中小企業が相互扶助の精神に基づき設立し、同じ目的を持った複数の会社が参画し、協同で目的を遂行する団体です。地域における知名度や信頼を得ている場合が多く、主に団体の組合員に対するサービスと位置づけているのが特徴です。
※組合員限定のサービスとは限らない。

向いている人

地域の知名度・貢献後が気になるイメージ重視型の方。
比較的安定していると感じる法人で働きたいと考える方が向いています。

6 財団法人（社会保険協会、厚生年金事業振興団など）

公益財団法人と一般財団法人の2種類があり、一般財団法人は2008年にできた新しい会社種類で、事業に公益性は必要ありません。企業理念とは別に、設立者の業績や偉業に対する想いなどが、運営に色濃く反映されるところがあります。

向いている人

思考性を含め、自分の目指すべき方向を色濃く感じていたい理念共感型の方や、一貫した方向性を持ち働きたい方、比較的固定されたメンバーの中で働いていきたい方。

7 社団法人

公益社団法人と一般社団法人の2種類があり、一般社団法人は2008年にできた新しい会社種類で、事業に公益性は必要ありません。社会的信用が高いため、介護業界の中では、利用者の信頼を得やすいのが最大の特徴です。介護保険老人施設協会など、施設に対して研修や地域の方へ施設紹介などを行っている団体もあります。

向いている人

介護分野に特化して成長していきたい方。社会的に堅実なイメージの下で働きたい方。

8 株式会社

最も一般的な会社組織で、利益を得るためにサービスを提供しています。介護業界では、有料老人ホームの運営やデイサービス、訪問介護などを行っているケースが多いです。福利厚生や給与の制度が整っていることが多く、人事評価や売り上げが比較的給与に反映されやすいが、企業によって営業色が強いなど、介護業務以外の業務を要求されることもあります。

向いている人

転勤や複数施設のマネジメントなど、将来的な展望を持つ方、給与条件や給与査定などの労働環境を明確にしたい方。

転職ノウハウ