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求人情報を見るポイント
転職活動をスタートして、いざ求人票を見てみると、普段見慣れない表記や聞きなれない用語が多く、「これはどういう意味だろう?」と思ったことはありませんか?求人情報は言葉の少しの違いによって意味が大きく異なる場合があります。そのため、正しく求人情報を読むためには、言葉の違いや意味などを理解しておく必要があります。転職後に後悔をしないためにも、しっかりと疑問点や曖昧な認識を解消しておきましょう。
求人情報に書かれているのは額面?それとも手取り?
特別な表記がない限りは額面です。額面とは基本給に諸手当を含んだ金額のことをいいます。手取りとは、その額面の金額から所得税、住民税、社会保険料などをはじめ、企業によっては組合費や社内預金なども差し引いた、実際に手元に入る金額のことをいいます。差し引かれる金額は、額面の約20%が目安とされています。例えば、額面が25万円の場合、手取りは20万円程度となります。
月給と基本給はなにが違うの?
月給とは毎月決まって支給される金額のことをいいます。一方で、基本給は各種手当や歩合給のように、業績に応じて支給される給与を除いた基本賃金のことをいいます。基本給がそのまま月給とされる場合もありますが、役職手当や職務手当などが加算されることも多いため、必ずしも基本給=月給とは限りません。複数の求人情報の給与を見る時には、月給なのか基本給なのかをしっかり確認した上で比較する必要があります。
固定残業とみなし残業の違いは?
特に違いはありません。これらはどちらも、残業の有無にかかわらず、一定の金額を固定残業代、みなし残業代として支払い、その規定の時間数を超える残業代は、別途支払われるというシステムです。みなし残業代が何時間分とされているかを必ず確認し、もともと残業が必須な環境であることが想定されうるということを把握した上で検討しましょう。
「社会保険完備」はどういう意味?
社会保険完備とは「雇用保険」「労災保険」「厚生年金保険」「健康保険」の4つの保険を完備しているということです。基本的に雇用保険と労災保険は企業が加入することを義務付けられていますが、それ以外の保険は加入義務がないため、表記されていない場合は加入していないことが多いです。
正社員、契約社員、派遣社員、それぞれの雇用形態の違いは?
正社員は雇用期間が決まっておらず、むやみに解雇されることがない上に、保険などの待遇や身分が定年まで安定的に保障されています。しかし、転勤を命じられたり、残業が避けられなかったりなど、プライベートと仕事の時間の比率をバランスよく自分でコントロールすることが大切です。契約社員は会社と一定期間契約条件を結んで働くことが多く、法律上の定義がないため、給与や待遇は会社ごとに異なります。派遣社員は雇用主が派遣会社であることが特徴となっており、仕事内容や給与など、自分の希望する労働条件に近しい場所で働くことができます。派遣先とは直接的な契約がないため、就業期間が途中で打ち切られたり、次の仕事がすぐにはみつからないなどのデメリットがあります。
「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いは?
「完全週休2日制」とは、年間を通して1週間のうち必ず2日はお休みをもらえるということです。一般的には土曜日と日曜日とされていますが、特に介護職など、シフト制の職種は休日となる曜日が様々です。これに対して「週休2日制」は、ひと月のうち最低1週間は2日休めるということです。例えば、1ヶ月の中で週2日休むことができるのは1週のみとなり、残りの3週は1日のみ週休という場合もあります。言葉は似ていますが、内容は全く違うのでしっかりと確認するべきです。
給与○○円以上は実際いくらになるのか?
スキルやキャリアを判断した上で面接時に給与が決定します。そのため、面接では自分が持っているスキルや経験を沢山アピールしていくことが大切です。例えば給与20万円以上と求人票では記載されている場合、20万円は最低保障額となり、スキルやキャリア、実績などによっては20万円以上になる可能性があります。しかし、「18H実績20万円」と記載されている場合、これはあくまでその年の実績であって、最低保障額ではないので、20万円以下になることもあります。企業ごとに年齢や経験、資格、実績や前給保障などをベースとした給与規定があり、給与の決定方法は異なります。そのため、しっかりと面接時に質問や交渉をすることが重要です。また、入社してからの給与の見直し時期がいつ頃になるかも確認しておくと良いでしょう。
「交通費支給」は全額支給?
支給額は会社によって様々です。全額支給の場合は大抵「交通費全額支給」と表記されています。しかし、「交通費支給」としか書いていない場合は、自宅から会社までの通勤距離や月額での決められた金額など、社内規定によって支給金額が異なります。気になる場合は面接時に確認をとってみることをおすすめします。また、面接など選考時にかかる交通費などを支給してくれる場合もあるので、遠方の場合は事前に電話などで確認してみると良いでしょう。
「試用期間」はなにが違うの?
「入社後3ヶ月は試用期間」というような記載がある場合、入社してから3ヶ月の間は雇用形態や給与システムなどの各種条件が求人票と異なる可能性があります。必ず、面接などで試用期間中の雇用形態や条件などを確認するようにしましょう。「試用期間の3ヶ月同条件」と記載がある場合は、試用期間中も正規職員と同じ条件、つまり、求人票と同様の条件であるということになります。また、試用期間中の雇用形態が有期雇用の場合、更新されない可能性もあります。正規職員への登用の可能性をきちんと確認しておく必要があります。