移乗

移乗

 

移乗は本来は船や車など、なにか別の物に乗り移ることを意味しています。これが介護業界ではベッドから車いすへ、また車いすから便器へ、など別のもの、動作へ乗り移ることを意味しています。介護のお仕事の中でも移乗介助は重労働と言われており、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。ここではベッドから車いすへの移乗介助の仕方とコツについて触れていきます。


まず初めにベッドの端に座っている要介護者の腰をずらしながら前に移動させ、床に足がつく程度までベッドに浅く腰掛けてもらいます。そして、車いすを要介護者の方に引き寄せます。この際、車いすのブレーキがかかっているか、そしてフットレストが上がっているかを必ず確認しましょう。ここでポイントとして車いすの角度をベッドに対して15~20度くらいの角度をつけて斜めに横づけすることがポイントです。こうすることでベッドから体を少し移動させるだけですぐに座ってもらうことができます。

 

続いて要介護者に方に肩につかまっていただき、十分に前かがみになりながら立ち上がってもらいます。両腕を要介護者の背中に回してしっかりと支え、バランスを崩さないようにゆっくりと方向転換します。ここで2つ目のポイントです。移乗する際、足の位置をしっかり確認しましょう。介助者は要介護者の両足の間に自分の片足を入れ、もう一方は移動先である車いすの方を向けておきましょう。こうすることで介助者が体の向きをひねるだけで移動させることができるので、途中でバランスを崩すこともないでしょう。

 

また最後のポイントとして、要介護者の手を介助者の肩に乗せ、しっかりと体を預けてもらいましょう。最後に要介護者と車いすの間に隙間がないよう、安全に座ってもらう体制を整えます。要介護者に車いすのアームレストをつかんでもらい、十分に前かがみになりながら車いすに座らせます。介助者は大きく足を開いて、しっかりと膝を曲げて介助しましょう。これで移乗完了です。

 

 

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