弄便(ろうべん)
弄便とは排泄した便を自ら素手で触ったり、身の回りになすりつけたりする行為を指します。認知症や総合失調症によって便を便として認識できなくなったことが原因となって起こる行動だと言われています。こうした行為を目にした場合は一方的に叱りつけるのは避けて、排便による不快感を取り除いてあげることを優先させましょう。認知症の方は自分が怒られている原因や内容を忘れてしまい、その際の相手への恐怖感だけが記憶に残るため、その後の介護拒否に繋がる可能性があります。介護者や支援者が感じる精神的なダメージは大きい行動ですが、感情的になることなく不快な気持ちに寄り添うことが何よりも大切です。