悪性リンパ腫

悪性リンパ腫

 

血液がんの一種であり、白血球の中に存在するリンパ球ががんと化したもののことです。血液中には免疫力として活躍する白血球と、酸素を体内全体的に運び込む赤血球、そしてけがなどによる出血を止める働きをする血小板という血液細胞が存在します。

 

これらの細胞は骨の内部にある骨髄で造血幹細胞から増殖しながら血液細胞へと分化します。造血幹細胞は骨髄系幹細胞ろリンパ系幹細胞にわかれます。骨髄系幹細胞は赤血球や血小板、そして白血球の成分である顆粒球と単球を産出します。リンパ系幹細胞は白血球のB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球を産出します。

 

この3つのリンパ球ががんと化したものを悪性リンパ腫といい、無制限に増殖することで発症します。リンパ系組織とリンパ外臓器の二つに発生します。

 

リンパ系組織とは細菌やウイルスなどの病原体を排除する免疫システムの一部で、リンパ外臓器とは胃、甲状腺、骨髄、肺、肝臓、皮膚などのことをいいます。このように発生する場所は全身の部位であるため、治療が難しいとされています。

 

具体的な症状としては首や脇の下、足の付け根などのリンパ節が多く存在する場所に痛みやしこりが現れ、時間が経過するにつれて増大していきます。明確な原因は明らかになっていませんが、細胞内の染色体の異常によってがん遺伝子が活性化し、リンパ系細胞ががん化することで発症するとされています。

 

治療法は病型や病気、全身状態によって考慮され決定するため十分な診察が必要とされています。主な治療法は化学療法と放射線治療であり、効果が十分にでない場合はさらに強い化学療法や造血幹細胞移植などが行われます。

 

 

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